
初代2009モデル、2代目2018モデルに続き、実に8年ぶりのモデルチェンジを果たす3代目『RYOGA』。歴代伝統のマシンカット製法を踏襲した高剛性ハウジングは精度をさらに高め、力強さを増した大型ギアを始めとする内部構造により確かな巻きを実現。また100番と150番を揃え、仕様用途とブレーキコンセプトを明確化。DAIWA丸型ベイトリールの最高峰が全ての巻きを“凌駕”する。
●文:ルアマガプラス編集部
使い勝手を追求した各ブレーキコンセプト
漆黒の18モデルから、メタリックシルバーの初代11モデルのボディカラーへと回帰したのが『26RYOGA』。
丸型ながら下方向へオフセットしたボディは、ロープロファイル型に迫る握り込みやすさを実現。巻きの要としての登板を控えている。
最大のトピックはHYPERDRIVE DESIGNの採用。
先代モデル発表時には存在しなかった設計思想だが、歴代モデルでこだわり続けてきたフルアルミのマシンカット製法による高精度・高剛性ハイパーアームドハウジングで構築。初期の滑らかさが長く続くHYPERDRIVEDIGIGEARを内部に秘め、限りなくガタつきを排除して剛性とシルキーかつパワフルな巻き上げ性能へと繋げることに成功した。
また番手は100番と150番を揃え、各型番に応じて最適なブレーキコンセプトを採用。
100にはΦ34ミリG1ジュラルミン製スプールを組み込んだSVBOOST、150はΦ36ミリの高強度アルミ製スプールにMAGZBOOST。いずれもキャスト後半の伸びを促し、前者はトラブルレスかつより軽量なルアーのキャスタビリティを高め、後者はビッグベイトを始めとする大型ルアーへの対応力を増強して遠投性能にも秀でる。
巻きにも飛びにも磐石の構造を備えた26RYOGA。
ギア比は100に5.3と6.3、150には5.3と7.3、各モデルに左右ハンドルを揃え、巻きに情熱を注ぐすべてのアングラーの要望に応えた。
初代から一変してブラックボディとなった2代目RYOGA。ギアとハウジング、ハンドルとノブ、そして硬質ラインガイドといった新構造に加え、軽く握れるコンパクト化と滑らかな回転性能を身に付けた。その全ての性能は26RYOGAでさらに研ぎ澄まされていく。
NEWリョウガの注目ポイント
HYPERDRIVE DESIGN
18リョウガ(左)と26リョウガ(右)
高精度ハウジングとギアがさらなる巻きの相乗効果へ
歴代モデルでこだわり続けてきたマシンカット製法による高精度・高剛性ハウジングはHYPER ARMED HOUSINGとして継承。耐久性に直結するギアの歯のモジュールは小さくせず噛み合い率を向上することで滑らかさが続くHYPERDRIVEDIGIGEARとの相乗効果で、カッチリとした使用感と滑らかな回転性能がさらに向上した。
新形状ナロースプール(150番)
ライン放出時の抵抗を減らす新設計スプール
ライン放出時の角度を従来よりも3.4%浅くすることで、キャストの際に糸をスムーズに放出。また、十分な糸巻き量は確保しながらも、スプール径と幅のバランスを最適化することにより、伸びやかな弾道を実現した。
2.0ミリ厚、ステンレス製リールフット
高負荷時にも負けない優れた強度を確保
従来比0.5ミリUPの2ミリへと厚へと進化を遂げたリールフット。素材をアルミからステンレスへと変更することでソルト用丸型両軸リール同等の存分な強度を確保して、キャスト時や高負荷ルアー使用時、ファイト時のガタつきを徹底的に排除した。
HYPER TOUGH CLUTCH
ソルト使用も前提としたトラブルレスの絶縁構造
ソルトウォーターでの使用も前提にしたRYOGAは、塩噛みによるクラッチの固着を改善するHYPER TOUGH CLUTCHを搭載。メリハリの効いたONOFFを実現する最先端の絶縁構造は、HYPERDRIVE DESIGNを構成する4要素の1つだ。
RYOGA(リョウガ)
RYOGA SV 100/100L 100P/100PL
軽量ルアーへの対応力を向上して確かな飛びと巻き、トラブルレスを実現
12ポンド×100メートルのラインキャパシティとなる『100』には、Φ34ミリG1ジュラルミン製SVBOOSTを搭載。
キャスト時に空気抵抗を感じる巻き物ルアーでさえ、SVコンセプトならではのトラブルレスかつ精度の高いアプローチを可能にする一方で、BOOST機構がキャスト後半のもうひと伸びや、中~近距離戦のみならず遠投性能にも貢献。
巻きスタイルの中でも比較的抵抗の軽いルアーやシャロー攻略を主軸に優れたパフォーマンスを発揮するモデルへと仕上がった。
Φ34ミリG1ジュラルミン製SV BOOSTスプール
ノーマルの100はギア比6.3でハンドル1回転67センチ。Powerギアモデルは5.3で56センチ。DAIWAでは他にジリオンSVTWのみにラインナップしてきたギア比5台だが、巻きの選択肢がこれで拡充する。
RYOGA 150P/150PL 150H/150HL
ヘビーウェイトの巻きスタイルに対応LCコンセプトスプールでぶっ飛びへ
中~重量級ルアーをロッドに乗せて運び、中~遠距離キャストに必要な慣性力を確保することで遠投性能を実現する150クラスにはΦ36ミリ高強度アルミ製MAG-Z BOOSTスプールを採用。
ナロー化した新形状スプールによりキャスト時の抜け感を向上して、LCコンセプトならではの伸びやかな弾道と爽快なキャストフィールを実現した。
ギア比は確かな巻きの5.3、ディープ狙いやビッグベイト操作時のスピード感を求めた7.3を用意。
100ミリロングハンドル+パワーライトMミディアムノブ
100、150共に他モデルが90ミリハンドル+ハイグリップIシェイプパワーラージノブを採用する一方で、150H/HLのみパワフルな使用のニーズに応えたハンドル周りのセッティング。リーリングジャークや高負荷時でも軽い巻き上げをサポートする特別仕様だ。
Φ36ミリ高強度アルミ製MAG-Z BOOSTスプール
LC(LongCast)コンセプトを採用した新形状のスプールを搭載。ヘビーウェイト寄りの巻きスタイルに最適な構造に仕上がった。
スペック
| 巻取り長(㎝/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力(g) | 標準糸巻量(フロロ lb-m) | ハンドル(mm) | ベアリング ボール/ローラー | 価格(税込) | |
| SV 100P | 56 | 5.3 | 265 | 6 | 12-100,14-90,16-80 | 90 | 8/1 | 67,500 |
| SV 100PL | 56 | 5.3 | 265 | 6 | 12-100,14-90,16-80 | 90 | 8/1 | 67,500 |
| SV 100 | 67 | 6.3 | 265 | 6 | 12-100,14-90,16-80 | 90 | 8/1 | 67,500 |
| SV 100L | 67 | 6.3 | 265 | 6 | 12-100,14-90,16-80 | 90 | 8/1 | 67,500 |
| 150P | 59 | 5.3 | 285 | 6 | 16-125,20-100,25-80 | 90 | 8/1 | 68,000 |
| 150PL | 59 | 5.3 | 285 | 6 | 16-125,20-100,25-80 | 90 | 8/1 | 68,000 |
| 150H | 82 | 7.3 | 285 | 6 | 16-125,20-100,25-80 | 100 | 8/1 | 68,000 |
| 150HL | 82 | 7.3 | 285 | 6 | 16-125,20-100,25-80 | 100 | 8/1 | 68,000 |
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