
朝の海は、あまりにも静かだった。風はなく、波もほとんど立たない。まるで川のような水面を前に、船上の一同は「今日は何か起きる」と、言葉にしない期待を共有していた。今回の舞台は沖合に設置されたパヤオ(漂流集魚装置)周辺。ここは小魚が集まり、それを追って大型魚が寄ってくる生命の交差点だ。そしてその読みは、開始早々、想像を超える形で現実となる。
●文:ルアマガプラス編集部
投入直後、異常事態発生
ジグを落とす前から、水面下では何かが起きていた。
魚が跳ね、群れが動き、海の色が明らかに変わっている。
ハイサイ「めちゃくちゃ魚いるぞ・・・・」
そんな声が漏れた直後、ジグがフォール中にひったくられる。
いわゆる「落ちパク」。
着底する前にロッドが絞り込まれ、一瞬でラインが引き出される。
絞り込まれるロッド。
しかし、次の瞬間・・・
プツッ。ラインブレイク。
明らかにサイズが違う。しかも一度ではない。
何度も、何度も、同じように切られる。
犯人はすぐに姿を現した。
サメ参戦。釣りが一変する
水面近くまで浮いてきた魚の背後に、異様な影が差す。
サメだ。
掛けた魚を横から奪い、時には頭だけ残して消えていく。
その光景は、釣りというより自然ドキュメンタリーに近い。
ハイサイ「これ、勝てる相手じゃないな・・・・」
それでもジグを落とす手は止まらない。
なぜなら、サメがいるということはそれ以上に、魚がいるという証明でもあるからだ。
高活性の海。次々と上がる魚たち
状況を見極めながら、巻きスピードやジグのカラーを微調整。
すると、サメに取られる前に無事ランディングできる魚も出始める。
カツオ、青物、根魚。
中にはオジロバラハタのような高級魚も混じり、船上は一気に活気づく。
ファイト中、後ろから別の魚が追ってくる場面もあり、水中では明らかに捕食スイッチが入り切った状態だ。
ハイサイ「今、落とせば何か食う」
そんな“釣れる時間帯”が、確実に訪れていた。
パヤオ直下、水族館レベルの光景
やがて船は、漂流物が密集するポイントへ。
ここで目にした光景は、全員の言葉を失わせた。
無数の小魚。それを囲む中型魚。
さらにその外側を回遊する大型魚、そしてサメ。完全に水族館。
ジグを落とせば、フォール中に何かが触る。
着底すれば即アタリ。巻き上げれば、後ろから別の魚が付いてくる。
ただし、油断すれば一瞬で奪われる。釣り人は、魚とサメの間で、極限の判断を迫られる。
クライマックス!巨大魚ヒット、その結末
後半、明らかに別格のサイズがヒットする。
ドラグが鳴り、ロッドが深く曲がる。
ハイサイ「これ、デカいぞ……」
しかし、その直後背後から迫る影。サメ。
必死のゴリ巻きも虚しく、次の瞬間、重みが消えた。
悔しさはある。だが、それ以上に、全員が同じ感想を抱いていた。
ハイサイ「とんでもない海を見てしまった」
釣行終了、そして今日の釣果
最終的に船上に並んだ魚は、実に多彩だった。
カツオをはじめとした回遊魚。バラハタなどの高級根魚。数・サイズともに申し分ない釣果。
一部は地元居酒屋へ提供され、「釣って終わり」ではなく、食へとつなぐ釣行として締めくくられた。
サメに翻弄され、何度もチャンスを奪われた一日。
それでも、この海のポテンシャルは圧倒的だった。
魚影、活性、スケール感、すべてが規格外。
海中では水族館レベルの無数の魚たち。
ハイサイ「サメがいなければもっと楽しかった」
その一言の裏には、それでもまた来たいと思わせるほどの魅力が詰まっていた。
沖合パヤオというフィールドの本気を、これほどまでに体感できる釣行は、そう多くない。
まさに、事件続きの一日だった。
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登場YouTuber紹介
ハイサイ探偵団(はいさい・たんていだん)
視聴者からの依頼を調査するというコンセプトでチャンネルをスタートさせるが、釣りやアウトドア、料理などメンバーが楽しめる企画を中心に沖縄で活躍。ハイサイ探偵団の詳細は、下記YouTubeアイコンからチェック!
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