目指すは川村光大郎超え!!ボトムアップの若きエースが府中湖で5本6610gを目指す!!

目指すは川村光大郎超え!!ボトムアップの若きエースが府中湖で5本6610gを目指す!!

MISSION 5本で6610g
編集部が用意した無理難題のお題にアングラーが挑戦する特命釣行。まずはボトムアップの若き才能、鈴木翔さんが登場。幼少期から通った府中湖で、川村光大郎さんが叩き出した同フィールドの単日レコードに挑む。

●文:ルアマガプラス編集部

profile

鈴木 翔(すずき・しょう)
2000年11月19日生まれ。香川県出身・茨城県在住。10代のときに府中湖で圧倒的な釣果を上げ、川村光大郎さんの目にとまる。現在はボトムアップスタッフとしてルアー開発をしながら関東のいろいろなフィールドで腕を磨いている。

この時期には厳しいお題 しかし勝算は十分ある

鈴木翔さんが挑戦する特命釣行の舞台は府中湖。かつてバス釣りのイロハを覚えた元ホームフィールドだ。学生時代は学校終わりに自転車で通っていた。冬はマズメに1時間だけ釣りをするために、往復2時間ほどかけて自転車を漕いだこともあったとか。以前は毎日のように通った府中湖だが、鈴木さんが訪れるのはおよそ半年ぶりとのこと。今回のお題は5本で6610g以上釣れというもの。特命釣行らしい、かなり厳しいお題だ。

「これはキツイですね…。5年前にも府中湖で特命釣行をやっていて、そのときのお題は50アップを3本でした。予想ではそのお題のリベンジかなと思ったんですが、こうきましたか。これは、川村光大郎さんが陸王レジェンド2で初日に釣ったスコアですよね。あのときは初夏で、今は秋。自分もアフター時期にはこれ以上釣ったことはありますし、なくはないと思います。時期が違うからちょっと厳しいかと思いますが、頑張って釣っていきます!」。

前回の特命釣行時はまだ10代だった鈴木さん。そのときは2kg超えのビッグバスを釣り上げるも、残念ながらクリアならず。今回は社会人になり成長した部分を存分に発揮してほしい。釣りをスタートしたのは、中流域の大きなワンドエリア。

「やや逆ワンドで、状況が安定しやすいから1年を通して魚が常にいるエリアです。前日軽くチェックしたら2バイトありました。まずはフランジャーでチェック。壁際やブレイク、ボトムのスタンプなどを狙っていきます」。

すると、早速この日の1本目をキャッチ。サイズは予想に反して小さい。

「フランジャーと同じサイズですね(笑)。これは計らなくていいです。これを釣ってたらお題達成の6600gまでいかないですし。陸王と同じルールで、25cmからをキーパーとしましょう。でも、この魚はヒントになりますよ。今の魚はフラットの上で食ったんです。寒いですけど、バスは活性が高くて、シャローに入ってきてますね」。

取材は10月末に行われたが、この日の朝の気温は7度。まるで冬のような冷え込みに、湖面からは大量の湯気が立っていた。

朝の冷え込みはきついものの、季節的にはまだまだ秋。水面にはアオコが出ているエリアも。「気温は下がっているけど、まだ水温が高いのでアオコが出てます。水の中は綺麗なんで、ある程度ルアーはスピード感を出さないとバスを騙せなそうですね」。

釣りを開始して数投でバスを2本キャッチ。ルアーはボトムアップの新作ジャークベイトのフランジャーだ。「これを釣っていったら6kgはいかないですね(笑)。陸王と同じ、25cmをキーパーにしましょう」。

水中を切り裂くフランジャー、秋から冬にかけて強い味方に


フランジャー (ボトムアップ)

キレのある 動きの食べごろサイズ ジャークベイト
フィールドや時期を選ばず活躍する100mmサイズボディ。やや体高のあるフラットサイド形状になっているので色調変化とフラッシング効果が高い。固定ウエイトながらも確かなキャスタビリティを有し、狙ったピンポイントへ正確にアプローチすることができる。
●全長:100mm ●ウエイト:11.5g ●タイプ:スローフローティング ●カラー:8色 ●価格:2530円(税込み)

フランジャーのカラーローテーション

①シャンパンゴールド ②G.B.クラウン 「ベースとなるのがこの2色。使うシチュエーション・水質を選ばず活躍します。困ったらこの色を選びましょう」。 ③リアルフラッシュ ④黒金オレンジベリー 「マズメ時や、濁ったときなど、強いフラッシングアピールで誘いたい場合に使用するのがこの2色です」。 ⑤ゴーストシャッド ⑥BUテーブルロックシャッド 「ホロやラメとは異なるナマっぽいフラッシングで誘いたい時に使用する2色。クリアウォーターでも出番が多いです」。 ⑦スメルト ⑧ワカサギ 「よりベイトフィッシュ感を意識して誘いたい場合はこの2色。マットカラーのスメルトと、キラキラ系のワカサギを光量に応じて使い分けます」。

前方への移動距離を抑えた、左右への鋭角なダートアクションがフランジャーの特徴。さらに、ジャーク後は惰性で流れることなくしっかり止まり、その瞬間にブルッと身震いするような動きも発生。これが追尾してきたバスにも効率的にアピールしバイトチャンスを引き出す。

まずは護岸されたエリアの、壁沿いやそこに絡むちょっとしたカバー周辺をフランジャーで狙っていく。「フラットとブレイクの水深が切り替わるところも狙い目ですね」。

朝マズメに フランジャー一閃 お題クリアに一歩近づく

朝イチに幸先よくノンキーパーをキャッチしたのが、ボトムアップの新作ジャークベイトのフランジャー。これを護岸際や、そこに絡むレイダウンなどのちょっとしたカバー、水深の切り替わりなどの地形変化などを狙っていく。

「アクションは2~3回の連続ジャーク。ちょっとイレギュラー感じに動かしていきます。ポーズは短めで誘っていて、秋なんで止めると見切っちゃうかなと。もっと冬っぽくなれば、ポーズは長めに入れてOKです。フランジャーは潜行角度が急だから、着水地点からちゃんと潜って誘ってくれる。ジャークのキレもいいから、移動距離を抑えて誘ってくれますよ。潜行深度は、12lbラインでフルキャストして2mほど。アクションは左右へのキレのいいダート。そこに身をひねるようなロールが入るのが特徴。やや体高があるので、フラッシングアピールも強いです。ダートが止まったときには、ブルっと身震いする動きが出る。ダートで寄せて、ポーズの身震いで食わせる、それがフランジャーですね」。

フランジャーの大きさは、全長100mm。

「90mmだと小さい、110mmだと大きい、昨今のそんな状況下でマッチするのがこのサイズ感。そして音。バスが嫌がらない程度のコトコト音で深い水深やカバーの中からでも気付かせて寄せることができます」。

そして、朝の冷え込みが和らぎ、立ち込める湯気も消えた7時40分、待望のグッドサイズがヒット!

「やっぱりジャークベイトは楽しいですね! このサイズをあと4本、お題クリアを目指して頑張ります!」。

1本目 46cm 1350g 

フランジャーのジャークで 期待通りのキロアップ!

太陽が登って朝の冷え込みが和らいだタイミングで、ついに狙っていたサイズがヒット。「ひったくって食うのが丸見えの、気持ちいいバイトでした! これあと4本釣らないといけないんですね…。府中湖は2kgオーバーも出ますし、まだまだいけますよ!」。

バックウォーターに来てみたが、魚の雰囲気はない。「気温が上がったので、上流もありかなと思ってきてみましたが…。上流で工事をしていて、僕が知っている最上流の景色はもうなくなってしまいましたね」。

スナックジグ&ヴァラップスイマーを試すとすぐに反応が返ってきた。しかし、サイズはノンキーパー。「カバー絡みを巻きたいときにスイムジグ的に巻いて使う組み合わせです。今回はスト的に巻いても釣れました。デカいのが食うシチュエーションだっただけに、ちょっと期待外れのサイズですね」。

鈴木翔こだわり バズベイト 発売まで少々お待ちを

フランジャーをメインに探っていき、2本目のキーパーサイズをキャッチ。コバスは果敢にアタックしてくるが、どうもサイズが伸びない。フランジャーの次によく投げたのがバズベイト。表層にアオコが浮き出たようなエリアこそ、バズベイトの出番だという。

鈴木「アオコが出ていたりターンしていても、バズベイトは水を攪拌してアピールしてくれるのでかなり効果的。スピードで騙すことができるし、秋はかなり実績が高いです。11月はベストタイミングですね。12月後半にもバズベイトで連発したことがありますよ」。

実は鈴木さんがもっとも好きなルアーがバズベイト。彼のこだわりが詰まったバズは、そろそろ完成に近い。

「テンポよく探れて、引っ掛からなくて、バイトが見える。バズは一番好きなルアーですね。今作っているのは、バスを惹きつけるシャラシャラ系のスクイーク音で、スカートの揺れにもこだわってます。投げやすく、真っ直ぐに引けて、パワフルながら回転性能が高いペラで幅広いリトリーブスピードに対応できるようになっていますよ」。

バズベイトでテンポ良くシャローエリアをサーチしていくが、バイトがあってもコバスのショートバイトのみ。

「バズベイトは使っていて楽しいから、ついついやり切りたくなっちゃうんですよね。それがたまに良くない方向にもなるんですよ。もっといろいろ試してみますね」。

日中は秋の有望スポットをランガンしていくが、コバスばかりでなかなかグッドサイズの姿は現れない。時間は過ぎていき、残すチャンスは夕マズメに託された。「秋は陽が落ちるのが早いですね。でも、ここからがチャンスです」。

秋こそバズベイトの季節。 12月でも大釣りの可能性あり

2本目 29cm 310g

フランジャーでキーパーサイズを追加。 今日はこれが正解パターンか
キロアップを釣ったストレッチに入り直して、同じくフランジャーを入れると2本目がヒット。「光量が増したので、カラーをテーブルロックシャッドにチェンジ。エサはいっぱい食べてそうな個体ですね」。

コバスは活性高く フランジャー無双状態
フランジャーにはコンスタントにバイトがあり、コバスのチェイスも多数。結果的に、この日はフランジャーでノンキーを含め計8本キャッチした。「全部フロントフック食い。頭めがけて食ってきてますね。これはこれで楽しいです(笑)」。

秋の府中湖 おすすめルアー

プロトバズベイト(ボトムアップ)

鈴木翔さんが監修するバズベイトで、発売は来年を予定。パワフルかつ高レスポンスなペラを搭載し、アピール力のあるスクイーク音を発生。スカートがWタイイングになっていることで波打つようなアクションが出るとのこと。普段ワイヤーベイトにトレーラーフックはつけないが、ショートバイトが多いのでこの日はセット。

ギャップジグ5g & ギミー3.5in (ともにボトムアップ)

撃ち系もスイミングもできる。今回はレイダウンに引っ掛けてシェイクするという使い方で使用。鈴木「シャローにギルもまだまだいるし、ギル系もまだまだ強い季節。ギャップジグ&ギミーはめちゃくちゃ釣れるんですが、川村さんのイメージが強いので自分は使い過ぎないようにしています⋯」。

T.D.ハイパークランク Ti1066 (DAIWA)

オイルフェンス絡みやウィンディーサイドなどで使用。「これは子供のころに買った古いモデル。かなり使い込んでいて、40アップは何十本も釣りました。リザーバーでもカスミでもよく釣れます」。

フカベイト(ノリーズ)

デカバスが見えた護岸際などをサーチ。アピール系のビッグトップウォーターもまた鈴木さんのお得意ルアー。「秋の府中湖はこういったビッグトップが効果的で、クローラーベイトもよく釣れます。無風時など水面が穏やかなときがいいですね」。

クネリー3.6in(ボトムアップ) 3/4ozヘビキャロ

ショートボディ・スティックベイトのクネリーをヘビキャロで使用。「クネリーはノーシンカーのただ巻きで使ったときにクネクネと動いてくれる。これをキャロで使って、沖のボトムでリアクション的に誘います。府中湖はゴリ系のベイトが多いので、クロー系じゃなくてクネリーをチョイス。府中湖は頭上に木が多いので、リーダーは短めにしたほうがキャストはしやすいです」。

クネリーはフックにラインを結ぶときにフリーノットにするのがおすすめ。「投げた先で、フリーフォールさせるときにワームが水平姿勢になりやすいフリーノットにしています。ノーシンカーの時も同様ですね」。

ほとばしる 叩き上げの雑草魂、 鈴木翔が夕マズメに 特大ホームラン

3本目 50cm 1790g

お題達成に大きく近づく 値千金の50アップ!

フランジャーではこれ以上サイズが出ないと判断し、今度はブレーデッドジグで探っていく。夕マズメに差し掛かったタイミングで、ジャックハンマー & ヴァラップミノーが炸裂。「残り時間は45分、あと3本キロアップを釣りますよ!」

ジャックハンマー3/8oz(モード・EG) & ヴァラップミノー5in(ボトムアップ)

秋のデカバスはこれにお任せ。 「とにかくデカいのが食います」
鈴木さんお気に入りのブレーデッドジグがジャックハンマーで、とくにアピール力が欲しい場面で投入。3/8ozをメインに使用し、足場が高い場面では1/2ozも多用した。

①ビーブル改 & ヴァラップミノー5in(ともにボトムアップ) ②フラッシュジャンパー1/4oz(フラッシュユニオン) ヴァラップミノー5in(ボトムアップ) ③ジャックハンマー3/8oz(モード・EG) & ヴァラップミノー5in(ボトムアップ)

アピール別にブレーデッド ジグを使い分け

①は通称ビーブルチャター。ビーブル3/8ozのワイヤーをカットして、チビーブルDWのフロントブレードをセットしたもの。「スピナベとチャターの中間的アピールで、スピナベよりも速く引けます。ブレードとフックが接触するカチカチ音も出ますよ」。②のフラッシュジャンパーは、バズベイトでは出きらない状況で、水面直下を引いてくるのに使用。③のジャックハンマーは、この中ではもっとも波動の強いタイプのブレーデッドジグだ。「トレーラーは共通でヴァラップミノー5in。ボディの深いリブで、チャターの振動を受けてボディ全体が動いてくれる。テールアクションも細かく出て、トレーラーとしてとても優秀です」。

沈む切り株に ブレーデッドジグを 当てながら通す
水深1.5mほどの浅いフラットエリアに沈むスタンプ。その上にジャックハンマー & ヴァラップミノーを通すと一撃。「減水すると見えるんですが、大きな切り株が沈んでるんです。風も出てきたし、このタイミングで差してくると思ったんですよね」。

タイムアップまでラスト30分。走りながらエリアを素早くサーチし、文字通りランガンしていく。今にもビッグバスが出そうな雰囲気は満々なのだが…。

見せ場は作るもお題達成ならず やはり川村光大郎の壁は高かった

府中湖全域のビッグバスの実績の高いポイントを速いテンポで回っていく。フランジャーやバズベイト、ギャップジグ & ギミー、クネリーのヘビキャロなどを試していくが、いまいち反応がない。日没までおよそ45分。フィールドには夕マズメの雰囲気が漂ってきた。

「ちょっと風が吹いてきましたね。なんだかブレーデッドジグが効きそうです」。

やってきたのは本湖の浅いフラットエリア。少し沖にはスタンプが沈んでいる。府中湖の地形や沈み物は頭に刷り込まれているのだ。そのスタンプの上に、ジャックハンマー & ヴァラップミノーを通すと、ロッドが大きく曲がった。

「スタンプの上をちょっと速めに通したら一発ですね! これは50アップいったでしょ! やっぱり強いルアーには強い個体が来ますね!」。

サイズは50cm 1790g。時を捉えた有言実行の1本だ。

「朝はまだシャローにいた大きいバスが、日中は沖に出ていて、またマズメにシャローに差してきたんだと思います。これで3500gくらいですかね? あと1500オーバーを2本釣れば達成じゃないですか! 意外といけるかも!?」。 

しかしながらこの時点で残り時間はもう少ない。ポイント間を走りながら移動し、文字通りのランガン。日没までキャストを繰り返したが、追加はならなかった。

鈴木「やはり特命釣行のお題はハードルが高いですね。この季節に6kgは難しかったです。悔しいですが、たくさん釣れたし50アップも出たので楽しかったです。お疲れ様でした!」。

使用タックル

クネリー3/4ozヘビキャロ用 ●ロッド:スティーズ 721MH/HXB-SV ストライクフォース ●リール:ジリオン SV TW 1000XHL ●ライン:アブソルート AAA 14lb、アブソルートショックリーダー 8lb
ワイヤーベイト・ブレーデッドジグ用 ●ロッド:ブラックレーベル LG BLX6101MRB ●リール:スティーズ SV TW 1016SV-SHL ●ライン:アブソルート AAA 14lb
ワイヤーベイト・ジグスト用 ●ロッド:スティーズ SC C69M+-ST ファイヤーウルフ ●リール:スティーズ SV TW 1016SV-SHL ●ライン:アブソルート AAA 14lb
フランジャー用 ●ロッド:ブラックレーベル LG BLX661ML+RB ●リール:アルファス SV TW 800SHL ●ライン:アブソルート AAA 12lb
※ロッド・リールはDAIWA、ラインはバリバス

MISSION FAILED
3本 3450g

最後はバスを追加することなく、無念のタイムアップ。結果は3本で3450gであった。「結果は残念ですが、数もサイズも釣ることができたので楽しかったです。またいつかリベンジさせてください!」。

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