オリキンさんのH-1参戦記! 果たして結果は…?プラクティスから振り返る。

関東のブラックバスフィールドを中心に活躍する、エキスパートアングラー折金さんの連載「つきぬけろ! オリキンもばいる」。今回はH-1グランプリの模様をお届けします!果たして結果は・・・?

●文/写真:折金一樹

今回はH-1グランプリ相模湖戦

まずはプラクティスから。

H-1グランプリ相模湖戦でした。プラは直前の2日間のみ。水温が下がり、クリアアップしたこと、ワーム有りの大会でも一筋縄ではいかない事など、ざっくりとした情報のみ把握していました。直前の天気などから、状況も変化はあまりないだろうと想定してプラをはじめました。

初日は本湖から本流まで隅々をまわりました。朝イチはフィーディングもあちこちでしていたのですが、朝イチを過ぎると晴れてからは穏やかな湖面。ハイシーズンであれば、さらっと流して状況を確認するのですが、ベイトのレンジが下がり、有無を確認しづらい状況でした。

そこで気になる場所は時間を掛けて状況を確認。魚探で水中の様子を見て、実際に釣りもしてみます。本湖はベイトが豊富。所によっては岸から30m長さ200mはあろうかというベイトの帯。

画面を埋め尽くすベイトのかたまり。恐らくハスの稚魚だと思われます。

これだけベイトが居ると流石にバスは居てもルアーに反応させるのは難しい状況。ほどほどにベイトが居て、フィーディングしやすい場所を探すのが良い感じでした。この条件を満たす場所をまわると、やはりバスも居て、時折フィーディングも見られます。場所ごとにバスの数やサイズの違いを何となく把握するのに少し釣って確認。

同時に難易度や場所ごとのフィーディングしやすい条件を探ります。朝が良いのか、日が上がってからが良いのか、曇りが良いのか晴れが良いのかなど。この辺はめぼしい場所を更に絞って翌日に持ち越し。良さそうな時間とその逆も試したりで、個別の傾向と、全体の傾向も探ります。

同時にキッカーが釣れそうなパターンも探しますが、こちらは不発。釣れていない=活動的でないはずなので、それでも追って口を使いそうなバンクをスピナベやメタルで狙いました。しかし追ってくることはあっても、全くバイトまでには至りません。

誰かしら釣れるかもしれませんが、狙って釣るのは余りにもハードルが高く、リスキー。今回はしっかりフィーディングフィッシュを釣る作戦としました。キーパーを少し越えるサイズを3本釣れば順位はシングル圏内と想定しました。

プラではオーバーリアルが反応◎。引っ張って騙すには水面がイージーでした。

そして本番。

フライト順はかなり重要でした。今回も118名と選手が多く、どこに行くかはフライト順でも変える必要がありそうでした。早ければ近くのポイント、遅ければ遠くのポイント。中間であれば、先を行く選手の動向を見ながら臨機応変に。

そしてフライトは何と最終フライト。少し迷いましたが、傾向は近くからポイントは埋まっていくので、遠くのポイントへ。ロングドライブの甲斐あって一番乗り。ほどなくしてフィーディングも始まりました。かなりセレクティブで難しいのですがバスの数が多く、ボイルも朝イチに集中して起こる場所でした。やっとキャッチするもののキーパーに少し足らない28センチ。

何度か食いミスもあり、そのうち日が上がるとフィーディングが終了。日当たりの良い場所なので晴れたら終わりです。そしてバウを反対側に向け、晴れてから機能するポイントへ。人が居たので沖で待機。

人が抜けてから入るとベストタイミングだったようで、フィーディング開始。時折ナブラ状態。とてつもないボイルでルアーにも気づいてくれない事もありましたが、オーバーリアルでやっと2本キャッチ。兎に角釣ってキーパーを混ぜる作戦でしたが、28.5センチのオンパレード。

そのうち天気が変わり、曇りから小雨へ。それまで起きていたフィーディングが嘘のように静まります。ほどなくして移動を決意。マヅメ時や曇りで良くなるような場所をまわりましたがそのままで帰着となりました。結果は予想以上のローウェイトで、1150gで11位。同時にもう1本あればと少し後悔。1投1投をもう少し慎重に扱う事が必要でした。

お腹がパンパンでサイズにしては重いバスに助けられました。

数回の食いミスもアプローチが良ければ食べたな!とか、コース取りが悪くバスを引っ張ってしまったなとか反省材料が沢山。ただプラとはまた異なる状況変化に応じて、うまく立ち回れたとは思うので、この辺は満足。

手堅いフィーディング狙いと一発狙いがハマった方が入り乱れる結果。表彰式は勉強になります。

次回は最終戦の新利根川。更に厳しい大会となりそうなので、釣れれば更にジャンプアップも可能です。

頑張ってまいります!

折金一樹(おりかね・かずき)

ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。DAIWA、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。

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