「この魚はオーストラリアにしかいないヤツ!」総距離4200キロを渡る18日間のロードトリップを振り返る。

トラベルナースとして働くツララフィールドスタッフの釜石佑哉さんが、オーストラリアの釣りを解説。今回は18日間で総走行距離4200kmにも渡るロードトリップへ。。広大なオーストラリアを駆け巡りながら、日本では味わえないスケールの旅とリアルな釣り体験をレポートしてくれた。

●文/写真:釜石佑哉

【オーストラリア釣行記 第8弾】

Tulalaフィールドスタッフの「トラベルナースKAMA」こと釜石佑哉です。

今回の【オーストラリア釣行記】第8弾ではオーストラリアのロードトリップを紹介しようと思います。もちろん、オーストラリアの広大な大地を旅しながら釣りもしました!オーストラリアならではの話も交えながら紹介していきます!

シドニーでのアシスタントナースの仕事もひと段落し、パートナーと18日間のロードトリップに出発!

※シドニーのAged Care施設でアシスタントナースとして多国籍なスタッフと一緒に働いてます

今回の旅はSUVをレンタル。18日間で24万円ほど。ちなみにガソリンは日本で言うレギュラーガソリン(オーストラリアではUnleaded91) が140〜160円程度。

今回のロードトリップは、シドニー→Dubbo(内陸部)→Sunshine Coast→Brisbane→Gold Coast→Byron Bay→Port Macquarie→シドニーへ戻るという総走行距離4200kmの大移動!

道中で釣具屋さんに寄りました。BCF(Boating Camping Fishingの略)というお店がオーストラリアではどこにでもあります。上州屋とアウトドアショップを合体させたイメージの店です。

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店内には日本のメーカーの釣具もたくさん置いてあります。オーストラリアならではのルアーもあるので楽しいですよ!ワーム5袋で5000円ほど…Too expensive!!!!

まず最初はシドニーから西へ進み、ブルーマウンテンを超えた先の「Oberon」という田舎でトラウトフィッシングに挑戦!

※湖にはレギュレーションが書かれた看板があります。

二日間、挑戦しましたが強烈な寒波により残念ながらノーバイトでした。渓流にも挑戦しようしましたが、オーストラリアの川岸は酪農家や農家がほとんど所有しているので立ち入りができず釣り自体できませんでした。

ですが、エアグロウと呼ばれる現象も見れて少しラッキー!オーストラリアを運転すると広大な景色やオーストラリアならではの動物達と沢山遭遇でき、運転するだけでも楽しいです!

牧場がどこまでも広がっていてオーストラリアの広大な土地を感じることができます。

また、標識にはカンガルーやウォンバットといったオーストラリア特有の動物のマークが表示されています。

エミューは田舎ではよく見ます。

道路に出てくるカンガルー。

夜行性で夜になると道路によく出てくるポッサム。

カンガルーの数はオーストラリアの人口よりも多いらしいです。 そのくらいどこにでもいます。

人慣れしているカンガルー。

ただ、残念なのはロードキルされた動物も非常に多いということ。夜になると街灯のない道がほとんどなので視野が悪くなるのと、動物も道路に出てきやすいのでなるべく夜は運転しないことをお勧めします。

ロードキルされたウォンバット。

オーストラリアにはカンガルーやウォンバットらコアラ、ポッサムなど有袋類と言われる動物が多いです。彼らはお腹の袋の中で赤ちゃんを育てているため、もしロードキルしてしまった場合にはお腹に赤ちゃんがいないか確認するのが義務です。

確認が終わったら動物の体にスプレーなどで✖印をつけて、他の人に確認したことを示すこともあります。

ちなみに、オーストラリアでは大型の車がほとんどです。(軽自動車は一度しか見たことありません)そして、多くの車にはバンパーがついており、もし動物にぶつかっても車に被害がないようにしています。2メートルにもなるカンガルーがぶつかれば車もただではすみません。(友達はカンガルーがジャンプしたタイミングで車にぶつかってフロントガラスを割って車内にカンガルーが入ってきたこともあるようです)

世界三大淡水魚を狙う!

次に訪れたのはDubboという地方都市。ここでは世界三大淡水魚のMurray cod(マーレーコッド)を狙います。

9月〜11月末まではマーレーコッドの禁漁期間なので注意しましょう!

前述したようのに川岸のほとんどは農家さんの所有地のためフェンスがあり、立ち入りができませんが、市街地周辺の川であれば釣りが可能です。ですが、日中は釣り人も多くハイプレッシャーのためかノーバイト。

気分転換に日本食レストランへ。食べ放題で1人4500円ほど。オーストラリアにしてはリーズナブル!
でもグラスビールは1200円しました。

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気を取り直してナイトゲーム。

1投目からまさかのヒット!

釣れたのはオーストラリア滞在中に釣りたかった魚の1つ、ゴールデンパーチ!(別名ではイエローベリーとも)

この魚はオーストラリアにしかいないので釣ってみたかった魚です!釣れた魚のサイズは35センチほどでしたが、大きくなれば60センチにもなり、体高がもっと出てきます。

ロッドはTulala のRoutesC69MH。マーレーコッドも想定して10gのルアーから60gのビッグベイトまで投げれるパックロッドを選びました。

今回は15gのブレードルアーで釣りましたが、RoutesC69MHのやや柔らかいティップのお陰で難なく操作できました。今回のような釣りにはベストマッチなロッドですね!

その後も続けましたが沈黙が続き、この日は断念。翌日は夜だけに釣りを絞って、日中は観光することに。Dubbo には富士サファリパークほどの大きさの動物園があるので訪れた際にはぜひ寄ってみてください。広すぎるので車必須ですが(笑)。

Dubbo2日目のナイトゲーム。前日はRoutesC69MHでビックベイトから15gのルアーを投げ倒しましたがゴールデンパーチの1匹だけ。なので、今回はライトタックルに持ち替えて、小さくてもいいからマーレーコッドを釣ることに。

ロッドはTulalaのGroovy60S 。

5g前後のルアーメインに是が非でもマーレーコッドの顔を拝みたい。マーレーコッドは流れの中には居らず、流れが緩い流木が混じったようなところによくいるようです。そのため、羽系のトップルアーを使用する人も多くいます。

事前に全くリサーチしてなかったのもありトップルアーを持っていませんでした。手持ちのルアーで諦めずにキャストしていると、流木の横をルアーが通った瞬間に明確なバイトがあり、念願のヒット❗️

ライトタックルでしたが、Groovy60Sの竿を立てて根に潜られるのを防ぎ、ようやく上がってきたのは

紛れもなく釣りたかったマーレーコッド!

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マーレーコッド特有の豹柄模様がとてもかっこいい。釣れたのは40センチ前後と小さいですが本当に釣れてよかったです!小さくてもマーレーコッド特有の大きな尾鰭でとても引きました。

ですが、この魚は全長150センチ50キロ以上にも育つので本当に狙うなら生半可なタックルでは太刀打ちできませんね(笑)。

記念にブツ持ち写真を撮ってリリース 住んでる人は食べるみたいですがどんな味がするんでしょうか…。

オーストラリアンバス狙いで湖へ大移動

念願のマーレーコッドが釣れたので、次はオーストラリアンバスを釣るため湖へ大移動!運転するとオーストラリアの国土の大きさにびっくりします。いくら走っても全く到着しない。

数年前に函館に住んでいて、北海道の大さに驚きましたがオーストラリアはその比ではないくらいデカいです。ちなみに、シドニーのあるNSW州だけで北海道の10倍、日本全土の約2倍あるようです。

そんなこんな言ってるうちに8時間かけて目的地の湖へ到着。湖には大体、キャンプ場が併設されているので本日はそこで車中泊。オーストラリアではキャンピングカーで旅行している人も多く見かけます。
車中泊なら約3000円なのでリーズナブルですよ!宿は2人個室素泊まりで1万円ほどからです。

翌朝、湖で釣りスタート!今回は、ルアーではなくミミズを使った餌釣りに挑戦!!先ほど説明したBCFのお店にて生きたミミズが2000円ほどで売ってます。

餌を投入してすぐさまヒット!強烈な引きの正体はなんと巨大なコイ!

なんとオーストラリアにもコイが存在していますが、この国では鯉を侵略的外来種として指定されており、州や湖によってはリリースが違法になることもあります。川や湖で釣りをしていると殺処分された鯉の死体を目にすることも珍しくありません。

オーストラリアでは19世紀ごろに食用として湖や川に放流されたようですが、彼らの天敵がオーストラリアには少なかったため、爆発的に数を増やし、オーストラリア固有の生態系に大きな影響を与える存在となってしまいました。

国や地域によって魚の扱いやルールは大きく異なります。オーストラリアで釣りをする際は、必ず各州のルールを確認し、自然環境に配慮した釣りを心がけたいですね。

他にはオーストラリアのナマズ(Freshwater Catfish)、ゴールデンパーチなんかも釣れました。

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ですが本命のオーストラリアンバスは釣ることができませんでした。なかなか厳しいですね。

オーストラリアは星空も綺麗でした。

ちなみに、朝起きたらトイレの前で男性が寝ていました。酔っ払ってそのまま寝たんでしょうね。オーストラリアでは日本と違い、外での飲酒が禁止(例外はあり)です。警察に見つかったら高い罰金を支払わないといけないので注意です!「Alcohol Free Zone」って書いてある場所は確実に飲酒禁止なので注意してください!

内陸から海へ!ブリスベンで釣れる魚たち

いよいよ内陸での釣りを終えて海へ。ブリスベンに到着!

2032年はブリスベンオリンピックが開催予定の影響もあり、交通費が片道50円(バス、電車、フェリー、どこまで乗っても)なので往復で100円です。お得すぎますね!ここでは念願のコアラを抱っこ!コアラはいつ見ても寝てますね笑

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リフレッシュしたところでいよいよ海釣りです!日本人がオーストラリアに釣りに行ったら驚くのが、
釣り場の至る所に釣った魚を処理する場所が併設されています。もちろん無料で24時間使用可能。ゴミ箱もあり、釣り人に優しい環境です。

オーストラリアは色んな魚にキープリミットを設けてあります。処理場の近くには必ずキープリミットの表があるので釣りする時は確認しましょう。

処理場の近くに必ずっていうほどペリカンがいます(笑)。近くでみると本当にでかいです。

場所によっては釣りのルールも違うので、看板を事前に確認しておきましょう!この看板の場合は「シングルフックで釣りしてください」と書かれていますね。英語がわからなくても今は翻訳アプリがあるので必ず確認が必要ですね。

そして海での釣果は…。

Dusky flathead と呼ばれるマゴチ。オーストラリアではFlattie(フラッティー)と愛称で呼ばれたりもします。

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60cmを超えるとCroc(クロック)。巨大なフラットヘッド(60cm超え)に対して、「ワニ(Crocodile)」みたいという意味で使われることがあります。

オーストラリアのマゴチのキープリミット
NSW(シドニーのある州)の規制
•最低サイズ(Minimum legal length):36 cm
•最大サイズ(Maximum legal length):70 cm
→ 36 cm 未満 または 70 cm 超はリリースが義務です。
•1人あたりの袋数(Bag limit):5匹まで

次にオオニベ。

オーストラリアではMulloway(マロウェイ)やJewfish(ジュー・フィッシュ) と呼ばれるゲームフィッシングのターゲットです。

オーストラリアのオオニベも日本の個体と一緒で1メーターを超えることもあります。

オーストラリアのオオニベのキープリミット
NSW(シドニーのある)の規制
•最低サイズ:70 cm
•1日バッグリミット(Bag limit):1匹/人
→70cm未満はリリース義務あり。

ブリスベンから目的地のシドニーへ下りながら釣りをして行きました。その道中でオーストラリアらしい景色が。それは山火事です

Bush fire (ブッシュファイア)と呼ばれ、夏場のオーストラリアでは、乾燥と高気温によってブッシュファイヤーが発生することが多く、車での移動中に煙や火災現場を目にすることもあります。

過去には、四国全体が丸ごと燃えるほどの大規模な火災も起きたほどです。それほどオーストラリアの自然は壮大で、時に厳しい一面を見せてくれます。不要な火の取り扱いには十分注意が必要ですね。

そして無事18日間4200kmにも及ぶロードトリップを無事故・無違反で終えることができました。

長くなりましたがいかがだったでしょうか?

18日間で4200km、広大なオーストラリアをめぐる旅は、釣りはもちろん、野生動物や絶景、文化、そして自然の厳しさまでも感じることができる忘れられない体験となりました。

日本ではなかなかできないようなロケーションでの釣り、そして各地のフィールドごとのルールや生態系に触れながら、自分自身も自然との向き合い方を改めて考えるきっかけになったと思います。

釣果が良い日ばかりではありませんでしたが、1匹の魚との出会いや、新しい土地との出会いが、旅に彩りを加えてくれました。

これからオーストラリアで釣りをしてみたい方、ロードトリップを検討している方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!

それではまた次回の【オーストラリア釣行記】でお会いしましょう!

最後に、一緒に旅をしてくれたTULALAロッドたちに心から感謝します。

釜石佑哉(かまいし・ゆうや)

トラベルナースとして働き、日本各地を釣り歩くエクストリームアングラー。現在はオーストラリアへ看護留学をしながら、合間で釣りをする日々を過ごす。ツララフィールドスタッフ。

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