バスを狙っていたらまさかの自己記録フィッシュ!? 榛名湖でこんなサイズが…。【大津清彰のバス釣り真相解明】

H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回は榛名湖でルアー&ロッドテスト!水温がどんどん下がり、秋も深まる榛名湖。湖の状況は?

●文/写真:大津清彰

今回は榛名湖へ!

榛名湖の様子

いくつかルアーのテスト&フェンウィックロッドテスト。結果から言うと、バイトは得られたもののノーフィッシュ・・・。榛名湖なら、どんなルアーでも何とかなると思っていたのが誤りでした。バス釣りはそんな単純ではありませんね・・・思い通りにならない。水温も下がってきており、バスたちも秋の様相。

釣り方を見誤ると、バイトもない状況になっていると思われました。今年はワカサギが極めて少ないので中層に浮いているバスは少なく、ボトム付近で生活しています。昨年の相模湖状態ですね・・・。ワカサギが昨年の1/10位しかいない印象です。

ワカサギに関しては一体何故減ったり増えたりするのか?謎が多いです。大抵の場合、春先の産卵~初夏頃まではそれほどワカサギの減少を感じることはありません。しかし、晩秋に向け、ワカサギがいなくなったことにどこの湖も気がつきます。この感じ、昨年の相模湖に極めて似ていますので、おそらくバスたちはワカサギがいないのでエビ系捕食にシフトしている感じを受けました。

まぁ釣れていないので、ストマック調査できなかったので何とも言えないのですが。場所によっては、バスたちは固まって行動しています。私なら、そういう場所でクリーピーエッグラバーのジグヘッドやネコリグで釣っていくと思います。

スレている感は強いので、マイクロの吊るしもかなり効きそう。今回は持ってきていないので何もできませんでした・・・。

ヘアリーフライ

ただ、表層系としてヘアリーフライだけは持ってきていました。少しカメムシが浮いており、おそらく虫食いはいるだろうということでやってみるとなんと自己記録の魚がヒット!

レインボートラウト

57cm2665gのビッグフィッシュ!榛名湖にこんなレインボーがいるのか・・・聞いてみると、ここのところ1日1本くらいは上がるらしい。しかもこのサイズ。表層の釣りからボトムの釣りまで、なんでも釣れるようです。

管釣り養殖モノならいざ知らず、こんな見事なニジマスが関東で釣れるなんて普通無いと思いましたが、やはり詳しい方に聞いてもかなり珍しいらしい。榛名湖は定期的にニジマスを放流している湖ではありません。何かのタイミングで榛名湖に放流したニジマスが成長してここまでの大きさになったのでしょう。

4歳くらい?になるでしょうか。ニジマスは水温と餌次第成長速度は大きく異なるので詳しくはわかりませんが、顔の幼さからまだ大型化する可能性がありますね。

環境としては、榛名湖は良さそう。まず、榛名湖はこう見えてかなり浅い富栄養湖に分類されます(最深部は13m程度)。ウィードも多く、生息する生物が多い。また、夏場は表層水温は25℃以上になりますが、湖底は10℃程度。

ただ、夏場の最深部は貧酸素が蔓延してしまうので生活は困難ですが、水温躍層部で適度な酸素量と水温のバランスがとれたところで生活が可能になります。ニジマスが育つには絶妙な環境が整っている気がします。

「マス系ではレインボートラウトが一番引く」と聞いていたのですが、管釣りのイメージしかなく、そんなわけはないだろうと考えていましたがその話は本当でした。食った瞬間、シイラのように横に走り、0.6号のPEでは切られるかと思ったくらいです。

これはおかっぱりだったら取れなかったかもしれません。また、止まったときの重量感もあるので、「イナダのように走るラージマウスバス」というイメージです。っということで、お持ち帰りしました。

素晴らしい身体 [写真タップで拡大]

見事なサーモンピンク [写真タップで拡大]

見事なサーモンピンクです。これだけ色が入るという事は、エビ系?メインで捕食しているのでしょうか?意外にも胃の中は空だったので不明(ニジマスは消化速度が速いこともある)。

フライにしました。

とりあえず1/4をフライにしました。過去、色々マス系を食べましたが、この榛名湖のニジマスが一番美味しかったといっても良い!子供にも大好評でした。個人的にはマス臭さが無いので、ビワマス・サクラマスをはるかに凌駕する美味しさ。これは・・・また釣りたい・・・!

イクラ

なんとイクラまで入っていましたので、イクラ醬油漬けも作ってしまいました。

テスト目的でバスはさっぱりでしたが、榛名湖の奥深さを感じる釣行となりました~。

★タックル★

ロッド: フェンウィック LINKS 65SMLJ
リール:ヴァンキッシュ2500S
ライン:エックスブレイド フィネスシャングリラ0.6号+LDLフロロ2号
ルアー:ヘアリーフライ

大津清彰(おおつ・きよあき)

老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。

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