釣り針が作られる工程を大公開⁉メディア初潜入で世界一のフック工場が白日の下に!!

釣り針が作られる工程を大公開⁉メディア初潜入で世界一のフック工場が白日の下に!!

フックの製造工程がメディアに出ることは少ないのだが、今回ルアマガは撮影の機会に恵まれた。対応してくれたのは、飛ぶ鳥を落とす勢いでその認知度を拡大し続ける中国生まれのフックメーカー「BKK」。2026年、ますますの活躍が期待される「BKK」フックの製造工場に潜入だ!

●文:ルアマガプラス編集部

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黒田健史(くろだ・けんし)
国内最高峰トーナメントカテゴリー・JBトップ50に長年参戦し、2025年は年間総合成績2位の好成績を残したトップトーナメンター。ロジカルに釣りを組み立てる理論派アングラーであると同時にかなりのタックルマニアとしても知られる。BKKのサポートを受けており、その魅力を世に広めている伝道師でもある。

BKK工場へ メディア初潜入!

メイン工場は街中に!
BKKフックを主に製造している本社工場は、中国江西省の鄱陽にある。敷地内には工場のほかにもオフィスビルやフットサルコート、バスケットボールコートなどがあり、また従業員用の社員寮も完備されている。

今回見学させていたメインの工場のほかに、郊外にも大規模な工場を建設中。そちらはフックの製造場所だけでなく、釣りの「テーマパーク」的なものも目指しているという。

意外と知られていない フックが出来るまで

釣具の中で、最も魚に近い距離で接することになるフック。決して大きいものでもないし、ロッドやリール、ルアーの陰に隠れがちだが、釣りを釣りたらしめる非常に重要なターミナルタックルといえるだろう。

そんなフックが一体どのようにして作られているか、ご存知だろうか? 一目見れば、細長い金属、つまりいわゆる針金からできていることはわかるかもしれないが、その製造工程を知る人は少ないだろう。今回は、そんな貴重な場面に気鋭のメーカー「BKK」が立ち会わせてくれるという。

「BKK」といえば日本では比較的最近浸透してきた中国生まれのフックメーカーという印象を受けるが、その歴史はかなり古い。

「元々は地元漁師さんが使う釣り針を作っていましたが、今やBKKは世界一フックを作っているメーカーといっても過言ではないと思いますよ」。

そう教えてくれたのは、BKKのサポートアングラーでもある黒田健史さんだ。

「加えて今回見学させてもらえる中国江西省の工場はカメラ初潜入! かなり貴重なものがみられるはずですよ」。

黒田さんと話をしている左の男性が本国BKKの6代目社長。地方のフック製造工場を『世界のBKK』まで導いた経営者である。もちろん、熱心なアングラーでもあり、世界各地で大物を狙っている。

BKK本社のオフィスビル。建物内には社長室をはじめ、開発部や営業部、広報室などが入っており、静かで落ち着いた雰囲気だった。

こちらは従業員食堂。白米と5種類のメニューが食べ放題で、従業員は自前の食器を共用スペースに用意しており、それを使用して食事する。ちなみに基本的に辛いらしい。

営業部のスペース。仕切られたブース内でそれぞれが集中して仕事を行っていた。お昼休憩は長めに取られており、昼食後には昼寝をする従業員も多いとか。

BKKの歴史

伝統的な釣り針製造から端を発する。

BKK本社があるり針製造が盛んな地域であり、BKKも古くから伝統で着な釣り針を制作してきたという。その歴史は1856年までさかのぼり、下請け工場時代を経て現在に至る。2013年には「BKKジャパン」が設立し、多くの国内メーカールアーの標準搭載フックとして浸透、そして今や数多くの「BKK」オリジナル製品が展開されている。

こちらは先代社長の銅像。今日のBKKを支える基盤を築いたキーパーソン。

オフィスに展示されていた伝統的なフック製造のための道具たち。 [写真タップで拡大]

BKKの初代社長。地元漁師が使う釣り針を、16歳から作っていたという。 [写真タップで拡大]

①ワイヤーをフックの全長にカット

フック製造の第一段階は針金状の素材をフックの全長にあわせてカットすることから始まる。数えきれないほどのフックを製造しているため、様々な太さ、特製の鋼材が用意されている。

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②まずは針先を作る

勘違いされがちだが、曲げてから針先を作るわけではない。長さを揃えて切られた針金の先端を研磨し、針先を成形する。次々と削られていく様子は圧巻!この時点ですでにしっかりと刺さる針になっている。

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③機械を通すと見覚えのある形に!

先をとがらせた針金を独自製造の機械に通すと、あっという間にフックの姿が出来上がる。カエシの作成や平打ち加工もこの段階で行われる。なお、フックの形状の数だけ専用の機械が用意される。

④トップシークレット!
針を強くする加工はこのタイミングで!

ここまでの段階で加工されてきたフックはまだ針金のように柔らかい状態なので、焼きといわれる工程を経てフックらしい硬さを持たせる。錆び防止や刺さりを向上させる表面加工、トレブルフックのロウ付けなどもこの段階で行われるのだが、機密事項が多いため、見学することができなかった⋯! 残念!

ジギングなどで使われるアシストフックを巻く作業。熟練従業員の手作業によって、瞬く間に美しくスレッドが巻かれていく。

⑤フックごとの工程へ

オフセットフックなどのワームフックならこれで完成だが、モノによってはまだまだ工程を経る。BKKでは各作業ごとに従業員がしっかりと担当し、質の高い製品を製造している。

ジグヘッドならフックやワームキーパーを型にはめ、鉛などを流し込んで成形していく。型にセットするスピードと正確さに職人技が!

⑥検品もしっかりと

製造しているフックは一つ一つ、長さのばらつきを確認し、すべての針先を丁寧に手作業で検品していく。

⑦そしてショップに並ぶのだ!!

上海市内のショップで見かけたBKKフックを眺める黒田さん。いくつもの工程を経てBKKフックはオリジナル製品であればパッケージに入って店頭に並び、場合によってはルアーの標準フックとして装着される。

圧倒的製造量と妥協のない製造工程が世界一に繋がる

「三交代制で、工場は24時間稼働しているそうです。見ている間にも次々にフックが作られていましたから、恐ろしい数のフックを作っていることになりますよね」。

今や国内で使われているルアーフックの多くにBKK製、あるいはBKK製造のフックが使われているとも聞くが、その製造量を目にすれば思わず納得してしまうだろう。

「たくさん作られているのを見て、本当に世界的に人気なんだなと、改めて実感しました。実際自分も普段から使っているわけですが、製品のクオリティは間違いなく高いし、1本1本検品しているおかげもあって不良品もまずみないのも人気の秘密でしょうね」。

ルアーフックをたかがターミナルタックルと侮ることなかれ。その1本のフックが我々の手元に届くまでに、いくつもの工程、幾人もの手を経ているのだ。

そしてだからこそ、『BKK』製品は高品質を誇り、貴重な魚との出会いをもたらしてくれているのだろう。

ファストヘッド
大人気スナップを用いたフットボールヘッド

近年のバス釣りで人気なのが、ヘッド部分が独立して稼働するいわゆる「フットボールヘッド」と呼ばれるリグ。各社展開する中、BKKからもついに『ファストヘッド』としてリリースされる。最大の特徴はBKKの大人気スナップ・ファストスナップを用いていること。従来品よりもフック交換が容易になるとともに、強度も高い。また、重心バランスがヘッド後方に位置しているため、シンカー部分がスタックしても外しやすくなっている。焼結タングステンでコンパクトなのもありがたい。

●重さ(入り数):3.5g(3)/5g(3)/7g(3)/12g(2)/18g(1)/21g(1)/28g(1)●スナップサイズ:#1(3.5〜7g)、#2(12〜28g)●価格:800円〜1000円(税抜)

動画でもBKK工場の様子を紹介!

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