海外に釣りに行っただけなのに現地人女性と強制結婚⁉驚きの結末とは

海外に釣りに行っただけなのに現地人女性と強制結婚⁉驚きの結末とは

この10年間で渡航回数50回以上、約30ヶ国を凄腕アングラーには誰しもひとつやふたつ、苦労話や驚きの体験談があるもの。ここではルアマガ編集部からの白羽の矢が立った7人の過激な人生・体験談をご紹介!今回は海外釣行の達人にして、トラブルネタの宝庫(失礼)の前野慎太郎さんに話を伺った。

●文:ルアマガプラス編集部

profile

前野慎太郎(まえの・しんたろう)
この10年間で渡航回数50回以上、約30ヶ国を旅してきたワールドワイドなアングラー。治安の悪い地域へ赴くことも多く、命の危険を感じる場面をいくつも体験してきている。1990年生まれ。広島県出身。

強盗?遭難?軟禁?怪魚ハンターの
レべチなエクストリームエピソード

咄嗟の嘘で村長の娘との政略結婚を回避

ルアマガプラスにて、ブラジルでバスジャック強盗に遭遇した話など数々のエクストリーム体験を披露している前野さん。ここではまだ紹介されていない話を聞いてみよう。

「海外釣行に行きはじめのころ、詳しく調べもしないでパプアニューギニアに行ったんです。そしたら雨季で水が多すぎて釣りにならなかった。しかも、木彫りの小さなカヌーで移動していたんですが、案内役の人が道に迷って遭難したんです。24時間体操座りのまま、飲み物も食べ物もない状態で過ごしました。一晩空けてなんとか村に到着。なんやかんやあって、ヘリコプターで救助されてなんとか文明のあるところまで乗せてもらって、無事日本まで帰ることができました。この体験が強烈で、釣り旅の魅力にさらにハマったんです」

前野さんは、そのおよそ半年後にパプアニューギニアを再訪。その2年後にもパプアニューギニアを訪れている。

「2回目に行ったときの村を訪れると、ものすごい熱烈な歓迎を受けたんです。豚を丸焼きにしたり、まるでお祭り騒ぎだったんです。木で作った髪飾りみたいなのを頭に被せられたりして、僕が主役みたいな扱いになっている。これは一体何が起きてるんだって聞いたら、なんと村長の娘と僕の結婚式だって言うんですよ(笑)。前回来たときに約束したじゃないかって言うんですが、そんな約束をした記憶はない…。これはまずいと思って、『僕は日本で結婚して妻がいるんだ!』って嘘をついて、なんとか切り抜けました」

3回目にパプアニューギニアを訪れると、なぜかお祭り騒ぎに。一体なんの騒ぎかと聞くと、なんと村長の娘と前野さんの結婚式が行なわれようとしていた!

この細い木彫りのカヌーで移動中に遭難し、一晩を過ごす。最後はヘリコプターで街まで乗せてもらい、ことなきを得た。

前野さんの横にいる赤い服を着た少女が、結婚させられそうになったお相手。「やけに隣にしおらしく座ってくるなぁとは思ったんですが、まさか結婚の話が進んでいるとは思いませんでした(汗)」

これは5年前のベネズエラで、コロナが始まったばかりのロックダウンされた村の写真。その後、軍隊に保護されホテルで2週間軟禁させられた。
「国境も遮断されているし、日本大使館にはベネズエラに住むことも考えてくださいとまで言われました。粘り強く交渉を続けて、最後は通行許可証を発行してもらい、ようやく村を脱出できました」

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。