
H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回も新利根川での釣行レポです。キーワードとなる「良い水を探す」コツとは?
●文/写真:大津清彰
今回は利根川へ!
利根川
各種テストと、取材下見です。状況としては、どこに行ってもあまり良くない状況ですね・・・。次号ルアマガのバス釣り真相解明実釣編にも書いたのですが、秋は「良い水を探す」のがキーワードとなります。キラキラした良い水を探す感じですね。
秋は雨・水温低下・稲渋・ターンオーバーなどでとにかく水が目が目まぐるしく変化していく季節です。悪い水が入るとあらゆる生物の活性が下がり、バスたちも餌を食べるどころではなく避難行動をとってしまうというのが私の考え。
避難行動中は自らの代謝を落としじっと我慢、餌を食う気にはならないので、釣れない・・・。逆に良い水の場所はあらゆる生物たちの活性も高く、バスも良くエサを食べます。良い水の場所を見つけるのは経験的な面が大きいのですが、シャローにエビやゴリが目視できたりするエリアは良いエリアだと判断するのが良いかと思います。
この良い水の場所は容易に代わってしまうので、この季節は場所にとらわれない方が結果的に釣果を伸ばすことが可能になると思います。
この日は将監川に良い水が存在!結果的にこの場所でキャッチ
ヴィクセン70F
ルアーはヴィクセン70F。30年近く前のルアーですが・・・このミノー、ジャークベイトとして極めて優秀です。そして良く存在するジャークベイトと使い分けが可能!泳層が極めて浅く、霞水系のような場所では大きなアドバンテージを発揮します。
ただ、ベイトフィネスで投げるにはちょっと軽いんですよね・・・重量は5g、6gくらいあるとかなり良いと思うのですが・・・。ただこの泳層だと、バイト丸見えで楽しいです。
今回、ルアー回収機を不慮の事故で折ってしまいました。
ルアー回収機
このルアー回収機は先端部分だけでも購入可能。ただ、折れてしまうとネジが回せないんです・・・。しかし、写真の通り回して抜くことができました。そこで使ったのはTMCフォーセッププレミアムT/Cジョー7ST。
最強のグリップ
普通のペンチでは滑って回りません!TMCフォーセッププレミアムT/Cジョー7STは先端がピラミッド型に焼結された超硬チップが付けてあるので、対象物に対しての食いつき方が全く違います。写真のように僅かな部分をつまむだけで、締め込んだルアー回収機を外すことができるとは、私も想定外でした。
てこの原理を利用し、最低でも4倍の力が掛かる点もメリットです。むしろ、ネジザウルスのような別の使い方にも応用できるのでは?と感じるほどです。もう少し検証してみます。
っということでこの日は終了。ただ、スロープに戻ってきたらとんでもないことが。
カメムシ
これが一面車についていました!!!おそらく1000匹以上・・・。もう車に乗ることもできません。
ヒメジュウジナガカメムシ
ヒメジュウジナガカメムシというカメムシらしい。車の白に反応したようですが・・・。このままではどうにもならないので、とりあえずバケツと水で700~800匹くらいは落とし、恐る恐る車の中へ
車のスキマにも
車のスキマにもびっしりついていたのですが、もうどうにもならないのでボートの片付けをして終了となりました。
その後もこのカメムシに悩まされ続ける1週間でした・・・。
★タックル★
ロッド:フェンウィック ACES64CLP+J ベイトフィネススペシャル
リール:アルファスエアTW
ライン:アブソルートAAA12lb.
ルアー:ヴィクセン70F
大津清彰(おおつ・きよあき)
老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。
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