
今から15年ほど前に一躍注目を集めたボートエギングで、今ではすっかり人気が定着したティップランエギング。その創世期から活躍する2人のエキスパートが出演する動画『【ティップラン】大西正人×西田健一がティップラン完全攻略! アオリイカを効率的に釣るための基礎テクニックから応用テクニックまで徹底解説! 』が、YouTube VARIVAS TVで公開されている。タイトルのとおり、ティップランで釣果を伸ばしたい人は必見の動画を紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
ティップラン発祥の地で2人のエキスパートが基礎から応用テクニックまで実釣解説!
YouTube VARIVAS TV『【ティップラン】大西正人×西田健一がティップラン完全攻略!アオリイカを効率的に釣るため の基礎テクニックから応用テクニックまで徹底解説! 』の実釣の舞台は、ティップランエギング発祥の地といわれる伊勢志摩エリア(三重県)。
ティップランエギングの黎明期から活躍し、普及に貢献してきた2人のエキスパートが実釣解説。
実釣は秋のシーズン開幕当初で、季節が進むにつれて釣れるレンジが深くなり、イカのサイズも上がる。
西田「レンジはマックスで70mくらいまで行くときもあるかな。今年(実釣時)はシーズンが遅れていて、まだイカがシャローにいる感じでサイズも例年ならキロアップが出てるんですけど、今年はちょっと小さめです」
という状況下で実釣をスタート。
西田「ティップランの上達のコツは、穂先を見て集中ですよね。手元に出るアタリだけしかとっていないと、それ以外のイカは逃していることになりますからね」
そう、ティップランはサオ先の変化でアタリをとってかける。これができれば船釣りという限られた時間の中で、効率良くイカが釣れる。そのためのテクニックを実釣解説。ティップラン入門者の方にも役立つ内容になっている。
「穂先を見て集中」。ティップランの上達のコツを語り続けてきた西田さんの釣果を皮切りに実釣解説がスタート。
エギの底どりからかけたイカの取り込み方までティップランの基本がまるわかり
実釣は開始早々にイカが出て順調な滑り出し。注目の実釣解説は大西さんのティップランの基本テクニックからだ。
大西「ティップランで大切なのは必ず底をとることです。底をとらなくても釣れる
ことはあるけど、どのレンジで釣れたのかわからない。タナぼけします」
水深を把握して再現性のある釣りをするために底をとるのは基本だ。
大西「シャクったあとはエギをピタッと止めて必ず穂先を見てください。待つ時間はイカの活性にもよりますが10秒くらいで良いと思います」
待つといっても船はどてら流しで動いているからティップはエギの抵抗を受けて軽く入る。イカが触ると抵抗が抜けてティップがふっと戻ったり、揺れたりと変化が出る。それがアタリだ。
大西「誘ってアタリがなければ、また底を取り直すというのが基本になります」
動画ではほかにもイカをかけた後のやりとりのしかたや、イカのかかり方によるイカの活性の判断、1投下中の誘いの回数など、実釣で欠かせない基本テクニックがわかりやすく解説されている。
やりとりの基本はリールを巻くだけ。底どりから取り込みまでティップランの基本がまるわかり。
大西「エギを回収するときは穂先を海面に近づけない」。よそ見をして巻き込みすぎによるサオ先を折るミスを防ぐ方法まで紹介。入門者の釣りをサポートする。
狙う水深に合わせたのエギのウェイトやカラーセレクトのコツ
釣果を左右するエギのウェイトやカラーセレクトのコツについても解説。
大西「ウェイト選びの基本は底がわかる重さで、慣れていない方はちょっと重めがおすすめ。水深プラス10~20gやったら底が取りやすいんじゃないかと思います」
カラーに関してはモチベーションが保てる色が良いということだ。
大西「基本的には好きな色で良いです。この色が絶対釣れるというのはないんでね。例えば今日みたいに曇天やったら赤テープにしようとか。晴天で太陽が雲に隠れたから色を変えてみようとか。イカの反応を変えるために色を変えます」
なにか変化があればエギのカラーを変えるというのも釣果を伸ばすコツだ。
実釣時は曇天の低照度で赤テープやピンク系など派手めのカラーにイカが好反応。
大西「こういうときはこうという決まった色はない。ただ、地域やシーズンによって有効な色の傾向はあります。普段から濁り気味の海域は蛍光系の派手めが強いとか。遊漁船に乗るときは事前に船長に釣れるカラーの傾向を聞いておく。
直近で釣果が出ている色ならモチベーションを保って釣りができますからね」
西田さんが船長を務めるタートルガイドサービスで実釣。釣れるエギは船長に聞くのが一番だ。
船が流れないときはサオでサビいて喰わせの間を演出! 釣れないときの対処法とは?
ティップランエギングはどてら流しの船でエギを引っ張るが、船が有効に流れないこともある。
大西「船が流れていないときは、シャクった後、エギが沈み込んでいきます。そういうときはサオでサビいて、エギを擬似的に水平移動させてアタリの間を与えます。同船者との距離もありますが、一つのテクニックとして覚えておいてください」
さらに釣れないときの対策も伝授。
大西「アタリが遠のいてるときは集中力を欠く。待つ時間が短くなったり、誘いのリズムが早くなったり、遅くなったりしている方をよく見ます。
アタリがないときほど、基本に忠実に! を意識します。待つ時間をカウントしたり、イカがエギを見ているかもしれないと穂先に集中。なかなか出ないアタリを確実にかけていたら結果的に釣果が伸びてたというのがこの釣りで、ティップランをすればたくさん釣れるというわけではないですからね」
船が流れないときはシャクリ後にエギをサオで引いて水平移動。どてら流しで引っ張る喰わせの間と同じ状況を作り出す。ティップが入ればアタリも取れる。
基本から応用までテクニックを引き出すには直進性の高いPEラインが鍵を握る!
ティップに出るアタリをとってかける! このティップランエギングの醍醐味を味わうために、お二人はラインの重要性を説く。
大西「使用ラインはバリバスのエギングマックスパワーPE X9の0.6号ですけど、直進性があって、伸び率が約3%と一般的なPEラインより低伸度なんですよね。
まず感度が良い。40m以上の深いところでも水中でラインがたわみにくいから、トンッとエギの着底がわかりやすい。あとラインの直進性が高くて低伸度なので、エギが動かしやすいです」
西田「エギングマックスパワーPE X9を使って一番感じるのは直進性。
近年、ティップランはショートロッドが流行っている。ラインのたわみがあるとフッキングが決まらない。X9は直進性があるので水中で糸のたわみが少なく、ダイレクトにエギに力が加わるんでエギの操作性が上がるし、フッキングも決まります。
うちの船は水深70mまで釣る。低伸度でこれだけ直進性が高いとショートロッドでもしっかりフッキングの力が伝わるんで深場狙いでもすごく有効です。
あとティップランは向かい風で釣る。適度に張りがあって、糸絡みが軽減されます」
アバニ エギングマックスパワーPE X9(バリバス)は水中での直進性が高く、通常のPEラインよりたわみにくい。ティップエギングではエギの操作性、感度、フッキングなどで有利に働く。
2人はメインラインにアバニ エギングマックスパワーPE X9 0.6号を使用し、リーダーは西田さんがアバニ エギングショックリーダー[フロロカーボン] 3号。大西さんはアバニ エギングプレミアムショックリーダー[VSPフロロカーボン]2.5号(すべてバリバス)でラインシステムを構築。
アバニ エギングマックスパワーPE X9(バリバス)
●号数(lb):0.6(14)、0.8(18)、1(23)●巻き数:150m、200m●カラー:ホワイト(2m毎にパープル10cm+ピンク30cm+パープル10cmのマーキング)●価格:オープン
適度な張りとワンランク上の高耐久性を発揮するCORE-INPUT製法や、抜群の直進性と3%台という超低伸度化を実現したVertical Braid製法など、バリバス独自の製法を多数採用。キレの良いシャクリ、風や流れの影響を受けにくい優れた操作性、小さなアタリをアングラーに伝える感度とフォーリングバイトマーカーによる視認性の高さなど、エギングを進化させる9本編みのエギング専用PEラインに仕上げられている。
左•アバニ エギングプレミアムショックリーダー[VSPフロロカーボン]●号数(lb):1.2(6)、1.5(7)、1.7(8)、2(10)、2.5(12)●巻き数:30m●カラー:ナチュラル●価格:オープン
右•アバニ エギングショックリーダー[フロロカーボン]●号数(LB. OVER):1.5(6)、1.7(7)、2(8)、2.5(10)、3(12)●巻き数:30m●カラー:ナチュラル●価格:オープン
2人のエキスパートが信頼を置くPEラインのアバニ エギングマックスパワーPE X9(バリバス)を使い、ティップランエギングの基本~応用テクニックを駆使すれば効率良くアオリイカを誘い出し、釣果が伸ばせるはず。
動画を参考にロッドティップの動きでアタリをとってかけるティップランエギングの醍醐味をより深く味わおう!
大西さんも西田さんも「ティップランエギングを楽しんでほしい」という想いを胸に実釣解説。
アングラー プロフィール
大西正人(おおにし・まさと)
ティップランエギングの名付け親で同釣法の創世記から活躍するエキスパート。ボートエギング全般に造詣が深く、豊富な経験を活かしてティップラン、イカメタル 、オモリグなどの製品開発にも携わっている。バレーヒル スタッフ。バリバスフィールドスタッフ。
西田健一(にしだ•けんいち)
ティップランエギングの釣法を確立し、普及に貢献したフロントランナーの一人。現在は、伊勢志摩エリアで週末限定遊漁船のタートルガイドサービスを営むキャプテンアングラーとして活躍している。バレーヒル 、バリバスフィールドスタッフ。
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