シマノのバス用ルアーといえば、バンタムシリーズに以降、様々なアイテムが登場している。今回はその中のひとつ、黒田健史さんもおススメするフラットサイドクランクを紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
profile
黒田健史（くろだ・けんし）
日々全国を駆け回り腕を磨くJBトップ50トーナメンター。タックルやルアーに対する確かな選球眼を持ち、その深い知識をメディアや自身のSNSなどで発信している。
攻撃的カバークランキングを実現する次世代フラットサイド
適水温と低水温の間がフラットサイドの出番
フラットサイドはよく釣れるクランクベイトだが、弱点もある。
「それはボディが薄いから投げにくいことと、浮力が弱いから根掛かりやすいこと。だから、持っていてもあまり使わない人が多いんじゃないかと思います。このオリバクランクは、ボディが一般的なフラットサイドクランクより1.5倍ほど厚くしてある。浮力がしっかり確保してあるので根掛かりに強くて、さらに投げやすくもなっています」
リップは、ナイロン製の柔軟性がある素材を採用。
「フラットサイドは低い浮力を補うために、キレのある動きが出るサーキットボードのリップが採用されていることが多い。でも、サーキットボードのリップはボトムノックするとどんどん削れてくるんです。そこで、粘りがあって耐摩耗性も強くて、さらに薄くできるナイロン製のリップを使っています。岩などのハードなボトムにガンガン当てて使ってもリップが折れたりすることもなく、削れにくい。高浮力ボディとこの耐摩耗リップで、積極的にボトムを攻められるフラットサイドクランクになっていますよ」
テスト釣行ではリザーバーでグッドサイズばかりを狙い撃ち。
「春のリザーバーで、ちょうど寒の戻りで冷たい雨が降る1日でした。アベレージサイズのバスは全部一段下に落ちたようなタイミングで、シャローにはでかいバスしか残っていなかった。こういった状況はフラットサイドの出番ですよね。数は出ませんでしたが、その代わり釣れるのは全部でかかった。水温が15度以上あるといろんなルアーで釣れて、10度を下回るとジャークベイトなどを使うんですが、その中間の水温でフラットサイド特有の暴れ過ぎないナチュラルなアクションとフラッシングが生きてくると思います」
バンタム オリバ クランク フラット 65F フラッシュブースト
●全長：65mm
●重量：11g
●カラー：10色
●価格：2,145円（税込み）
オリバがフラットサイドの領域を拡張していく
ボディを太くしてフラットサイドの弱点であるキャスタビリティをカバー。摩耗性に強い柔軟性のあるリップを搭載し、ボトムノックを繰り返しても削れにくい。スプリング式のフラッシング板（フラッシュブースト）が内蔵されており、ロッドアクションでも効果的に誘うことが可能だ。
ナイロン製薄型クリアリップ
耐摩耗性があるので、ミスキャストで岩などにぶつけても壊れにくく、ボトムノックを繰り返してもリップが削れにくい。薄く成型できるのでアクションレスポンスが増し、フラットサイドに足りない動きのキレを補うことができる。
COLOR カラーラインナップ
カラーは10色をラインナップ。ミラープレート内蔵でフラッシングアピールが強く、フラットサイドボディとの相性が抜群。フラッシュブーストはシルバープレートとゴールドプレートの2種類をカラーによって使い分けている。
フラットサイドクランクの弱点である障害物回避性能を克服し、岩にガンガン当てながら巻いて水温低下時にビッグバスを複数尾キャッチ。
TACKLE 使用タックル
ロッド：ゾディアス166M-G
リール：カルカッタコンクエスト101
ライン：マスティフFC14lb
※すべてシマノ
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