【防寒対策も!】外房アジングでゲストフィッシュ連発⁉月下美人MXにラインナップされたショートモデルの魅力もぞれぞれ解説!【今日もいいチョーシ】

【防寒対策も!】外房アジングでゲストフィッシュ連発⁉月下美人MXにラインナップされたショートモデルの魅力もぞれぞれ解説!【今日もいいチョーシ】

DAIWAフィールドテスターの渡邉長士さんの連載企画「今日もいいチョーシ」。今回は久々に訪れたホームエリア「外房」でのアジングを振り返ってくれた。ゲストに翻弄されつつも、本命にはいかにたどりついたのか⁉最新機種「月下美人MX」のショートモデルに関する解説や、チョーシさん流防寒対策も必見!!

●文/写真:渡邉長士

サーフアジング→バチコン

こんにちは。ダイワフィールドテスターの渡邉長士(たけし)です。いつも「今日もいいチョーシ」を読んでいただきありがとうございます。

現在この原稿を書いているのは11月の後半ですが、地元の千葉ではまだ柿の木には実が少し残り、紅葉のピークといったところでまだ秋本番といったところですが、あっという間に冬が来ますね。

となれば1/16~18にパシフィコ横浜で開催される「釣りフェス2026」と、2/7、8にインテックス大阪で開催される「フィッシングショー大阪」もあっという間。次回も横浜、大阪とダイワブースに立つ予定なので、ぜひ遊びに来て下さい!

さて、まずは恒例の近況報告から。

前回の北海道アジングをレポートした回の冒頭でもポテンシャルの高さを紹介した遠州サーフですが、先日も雑誌の取材で再訪しました。

デカアジが連発するハイシーズンは夏ということでシーズンを外しているのはわかってはいましたが、40cmクラスのデカアジが出る可能性はゼロではないのでチャレンジしつつ、まだアジング未開の地といえる遠州サーフにアジングを広げる意味もありました。

結果は朝・夕のマヅメにダウンショットの遠投で20cmクラスのアジ、30cm前後のグチやニベ、35cmほどのカマスが連発。その日は狙っていたデカアジは回遊していませんでしたが、取材の数日後には40cm前後の群れが回遊したそうで、デカアジを10匹ほど釣ったエサ釣りの方がいたとのこと。また、取材日の前後はメーターオーバーのオオニベも複数釣れており、やはり遠州サーフは夢のある釣り場でした。

そして秋といえばバチコンのハイシーズンでもあるため、先日も木更津の栄宝丸さんに行ってきました。

出船は午後1時で約3時間の釣りですが、その日はいい群れに当たり船中トップの115匹。まさに落ちパク状態でしたが、その日のキモがゼロテンションのステイ。活性が高い群れだったので余計なことはせず、テンションを抜くことで自然なアクションと深いバイトを出すことができました。

ゲスト魚に翻弄されたホームのアジング

さてさて、ここからは地元の外房でのアジングもレポートしたいと思います。

最近は遠征やバチコンで地元の外房でアジングができていませんでしたが、本業の仕事からの帰宅後、近くの漁港で竿を出してみました。

ポイントは堤防の先端に常夜灯のあるナイトゲームの典型的な場所。
いつもは競争率の高いポイントですが、この日はだれもいなかったのでやってみました。

常夜灯下のナイトゲームはどちらかといえば近距離戦になるため、選んだロッドは「月下美人MX410UL-S」のショートロッド。

2025年9月にリリースされたばかりのMXシリーズはアジングモデルが7機種あり、その中の4機種が5.5ft以下のショートレングスのジグ単用が充実しています。

アジングロッドは5ft台でもショートロッドといえますが、今回のシリーズはさらに短い4ft台が今日使う「410UL-S 」と「48L-S」 の2機種あり、よりテクニカルな釣りにマッチした機種となっています。

ちなみに、「410UL-S 」に合わせるリールですが、ルビアスのSF2000SS-Hをセレクト。


軽量で操作性の高いショートロッドには同じく軽量のSFシリーズにすることでタックル全体の操作性と感度を上げることができます。

また、普段はPEラインを使うことの多い私ですが、近距離戦ではフロロやエステルといったモノフィラ系のラインを使います。PEは圧倒的な感度と強度が売りなので、1.5g以上のジグ単を遠投する場合はPEがマッチすることも多いですが、軽量ジグ単での近距離戦ではモノフィラ系ラインとPEは感度に大差がありません。むしろ、フロロ、エステルの張り、比重、適度なクッション性は軽量ジグ単を扱いやすくしてくれます。
ということで、選んだラインは「月下美人TYPE-E 鋭感」の1.25℔に「月下美人フロロリーダー」2.5℔をリーダーとして20cmほど結び、ジグヘッドは「月下美人ジグヘッドSS」1g#10にワームは「月下美人ブレーキンビーム2.0」でスタート。

時おり常夜灯の明かりの中でライズがあるため、まずは表層をスローに漂わせると意外に無反応。よく観察してみると1cmほどの小魚が追われているため、少しクイックなアクションを入れると早速ヒット。小気味良い引きですが、どうやらアジではなさそう。上がってきたのは20cmほどのメッキでした。

ライズの正体はメッキだとわかったので、今度は足元にチラホラ見える謎の魚を狙ってみることに。サイズ感はアジっぽいですが、動きがアジっぽくないんですよね。

足元でルアーが波に揺られるように「月下美人アジングビーム」をゆっくりと漂わせると狙い通りヒット。さて、その正体は・・・外房では珍しいサッパ。


そして明暗部ではヒラセイゴが連発しアジはゼロ。

ということで早めに見切ってポイント移動。

次に向かったのは周囲が磯に囲まれた小規模な漁港。高活性のアジが多く外房エリアで一番好きといってもいいポイントです。普段は表層~中層のスイミングで攻めると数投以内でヒットしますが、この日は反応なし。そこでボトム付近を丁寧に攻めるとようやくヒットするも正体はウロコマツカサ?と思われるゲスト。

それなら・・・と、ジグヘッドを2gに替えて遠投すると1投目でヒット。

ようやくアジか・・・と思いきや今度はムツ。

こうなったら意地でもアジを釣ってやる!とまた別の漁港に行くもヒットするのは小型のメバルとカサゴ。

時刻はすでに午前3時近く。ここまできたら朝マヅメだな。

港口の堤防先端にまだ暗い時間からエントリーしてキャストしながら時合を待っていると、空がうっすら明るくなってきた頃に群れが回遊してきました。こうなるとフォール中に勝手にヒットするほどアタリも多く、20cmクラスのアジと30cmほどのサバが連発。

時合は20分ほどと短かったものの、ようやくアジの顔が見えてスッキリできました。

今作のMXシリーズは「カーボンモノコックリアグリップ」が月下美人シリーズ初搭載となり、前作に比べてガイドを1サイズ小さくして、フラッグシップモデルにも採用している「ゼロシート コンパクトフィット」を搭載。

全機種がより高感度化して操作性も向上していますが、特に今回使った410UL-SのようなショートモデルはMXというミドルクラスのシリーズながら上位機種に肩を並べるほどの感度と操作性の高さがあります。

そもそも、ロッドは短いほど操作性と感度が上がるのが基本。そこにガイドの小口径化とくれば現代アジングの基本となるジグ単の釣りにマッチするのは必然なんです。

そんなMXシリーズですが、アジングモデルは「48L-S」、「410UL-S」、「54L-T」、「55L-S」、「64UL-S」、「66L-S」、「711ML-S」の7機種があり、そのうち4機種が5.5ft以下のショートロッドと前半に紹介しました。

ショートロッドの長さは4.8~5.5ftということは、全長は142cm~165cm。このわずか23cmのあいだに4機種があるため、ロッド選びに悩んでしまう方がいるかもしれません。

そこで、ここからはそれぞれの特徴を解説しつつ、渡邉的“ショートロッドの選び方” を紹介したいと思います。

●48L-S
「繊細かつシャープな掛け感にこだわったスーパーショートモデル」


MXシリーズでは最も短いモデルで、指揮者のタクトを思わせるシャープなブランクは操作性抜群。特に細かな高速シェイクはこのモデルでしか出せないアクションといってもいいでしょう。パワークラスはLなのでバット部にはトルクがあり、それがロッド全体をよりシャープに感じさせ、スローなアクション中にありがちな瞬間的なバイトにもアワセがスパッと決まります。
使いどころとしては、ナイトゲームでの常夜灯下の近距離戦がメインになりますが、シャープなブランクを生かしたデイのリアクションにも有効です。特に足元のシェードにいるアジを1.5~2gといった少し重めのジグ単で見切られないようにキレのあるアクションで攻める時にはマッチすると思います。
ナイトゲームの近距離戦でも1.5g以上を使う時や少し深いレンジを攻める時には48L-Sが良いと思います。もちろんアジのアベレージが良い場所にもオススメです。

●410UL-S
「より繊細なゲームを制するためのスーパーショートフィネスモデル」


こちらも4ft台ならではの高い操作性が魅力で、アンダー1gのジグ単を使った近距離戦にベストマッチします。パワークラスはULですがダルさは感じず1.5g程度のジグ単も繊細かつ軽快に操作できます。
48L-Sよりもややマイルドなので軽いリグをキャストしやすく、近距離戦でもバイトを弾きにくく小型のアジも口切れしにくいのも特徴です。0.7mmの繊細なソリッドティップは軽量ジグ単のカーブフォールやドリフトなどのテンションフォールを多用したプランクトンパターンのスローな攻めにマッチすると思います。

●54L-T
「チューブラーティップならではの高い操作性と反響感度を高めたショートモデル」


今シリーズのアジングモデルで唯一のチューブラーティップ。チューブラーティップの2大メリットは軽量感と高感度。どちらも現代のアジングにおいて重要な要素ですが、手感度はMXシリーズではトップといってもいいでしょう。これまでのチューブラーティップのデメリットは細いソリッドティップのような曲がるティップにできないことがありますが、1.1㎜の極細チューブラーティップなので適度に曲がり、その張りのあるティップを生かしてアクションを積極的に入れていく攻めのアジングが得意です。やや重めのリグのデイのリアクションや、ナイトでも中層~ボトムの深場でのリアクションも効果的です。5.4ftのレングスは高い操作性と飛距離を両立できるため、小規模から中規模のポイントまで幅広い状況に対応できます。

●55L-S
「飛距離と操作性のバランスを追求したショートモデル」


一言でいえばオールラウンダーのロッド。張りのあるソリッドティップはアンダー1gの軽量リグから3g程度のジグ単まで繊細、明快、軽快に操作でき、5.5ftのレングスは操作性と飛距離のバランスも良いため近距離から中距離、表層からボトムまでを幅広くカバーできます。どのジャンルでも「オールラウンド」の名が付いたロッドは中途半端になりがちですが、55L-Sは飛距離、感度、操作性、トルク、軽量感とその全てがバランスよく出来上がっています。なので、迷ったら“コレ”です。

防寒対策も忘れずに!

最後になりますが、これからの時期に大切になる防寒対策についても少し触れておきます。

冬のナイトゲームは防寒対策が必須ですが、アジングなどの繊細な釣りではモコモコした動きにくい装備は釣果に影響し、かといって薄着では寒くて体も動かず集中力も続かずこちらも釣果に影響します。

そこでオススメなのが「ミルフィーユ防寒」です。

と、勝手に名前を付けてみましたが、要はストレッチ性のある薄手のウエアを重ね着することです。

体の周囲に温められた空気があれば温かくなるため、いくつか層をつくることでキャストなどで動いても温かい空気が逃げないようにします。

また、ミルフィーユ防寒の良いところは調整がしやすいところもあります。

普段、比較的温暖な千葉での釣りではダンロテックシャツ、発熱系シャツを1枚、パーカー、アウターという装備ですが、寒いところでは中間の発熱系シャツを2枚、多いと3枚着たりしますが、中間のシャツを脱いで調整してちょうどよくします。

ミルフィーユ防寒の効果をさらに高めるのが肌に密着するアンダーウエアの性能です。
そこで私が愛用しているのがダイワの「ダンロテック」シリーズ。

体から出る遠赤外線を吸収・ふく射し、汗の水分を吸水することで汗冷えが起きにくくなります。

肌に水分が密着する汗冷えは厄介で、雪山を登山する人も汗をかかないように気を付けるといいます。気温が15℃では少し寒いと感じるくらいですが、水温が15℃のプールには冷たすぎて入れないのと同じことなので、汗冷えしにくいのも大事なんです。

「ダンロテック」シリーズはシャツもタイツもあり、冬場は釣りだけでなく本業の配管業でも使ってます。

そして必ず装備するのがネックウォーマー。
首回りのような太い血管が露出すると体の芯から冷えてしまうので、ネックウォーマーは防寒対策に欠かせません。ダンロテックシリーズにはネックウォーマーもあるのでオススメです。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。