大津清彰さんのH-1グランプリ参戦記! ステルスペッパーがパターン化? 果たして結果は…。

H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回はH-1GPX相模湖の参戦レポです。プラでは”あのルアー”でパターンを見いだせたようですが、果たして結果は・・・?

●文/写真:大津清彰

今回はH-1GPX相模湖へ参戦!

さて、今回はH-1GPX相模湖へ。

H-1GPX相模湖

結果はノーフィッシュ・・・バス釣り難しいですね。まぁ凸ったので何も書くことは無いのですが・・・。

まずはプラクティスから。

一応、プラクティスから振り返りましょう。4週間前に、腰椎椎間板ヘルニアを発症。その間、身体の状態の様子見で一度利根川に出たものの、本当に久しぶりのレンタルボートでした。一応、2日間練習日を作ったのですが・・・。

なんとその初日、スタート5分でエレキが故障!そのエレキは水没修理あがりで、ちょうど2枚のシャフトシールを交換して、稼働をしっかり確認したものでした。何故かそれが今度は電気系の接触不良で動かなくなってしまいました。

修理中の様子

ボート屋さんの助けで、とりあえず分解。ただ、動いたり動かなかったりで、その場で私には原因を突き止めることができませんでした。う~ん、さすがにSEモジュールかなぁ・・・。仕方なくその日は帰宅。予備エレキに振動子等を付け替えて翌日はプラクティスすることができました。

プラクティス2日目

実質初日となった2日目。相模湖は艇王グラチャン以来なので、状況は不明。プラクティスが一日となってしまったので、時間がなくエリアはざっくり絞りました。全体的に水が悪く、バスの活性自体はあまり良い感じではありませんでした。H-1GPXはライブスコープ禁止なので、あまりテクニカルな沖の釣りは追いかけませんでしたが数か所、沖には良い感じの場所が存在していました。

一二三沖と柴田沖、青田先端です。その場所は時折ボイルする。また、ウワサで良いと知っていたあげ沢岬は、確かに最もバスが多かった(この場所で2.3位)。ボイル撃ちはアリかなぁなんて考えていましたが、私にはそれ以上にシャローの障害物周りが良く釣れました。

ステルスペッパー65S

今回はステルスペッパー65S!理由としては、正確に障害物の脇に落とさないとバイトが無かったからです。スピニングではなく、ベイトで正確に落とせるという意味で重量が6.3gあるこのルアーを選びました。

バイトはひったくられるバイトだったのでハマっている感じを受けました!これで3本。あと、同じく正確にキャストが可能で、誘いをかけられるという意味で、小型ジャークベイトも反応良好でした。

X-ナナハン

X-ナナハンはベイトフィネスでちょうどよいウエイトで、動きのキレもいい!落としてワンジャークで本気食い!これで2本、楽しい!!沖の釣りに関しては再現性が低く、ギャンブル性が高いと判断。

一二三沖は相変わらずでかいのがいましたが、これをやるのは今回はリスクが高すぎると考えました。※結果的に優勝と5位はココ。シャローでこれだけ安定して釣れるならばシャローを流し打ちというシンプルな方法が最も釣れるだろうと考え、プラクティスは終了。

そして試合当日。

半日やってもバイトもない・・・。これは何かが変わったのだと思い、そこから別のパターンを模索しましたが、全くつかめず終了となりました。バス釣り、難しい・・・。H-1GPXはライブスコープが禁止です。

パターンが変わってしまったときに水中の様子を観察できないと、パターン再構築は圧倒的に遅れてしまいますね。

肉眼でバスが多く見える時期ならば問題も少ないのですが、この時期は沖に移動してしまうことが多い。肉眼での情報が少ない。魚がどう変わったのかが把握しきれないので、試す内容も膨大になってしまう。

試すルアーの正解不正解もライブスコープがあれば1投でわかることが多いのですが、ライブスコープが無いと100投してもそれが正解なのか?不正解なのか?あいまいなまま過ぎ去ってしまう。久しぶりに迷いましたが、これはもうどうしようもないと感じました。

今回の偉い人たち

ウェイインは120名中25名くらい?だったので、厳しかったのは事実なのですが、あと一歩だった気がします。

釣りはこんな事もありますネ。精進します。

★タックル★

ロッド:フェンウィックプロト 62CMLJ
リール:SLX BFS
ライン:アブソルートAAA12lb.
ルアー:ステルスペッパー65S-MW

ロッド:フェンウィックプロト 62CMLJ
リール:アルファスSV
ライン:アブソルートAAA12lb.
ルアー:X-ナナハン

大津清彰(おおつ・きよあき)

老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。

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