
東北は山形を中心に活躍するアングラー、谷田 圭さんがティップエギングなど、普段の釣行をレポート。漁師としても、常に海と接する谷田さんならではの目線で、東北の釣りを紹介。
●文:ルアマガプラス編集部
ただの「釣り好き」から漁師の道へ。
はじめまして! 山形県・酒田市で女性初の1本釣り漁師になった谷田圭です。 2024年に宮城県から山形県に移住をして、地元漁師の師匠もとで1年間修行を重ねたたのち、2025年4月に漁師として独立することができました。
漁師になりたいと思ったのは、趣味の釣りにどんどんとハマっていくうちに「魚でメシが食べたい!」という気持ちが高まってきたからでした。
修行では、1本釣りの基本から延縄漁(はえなわりょう)の仕掛け作り、沖での操船や出荷の仕方など多岐に渡り勉強させて貰いました。釣りで訪れていた山形県酒田市は、約130種類もの魚が水揚げされると言われているほど魚種が豊かなのです。
私も実際に沖に出てみると、マダイを狙っていたのに高級魚のアマダイが釣れたり、根魚を狙いに沖に出たら、これまた高級魚のマハタが大漁だったりと、常日頃から、山形の海の豊かさを実感しています。
ちなみに、山形県は「ラーメン県そば王国」とも言われており、食文化もとても豊かなんですよ! さらに、米どころでもあり、フルーツも美味しいので、移住してからというもの美味しいものばかり食べて過ごしています。
また私が暮らす酒田市は、海が近い港町なのですが (自宅から漁港まで車で10分以内!) 海のそばに大きな市役所やカフェ、ラーメン屋さん、観光スポットや釣具屋さんもあるので、生活の不便もなく移住して困る事がないぐらい素敵な場所なんです。
今は自船が届くまでの間 夫の遊漁船「プレジャーズ」で操船練習や船の勉強、ポイントなどを教わっています。
誰もがその魅力の沼にハマる…!? ティップエギング。山形では、エギの準備は十分に!
仕事の時も休みの時も海にいる私ですが、今、1番ハマっている釣りがティップエギングです。この日は、夫の遊漁船「プレジャーズ」で今年初のティップエギング釣行へ。目標はツヌケ(10杯以上釣る事)です。使用するタックルは以下の通りです。
【使用タックル1】
●ロッド:セフィアSS ティップエギング F-S511M-S
●リール:セフィアSS C3000S
【使用タックル2】
●ロッド:セフィアSS ティップエギング R-S72ML-S
●リール:セフィアSS C3000SDH
※上記いずれもシマノ製
ティップエギングで使用するエギは「セフィア アントラージュ3.0号」と「アントラージュシーグル フラッシュブースト3.5号(25g〜43g)」を持参。実際に沖に出て、状況に合わせられるようにカラーバリエーションも揃え、ウエイト違いでできるだけ多くの選択肢を用意しておきます。
山形の酒田沖周辺は、サワラやエソもいる海域で、魚にリーダーを切られてしまうというトラブルも予想されるため、せっかくのアタリのカラーや最適なウエイトのエギでも、1つだけだと非常に不安です。そのため、カラーもサイズも、しっかりと準備する必要があるのです。
いざ、実釣スタート! 目標のつ抜けは、達成できるのか…!?
出船してしばらく走ると、予定していたポイントに到着。ここの水深は約10〜15mと、比較的浅場のスポットです。 セフィア アントラージュ3.0号のブラックに「どうか、釣れてくれ…」と念を込めて、丁寧にシャクってステイ…。
すると、すぐに良型アオリイカがヒット! ティップがグンと重くなる豪快なアタリで大興奮! 約1年ぶりのアオリイカのアタリと引きに、心臓はバクバクです! 無事釣り上げることに成功! ティップエギングはやっぱり静と動の差が激しいので、最高に興奮します。
その後は、セフィア アントラージュ3.0号のカラーをナマアジ(フラッシュブースト)と、オレンジBグローで、ローテーションしながら使っていきましたが、どのカラーもバラシ無しでアオリイカのキャッチに成功! この日は細かい誘いよりも、大きく丁寧に誘ったあとのステイで反応が出る印象でした。
開幕から無事、ツヌケスタートに成功! 今年も楽しみなティップエギング!
昼過ぎに釣行が終わり、数えてみると12杯で無事に、目標としていたつ抜けミッションをクリア! アオリイカの活性も良く、ティップがグンと重くなるアタリは本当にクセになります。
また、ティップエギング自体が開幕の日だったので、サイズはそこまで大きくないかなと心配していましたが、フタを開けてみるとサイズも良く、ホントに楽しい釣行となりました。
今回は、アントラージュ3.0号21gを主に使用したのですが、次回釣行ではアントラージュ3.5号も使用した展開も組み立てていきたいと思っています。
シャクリ方やステイの精度をもっと上げていきたいし、状況に乗じたエギの重さや色など、選択をアジャスト出来るように引き出しも増やしていくのが、当面のティップエギングでの私の目標です。なので、自宅に帰ったら動画を見てティップエギングの勉強です。
あと、美味しくイカを食べたいのでレシピを考えてみたり、「次はいつ行けるかな?」と 天気予報と睨めっこしたりと、気づくと頭の中は、常にティップエギングのことでいっぱい。やっぱり、この釣りの沼に、ドップリとハマってしまっているようです…。
谷田 圭(たにた・けい)
釣り好きが高じて山形へ移住し、漁師を目指して1年の修行を行い、2025年から独立。ティップエギングやメタルスッテなどを中心に、タイラバやジギングなど、オフショアの釣りを幅広くこなす。シマノ サポートアングラー。
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