これからがチャンス!琵琶湖でスーパービッグが「ビッグベイト」で釣れる!その考え方と使い方

これからがチャンス!琵琶湖でスーパービッグが「ビッグベイト」で釣れる!その考え方と使い方

「これで釣りたい」と、数多くの人を魅了する「ビッグベイト」と呼ばれるジャンルのルアーだが、ついつい投げるだけで満足してしまってはいないだろうか? ビッグベイトも多分に漏れず、あくまでもバスを「釣るため」のルアー。無意味にやたらめったら投げるのではなく、釣れるための使い方が確かに存在する。そこで今回は、大人気琵琶湖ガイド・杉村和哉さんに、琵琶湖流「釣れる」ビッグベイトの使い方を教わろう。

●文:ルアマガプラス編集部

profile

杉村和哉(すぎむら・かずや)
よそのガイドからも笑い声が絶えないと言わしめる大人気琵琶湖ガイド。明るく丁寧かつ分かりやすい解説で、ゲストに釣らせる腕に定評あり。自身の釣りの腕も一級であらゆる釣りに対応。なかでもファストムービング系の釣りが得意。メガバスでは最古参クラスのサポートメンバーで、もちろんメガバスに関する造詣は深い。2025年の琵琶湖ガイドはすでに予約でいっぱいとのこと。布袋尊のように柔らかに微笑む杉村さんによる真夏真冬に役立つ値千金の考え方に注目!

琵琶湖ガイドだから知るビッグベイト「しか」釣れないとき

他のルアーではダメでもビッグベイトなら釣れる

琵琶湖で一、二を争う大人気ガイドが杉村和哉さんだ。

「でもスミマセン、そんなにビッグベイトは投げませんよ。貴重な魚をお客さんより先に釣ってしまうわけにもいきませんし(笑)」

とはいえ、一年の殆どを湖上に浮かび、自他問わずたくさんの釣果を見てきた杉村さんだからこそ見えている世界があった。

「確かにビッグベイトはコンスタントに誰でも釣れるルアーではありません。でも明確に、ビッグベイトだけがよく釣れるタイミングというのは存在しています。それはずばり、真冬の北湖と、真夏の南湖です」

自身のガイド、そして周りのガイドの釣果をみても、それは明らかな傾向なのだという。

「まずは冬のお話から。琵琶湖の本格的な冬は12月中旬に寒波がやってきて以降に始まります。それまでは比較的小バスもよく釣れますが、年末位から本格的に寒くなって雪もよく降るんです。そうすると、冷たい水、例えば雪融け水なんかは底に集まって湖の中層のほうが水温は高くなります。そうなってくると、デカいバスたちが中層に浮くようになってくるんです。そうですね。水深4mの、2mとか。魚探を見ていると、驚くほど浮ているのがわかりますね」

一方、夏の南湖はどうなのか。

「冬の北湖と似た感じで、水中に温度差、つまりサーモクラインができるタイミングがその始まりです。7月~8月が最も顕著ですね。琵琶湖の場合、6月中旬くらいまでがアフター、7月以降に元気になるバスが多いんです。そしてそうなってくると、バスが大型ルアーを好きになる傾向が強まるんですよ。そこでウィードパッチの上を通したり、ササバモの壁の脇を通したりすると、水深4mの真ん中くらいの水深からバスが出てくるんです」

杉村さんが使用するルアーはアイスライドとヴァタリオンだ。

「どちらもフローティングベースなので、スローシンキングになるようにウエイトシールで調整します。アクションの質があまり変わらない、フロントフックの後ろに貼ることが多いです。使い方は遠投してただ巻き! これが重要で、ついつい色々やってしまいたくもなりますが、ちょっと遅いかなぐらいのストレートリトリーブが一番釣れると思います。スローシンキングに調整して遠投すれば大体1mくらいに勝手に潜ってくれますね。もうちょっと沈めたいときは着水後に少しカウントダウンしてみたりはしますが。冬はアイスライドで、夏はギル食いのバスもいると思うのでヴァタリオンがおススメです」

アイスライド187R(itoエンジニアリング)

メガバスのS字系がレボリューション!
メガバス初となるS字形ルアー「アイスライド185」のファインチューン版。ジョイント部分の可動域が広がり、テール形状も変更されてよりフレキシブルかつビビットな操作感を獲得。メガバスならではの精緻な造形に加え、ファインアートフィニッシュと呼ばれる超リアルなカラーもラインナップされる。

●全長:187mm
●重さ:2.1/4oz
●タイプ:フローティング

ヴァタリオン(itoエンジニアリング)

ビッグジョイントバイブレーションとも呼べる個性派
ギル系ビッグベイトとしてはかなり後発組として登場。まるでバイブレーションのような位置にラインアイが配置されており、スローリトリーブでは大型ベイトが泳ぐようなゆったりかつキレのあるスイミングを、ファストムービングならバイブレーションさながらのローリングアクションを披露するマルチパーパスビッグベイトとなっている。デジ巻きやロッド操作時のターンや慣性スライドも魅力的

●全長:115mm
●重さ:1.3/8oz
●タイプ:フローティング

夏はギル系シルエットでハイカロリーを演出!
特に夏場はほかのガイド含め、ビッグベイトしか釣れていない日が少なくないのだという。
「暑くなればなるほどギルを食べる傾向があるように思います。確かに真夏の暑い時ほどウィードエリアにギルってうろうろしていますから、夏の暑さを避けつつ、ハイカロリーなものを効率よく食べるとなるとそれが最適なんでしょうね。アイスライドも同様のシチュエーションで使えるますが、ギル食いバスを狙うならやっぱりヴァタリオンで!」

ビッグベイトとのローテーションルアー

冬の北湖のおススメはハゼドン5cmのミドストだ。

「北湖はそれまでダウンショットやネコリグで釣れていたのが、真冬になるとミドストしか釣れなくなるんです。こうなったらアイスライドでも釣れる時期に入った合図。ミドストだと40cmどまりだったりするのが、ビッグベイトならサイズが狙えますね。逆にビッグベイトがダメだったときは、ミドストを試してみることも少なくありません」

夏の南湖は?

「スパークシャッド5in+ウオズスイマー、デスアダー5in+ロビンブレード。つまりスイムジグとブレ―デッドジグです。真夏の昼間、晴天無風という状況ならヴァタリオンですが、雨が降っていたりローライトならこれらの釣りがおススメです」

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