
チニング伝道師”もりぞー”こと森浩平さんの定期レポート。秋〜冬にかけての釣行・ロケでは、ワーミング・プラグともに絶好調。12月でもトップで反応が得られています。浜名湖では珍しい歳無しサイズもキャッチ! 来年度のシルバーウルフ新製品の動向も気になるところです!
●文:森 浩平
冬チニングの正解は“止めて掛ける”
ルアマガ+をご覧になっている皆さま。
ダイワフィールドテスターとして大阪の淀川をホームに活動中のチニング伝道師”もりぞー”こと森浩平です。
2025年も残すところあとわずか。12月も下旬となり、比較的高めで推移していた水温も徐々に下降し、水の中もいよいよ「冬」らしくなってきました。
トップウォーター、シャッド、シャッドテールワームのジグヘッドスイミングなど、フリーリグ以外のさまざまなアプローチを楽しめた秋シーズンもいよいよ終わり。
シャッドプラグで。
ジグヘッドリグで。
もちろん、トップウォーターなどのアプローチも、条件が噛み合えば引き続き釣果を得られる可能性はありますが、こうなってくると、いよいよフリーリグの釣りが本領を発揮する季節です。
水温15℃を下回る低水温期は、リグを動かし続ける釣りよりも、止めている時間にバイトを引き出すアプローチが有効になる場面が多くなります。スローなストップ&ゴーや、ボトムバンプ系の誘いを軸にしつつ、細かな変化を加えながら、その日のヒットパターンを探っていくのがセオリーです。
冬はフリーリグ優勢です。
長めのポーズ中にもバイトが出るため、動かしすぎないことがポイント。しっかり止めて、喰わせの間を与える意識が重要になります。
この釣りを成立させるには、
- バイトを弾きにくいハードソリッドティップ
- 掛けシロのあるベリーを備えた、ハリ感強めのロッド
- ラインスラックを瞬時に回収し、掛けにいけるXHリール
といったタックルバランスが不可欠です。
冬の貴重なチャンスを確実にモノにするためにも、主導権を握って掛けにいけるシルバーウルフタックルを選択することが、釣果アップへの近道になります。
冬こそ遠投スタイル! SILVERWOLF EX80MB-S × IM Z TW100-C
冬でもさまざまな場所で成立するチニングですが、この時期ならではの面白さが際立つのが、オープンウォーターでの遠投の釣り。
広いエリアでフリーリグを遠投し、ボトムを丁寧に誘っていくのに、IMZの圧倒的な飛距離は大きな武器になります。
チニングでも生きてくるIMZの飛距離。
わずかな違和感を逃さず、チヌのバイトを掛けていく。そんな繊細さと攻めの釣りが楽しめるのも、冬ならではの魅力です。
冬の釣りは理論と実釣の積み重ねが、そのまま結果に繋がる、釣り込み甲斐のある季節ですね。
冬でもチニングは充分に楽しめますよ。
まだまだ間に合うIM Zバトル2025!
IM Zバトル2025も、いよいよ終盤戦。
IM Zバトルは、IM Zを使って実際に釣りへ行き、その釣行・投稿がポイントとして加算される、東軍 vs 西軍の参加型イベントです。
IM Zユーザーで楽しむこれまでにないイベント。
西軍としては現状、やや苦しい展開ではありますが、本企画は「釣行回数」そのものが結果に直結する仕組み。難しいことは考えず、行ける日に、行ける場所で、IM Zを振る。それが一番の追い上げです。同じ西軍の皆さん、一投でも、一釣行でも、積み重ねていきましょう。
現在は東軍がややリード。
開催期間は12月31日までとなります。最後まで楽しみながら、盛り上げていきましょう。最終的な勝敗は、来年1月上旬〜中旬頃の発表予定です。
新潟県へ市場調査と実釣
さて、ここからは、直近の釣行や活動についての近況をお伝えします。
新潟県へチヌ旅に行ってきました。今回は店舗訪問を兼ねた市場調査の合間に実釣し、限られた時間ながら自身のチヌキャッチ北限を更新することができました。
新潟県へチヌ釣行。
タックルはシルバーウルフEX80MB-S×シルバーウルフSV TW PEスペシャル。アーバンシュリンプ、アーバンクローラーのフリーリグで新潟チヌをキャッチ。
チヌキャッチの北限を更新!
新潟はこれまで旅行や仕事で訪れたことはありましたが、釣り目的での訪問は今回が初めて。阿賀野川を中心に周辺のサーフもチェックし、広大なフィールドの一端ではありますが、実際に竿を出し、新潟の水に触れられたことは大きな収穫でした。
滞在中は、上州屋様、トビヌケ様、フィッシャーズ様を訪問。スタッフの皆さまとの会話から、新潟エリアでチニングが確実に盛り上がりつつあることを実感しました。
チニングスクールを開催されている店舗様や、シルバーウルフを軸としたコミュニティの存在も伺い、新潟チニングの将来性を強く感じる釣行となりました。
再訪の機会があれば、ぜひシルバーウルフユーザーの皆さまとも交流してみたいですね。
浜名湖ロケDay1:SHORE CHINING
年明け公開予定のロケで浜名湖へ。良型のクロダイを求めて、スニーカー+ウェーディングスタイルでランガンしました。
浜名湖でSHORE CHINING取材。
ウェーディングスタイルでも挑戦。
寒冷前線通過直後の荒れたコンディションで、トップウォーターは不発。それでも、わずかなチャンスを拾い、アーバンツイスターのフリーリグで良型をキャッチ。
近年、釣り人増加や動画メディアの影響もあり、浜名湖ショアフィールドを取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。釣り禁止エリアの拡大や駐車可能スペースの閉鎖が相次いでいる事情を踏まえ、私自身も近年はショアでの撮影を控え、ボートを中心としたロケがメインになっていましたが、今回はロコのチニング仲間のアドバイスをもとに、公共駐車場+自転車移動という条件下で、可能な範囲の釣りを展開しました。
彼とは、私がダイワ加入前からの付き合いで、浜名湖初訪問時にショアから1DAY42枚をキャッチした“伝説の釣行”の目撃者でもあります。制約のあるロケでしたが、彼のサポートにに助けられました。
好釣果は最高のスパイス。強風と寒さの1日を終えたあとの「うな重」は、格別の味でした。
浜名湖ロケDay2:BOAT CHINING
浜名湖2日目はボートから。
タフコンディションの中、フリーリグで大型を狙う展開。
そして、52.5cm/2,500gの浜名湖モンスターをキャッチ。アーバンクローラーのフリーリグで仕留めた1尾です。“年無し”が滅多に出ない浜名湖で、このサイズをロケ中にキャッチできたことは、この上ない喜びでした。
50センチオーバー登場!
ヒットルアーはアーバンクローラーのフリーリグ。
この“スーパーキッカー”に加え、キロアップを連発。上位3枚の合計ウエイトは、5,200gオーバー。「フリーリグではサイズを選べない」というイメージを覆す内容を、映像としてしっかり残すことができました。
今回のボートロケも、信頼できるチニング仲間2人に大変お世話になりました。
各地のフィールドで作り込んできたシルバーウルフ製品と、仲間たちの協力、そして浜名湖というフィールド。
そのすべてが噛み合って生まれた、奇跡の1尾でした。
元ルアマガ編集長・野村さんとボートチニング
前々から約束していた、野村元編集長とのボートチニング釣行。
お世話になったのは、兵庫県西宮発、ヘルメットがトレードマークのアラマキシンヤ氏がキャプテンを務める遊漁船「ベイサイドオッシャー」。
ダブルヒットも!
本来はサワラキャスティングも予定していましたが、西高東低の冬型気圧配置。あいにくの荒れ模様となり、無理はせず風裏エリアでチニングを展開しました。
今回はボトムではなく、中層レンジに入っている良型を狙うパターン。シャッド系ルアーやジグヘッドスイミングで連発し、チヌが浮いたタイミングではトップウォーターにスイッチ。
ラフトリック70Fで丁寧にアプローチし、12月のチヌトップが炸裂しました。
12月でもトップでキャッチ!
使用ルアーは、ベイソールミノー73S、STEEZサイレントシャッド60SP(SR・MR)、シャッドテールワームで表層〜中層を攻略。そしてトップは、ラフトリック70F。
ベイソールミノー73Sで。
移動時は過去イチで波を被る状況でしたが、ダブルヒットもあり、寒波の真っ只中でチヌトップを成立させられたのは最高でした。
お互いのスケジュールがなかなか合わず、気づけば12月になってしまいましたが、終わってみれば本当に楽しい釣行。次回はフリーリグで、真冬のボトム攻略にチャレンジしたいですね。
2026年もチニングを楽しもう!
2026年春に発売される、CERTATE HD、CERTATE SW をはじめとする新製品の一部の情報が公開されました。ぜひ、DAIWAのHPにある特設サイトをご確認ください。
2026 SPRING NEW PRODUCTS & FISHING SHOW INFORMATION
釣りフェス2026 in横浜、フィッシングショー2026大阪の情報も公開されていますね。現時点でチニング情報は未公開ですが…。私も横浜・大阪ともに参加予定です。DAIWAブースでチニングトークしましょう!
今年も数々の製品をリリースし、各地で心に残る出会いと釣行を重ねることができました。また、SNSを通じて皆さんの素晴らしい釣果を拝見できたことも、とても嬉しく思います。
年が明ければ、釣りフェスやフィッシングショーの季節がやってきます。DAIWAブースで新しいシルバーウルフ製品を手に取っていただきながら、チニングアングラーの皆さまと直接お話しできることを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いします!
フィッシングショーで皆さんとお会いできることを楽しみにしています!
【森 浩平(もり・こうへい)】
大阪府在住。アーバンチニングの第一人者で、クロダイ・キビレの年間キャッチ数は年間2000枚を越すことも。ベイトタックルスタイルとフリーリグの有効性にいち早く着目し、この釣りを普及させてきた。愛称はもりぞー。
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