
バス釣りファンならだれもが知るスポーツフィッシングアートのパイオニア・八百板浩司さんが、集大成とも呼べる画集『ANTHOLOGY』を発売。それを記念した展示会が、11月9日から東京都目黒区のギャラリーで開催される。
●文:ルアマガプラス編集部
八百板 浩司
やおいた・こうじ/1961年東京生まれ。30年以上に渡りスポーツフィッシングを題材にしたイラストを手がける。釣り人の心を掴む魚の表情、脳裏に焼き付いているフィールドの情景を独特のタッチで描く。その作風はバスフィッシングの本場アメリカでも好評を得ている。
アメリカのワイルドアートと日本のバス釣りが生んだ稀代のアーティスト。その歩みと現在地。
八百板浩司さんの名前を聞くと、カルト的人気を博した雑誌「Tackle Box」の表紙を思い出すという人も少なくないだろう。
アメリカのワイルドアートと呼ばれる雄大な自然を描くスタイルと、日本のバス釣りが持つ情景が融和した八百板さんのイラストは、一目見ただけで彼の作品であることがわるほどにオリジナリティにあふれ、魅力に満ちている。
長年に渡りバスアングラーの心を掴むイラストを描き続ける八百板浩司さん。彼の絵に登場するバスたちの表情は豊かで人懐っこさもあり、描かれるフィールドの情景はどこか懐かしく、釣りの原体験を想起させる。そんな[…]
そんな八百板さんが1980年代から制作し続けてきた作品を掲載した画集『ANTHOLOGY』が11月9日に発売。その掲載点数は200点以上にも及び、八百板さんの制作活動の歩みを知ることができる1冊となっている。
加えて11月9日から目黒区の「ギャラリー月極」にて作品展示を実施。会場には、『ANTHOLOGY』に記載されているものの中から選ばれた原画を中心に新作を加えたラインナップが並ぶという。さらには『ANTHOLOGY』や作品の販売も行われる。
今回の画集と展示について、八百板さんは語る。
我が国の工業製品の完成度は世界一だと思うし、それは勿論釣具にもしっかりと反映されている事だと思います。
勿論それは大勢の[ 釣り] という一つの文化を愛する人々によって支えられているとも思います。
しかしながら、一重に[ 釣り文化] といいますが文化(カルチャー)という物が多面的な物とするならば、ちゃんとしたカルチャーとしては、まだまだ残せていない事も多くあると思います。
だから僕も誰かの目標になるようなものを1 つ残したい。あと『魚の絵なんて日本じゃ売れないよ』と、言われ続けた時代からめげずに続けて来られた事は、僕を支え続けて下さった方々のお陰様だと思うし、これが益々世界に認められるような状況になっていったら[ 日本の釣り文化] も変わってくるという希望と、支えてくださった方々やサカナ達にお返しして行きたいという思いを持ってこれからも描き続けて行きたいと思うのです。
八百板さんが手掛けてきた数々の力作を一挙に目にする機会はそうそうあるものではないだろう。
原画の持つ立体感と圧倒的な迫力を、ぜひ、現地で味わっていただきたい。
画集『ANTHOLOGY』
発売日: [2025 年11 月9 日]
価格: [10,000 円(税別)]
仕様: [A4 判/フルカラー/ 248 ページ]
取り扱い: [ ギャラリー月極]
展示開催概要
会期:2025 年11 月9 日 ‒ 12 月7 日 ※月休廊
時間:14:00 – 20:00(火 – 土) 13:00 – 19:00(日)
入場料:無料
会場:ギャラリー月極
住所:〒152-0001 東京都目黒区中央町1 丁目3-2 B1
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