
大阪湾でガイド船の船長をつとめながら、アングラーとしても活躍する角井船長が、和歌山でのティップエギングの釣行をレポート! 多忙な中、時間を作って秋のティップエギングにチャレンジ。果たして、どのような釣果となったのだろうか…?
●文:ルアマガプラス編集部
魅力的なフィールド、和歌山県・加太沖でティップエギング!
ルアマガプラスの読者のみなさん、はじめまして。大阪湾の遊漁船、シーマジカルのキャプテンをやりながら、シマノのフィールドテスターとしても活動する角井です。よろしくお願いします!
さて、今回はティップエギング釣行について、レポートしていこうと思います。フィールドとなる和歌山県・加太エリアは、県の北部、大阪との県境近くに位置しており、例年、9月から12月頭まで、ティップエギングが盛んになります。
加太エリアのティップエギングを特徴づけているのが、大阪湾の出入り口に当たる場所に浮かぶ無人島、友ヶ島の存在です。紀淡海峡(和歌山県と淡路島の間にある海峡)の恩恵で潮が速い上、友ヶ島の影響で複雑な流れが発生します。
そのため、魚種が豊富で魚のコンディションも良く、食べても美味しいことで有名なポイントで、釣り人からも人気が高いフィールドとなります。
地域やフィールドによって釣り方が変わるのがティップエギングの面白いところ
今回のテーマとなるティップエギングは、各地のフィールドによって狙い方や水深などが変わるのが面白さの一つです。加太エリアは半夜でティップエギングをすることが多く、先述した通り潮が速いのが特徴です。
そのため、潮の速さや風の強さに応じて、スタンダードなドテラ流しで狙う場合と、バーチカルで狙う場合の2つのパターンが存在します。
ドテラ流しとバーチカル、この2つのパターンのアプローチを意識して展開することが重要で、実際、私も2つのパターンを明確に意識することで、自ずと釣果が伸びてきました。
メインで狙う水深は10〜30mが多く、エギ+仮面シンカー7、10、15、20gを使い分け、その時の水深や潮流にアジャストしていきます。
ここで、加太エリアでのティップエギング攻略の鍵となる攻略法をお伝えすると、エギを船際で垂直にフォールさせているつもりでも、実は潮が流れていて、エギは常に新しいポイントに届いていることが多々ある、という点です。
無風の時などによく勘違いしがちなんですが、流れが弱いと判断してしまい、シンカーを軽くすることで着底がわからなくなり、その結果、根掛かりなどのトラブルが発生してしまいます。そうなると、ターゲットとなるアオリイカが入ってきた肝心なタイミングで、チャンスを逃してしまいます。
このトラブルの対処法としては下記のような方法が挙げられます。
【根掛かりを回避するための対処法】
① 船長に潮の速さを聞いてみる
② 周囲の景色を見て、どれくらいの速さで流れているかを目視で確認
このような対策を実践してみることで、無用なトラブルを回避でき、ヒットチャンスをより確実にモノにできるはずです。「エギは真下にあるけど船は流れている!」この意識を持つことで、釣果UP間違いなしです。
夕マヅメのスーパーチャンスタイムが楽しめる、加太の半夜便
加太エリアは半夜ティップランのため、夕マズメというスーパーチャンスタイムを狙うことができます。アオリイカも、やはり夕マズメはヤバい! 良く釣れることが多いです!
ゴールデンタイムはシャクリ回数を増やし(5〜7回)、同船者よりも自分のエギを目立たせて、いち早くアオリイカからの引き出すという意識を持つと、良く釣れることが多いです!
時合いが終わると、そのあとは一旦落ち着いて、ポツポツと釣れるという場合が多いですね。その時はしゃくり回数を減らし(2〜4回)、エギを止める時間も10秒前後とやや長めに取ると効果的です。
自分だけ釣れないと、ついつい焦ってしまいますが(私もかなり焦ります)、心をグッと落ち着けて辛抱強く、ステイ時間を長く待ってみてください。
私のお気に入りのエギカラーは、シマノで言うと「フルパープル」です。取り敢えず、このカラーをつけて、状況をチェックすることが多いです。直近の釣果は10杯前後です。サイズも大きくなりはじめて、キロUPも船で上がり出しました。常に釣れ続けることは少ないので、しっかりと時合いを逃さないことが、釣果を上げるためのキーになります。
セフィア アントラージュ3.0号(フルパープル)
僕自身はインショア船の船長をしているため、午前便の船長業を終わらせてそのままティップエギングに直行するというスーパーハードな釣りをするのがこの数年恒例行事となってきました。秋は船長業も釣りも全てが忙しい! 隙を見てティップエギングも通い、腕を磨きたいと思います! 皆さんも、ティップエギングを楽しんで下さいね!
【使用タックル】
セット①
ロッド:セフィアXTUNEティップエギングS511ML-S
リール:ヴァンキッシュ3000MHG
ライン:ハードブル 8+ 0.6号
リーダー:セフィアマスターフロロリーダー3号
使用エギ:セフィア アントラージュ3.0号
セット②(バーチカル用)
ロッド:セフィアXTUNEティップエギングS510ML+-S
リール:ヴァンキッシュ3000MHG
ライン:ハードブル 8+ 0.6号
リーダー:セフィアマスターフロロリーダー3号
使用エギ:セフィア アントラージュ3.0号
※上記いずれもシマノ製
角井 良隆(かどい・よしたか)
大阪湾のインショア船「シーマジカル」でキャプテンをつとめる。サワラキャスティングゲームに精通する一方で、メタルスッテやタチウオのテンヤ釣りなども得意とする。シマノのフィールドテスターとしても活躍中。
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