
2026年、ツララから新たに登場するパックロッド『Routes』。2つの番手をラインナップする予定だが、違いや使い分けとは。パックロッドでオーストラリアを横断したトラベルナースの釜石佑哉さんがインプレッションしてくれた。
●文:釜石佑哉
RoutesS68MLとRoutesS77Mで冬の奄美大島釣行
G’day! 「トラベルナースKAMA」こと釜石佑哉です!
今回は2026年3月から発売の『RoutesS77M』と5月に再販となる『RoutesS68ML』を使った釣行記になります!冬の奄美大島の特徴を踏まえつつ、この2本のロッドの使い方や違いを説明して行きますね!
ツララのパックロッドシリーズ
ツララには現在、『Portamento』『M.M.A united』そして、『Routes』の3つのパックロッドシリーズがあります。
『Portamento』はツララらしい中弾性ブランクスからくる「粘り」が特徴的で竿全体で魚に追従してくれる。「柔」のイメージ。
台湾バラマンディ
『M.M.A united』は厚巻のブランクスと太くてパックロッドシリーズでは珍しい長さのあるリアグリップにより、不意な大物にも耐えることが可能。「剛」のイメージ。さらに、「M.M.A united」シリーズはTULALAのフラッグシップにも搭載されているストローガイドセッティングを体感できるのも特徴です。
オーストラリア キングフィッシュ(ヒラマサ)
『Routes』は一本の竿でより多くのルアーとターゲットを狙えるよう、中弾性ブランクスをベースにバッドにパワーを持たせ、ソフトティップを持たせた汎用性ロッド。「柔」と「剛」の中間的イメージです。そして、他の2つのシリーズに比べて価格が低いため、パックロッドが初めてのアングラーにも手に取りやすいのが特徴です。
北海道 オショロコマ
過去のツララブログにそれぞれのロッドの説明しているので気になる方はチェックしてみてください。
新登場のRoutesS68MLとRoutesS77M
そこで今回、説明するのはRoutesS68MLとRoutesS77M。この2つのモデルは数々の海外釣行をしてきたツララスタッフの岡林さんが手がけたロッドで、海外や旅行先で一本の竿でより多くのターゲットを狙えるようことをコンセプトにしています。
RoutesS77M
Routes S77M
●Action RF ●Length (ft) 7’7” ●Folded Length (cm) 51 ●Rear Grip Length (cm) 36 ●Rod Wt. (g) 177 ●Mono Line (lb ,MAX) 16 ●PE (# ,MAX) 2.5 ●Cast Wt. (g) 8~45
触って気づいたのはリールシートとバットガイドの幅が広いことです。監修した岡林さんに確認すると、従来のガイド設定はリールシートに近くに大口径のガイドを設けることで、リールから放出されたラインのばたつきを抑えてライントラブルを防いできました。
ですが、大口径のガイドを使用すると、せっかくのパックロッドにも関わらず、ロッドケースを大口径リングが占領してしまい、スペースはあるのに他のロッドが入らないことが多々ありました。自分も毎回、何本ものパックロッドを持ち運ぶので大口径ガイドに悩まされることが多々あります。
そこで、バットガイドをリールシートからあえて少し離すことで、リールから放出されたラインを「大口径ガイドで力任せに受け止める」のではなく、距離を使って自然に収束させる設計が採用されています。
その結果、ライントラブルを防ぎつつ、不必要に大口径ガイドを使わず、パックロッドとしての収納性を犠牲にしない、実釣性能と携行性を両立したガイドセッティングが成立しています。
ロッドケース内でガイドリングが場所を占領せず、複数本のパックロッドを無理なく収納できるのも、
実際に遠征や移動を繰り返す釣り人にとっては非常に大きなメリット。
「飛ばすため」や「理論上の正解」ではなく、現場で使い続けることを前提にした答えが、このバットガイド位置に込められていると感じました。
さらに、ティップガイドの間隔が狭くすることでティップに糸が絡みつくのを抑えてくれます。
5ピースで仕舞寸法51センチのため、機内持ち込みも楽々オッケー♪ バットガイドが小さくなったことでよりコンパクトに収納できます。
適合リールは4000〜C5000番がベストでPEは1号〜2号、ルアーは7〜14cmの10〜40gが範囲内。
ボートではシーバス、サワラやシイラキャスティング、ショアからは遠征時のミドルクラスのなんでもロッドとして使い道が多そうですね。
RoutesS68ML
RoutesS68ML
●Action RF ●Length (ft) 6’8″ ●Folded Length (cm) 54 ●Rear Grip Length (cm) 30.5(リールシート中央より) ●Rod Wt. (g) 145 ●Mono Line (lb ,MAX) 10 ●PE (# ,MAX) 1.2 ●Cast Wt. (g) 3~21
このロッドもツララスタッフの岡林さんが監修したMLクラスのパックロッド。
以下はツララホームページ掲載のRoutes S68MLの説明です。
ブラックバス、シーバス、チニング、1kgクラスまでのロックフィッシュなど、MLクラスで対応できる魚全般を想定。さらに強度テストとして、40g前後のジグを使ったサワラや2kgクラスの小型青物ゲームまで実施しています。
前情報のない旅先で「何が釣れるかわからない」状況を前提に、国内で想定できるあらゆる釣りを試し、壊れず・迷わず使えるロッドを追求してきました。
表記はMLクラスですが、ティップはML、バットはMクラスのイメージ。海外での想定外な大物にも対応できるよう、あくまでPE1号が細く感じない範囲でパワーを持たせています。
6ft8inというレングスは、操作性と遠投性を両立しつつ、4ピースで仕舞寸法55cm以下に収まる限界の長さ。ボートフィッシングでの取り回しも意識した設定です。
リアグリップは、フィネスな操作を妨げず、かつ脇挟みファイトも可能な絶妙な長さ(リールシート中央より約30.5cm)に設計。
アンダー10gのルアーでもしっかり荷重が乗るティップ設計により、サイド・バックハンドキャストの精度を向上。下限は約3g、上限は21gを基準としながら、軽いアンダーキャストであれば40gクラスのジグにも対応します。
推奨リールは2500番。ラインはPE0.8〜1号が最適で、必要に応じて0.6号も使用可能。リーダーは12〜20lbを基準に、対象魚に応じて調整します。
ツララらしいクラシカルな中弾性テイストに、現代的な操作性を融合した一本。
強いだけでも、操作できるだけでも足りない。旅先まで壊れず持って行ける強度と、狙った魚に口を使わせる操作性。その両方を、飾り気なく詰め込んだロッドです。
となっています。RoutesS77MはPE1〜2号を扱う釣り、RoutesS68MLはPE0.8〜1号を扱う釣りと分けて使えそうですね。
ちなみにRoutesS68MLとPortamento200Sはスペックが似ていますがRoutesS68MLの方がバットにパワーがあり、ティップはより繊細に設計されています。竿調子でいうと、RoutesS68MLがFアクション寄りのRF、Portamento200SがRアクション寄りのRFとなっています。
Portamento200S
●Action RF ●Length (ft) 約6’7″ ●Folded Length (cm) 55.5 ●Rear Grip Length (cm) 22.5 ●Rod Wt. (g) 101 ●Mono Line (lb ,MAX) 10 ●PE (# ,MAX) 1 ●Cast Wt. (g) 1.8~10
オーストラリアで釣れたアオリイカ。Portamento200Sの釣果です。
RoutesS77MとRoutesS68MLで実釣
今回、RoutesS77MとRoutesS68MLをもって冬の奄美大島へ。
沖縄と鹿児島のちょうど真ん中にある奄美大島にもリーフが存在します。夏場であれば日中の干潮時リーフを渡って釣りができるのですが、現在は冬のため、リーフフィッシングは真夜中の釣りとなります。
海の透明度が高いのでライトを照らせば底まで丸見えです。魚がよーく観察できます。夜のリーフは特に危ないのでライフジャケットは必ず装着しましょうね。
RoutesS68MLにはシマノの3000番リールにPE0.6号のセッティングでライトゲーム用。RoutesS77Mはシマノ4000番リールにPE1.0号をセッティングしミドルサイズ狙いにしました。
ちょうど奄美大島に訪れた時に日本列島を覆う大寒波が襲来し、奄美大島といえども夜には10度を下回る気温に。そのため、魚も冬籠りをしてしまったのか活性が低く大苦戦。
まず初めに釣れたのはリーフフィッシングのアイドル的存在のイシミーバイ(カンモンハタ)。そしてトガリエビスやアカマツカサなど。
イシミーバイ(カンモンハタ)
トガリエビス
アカマツカサ
夜のリーフは昼には姿を現さない魚も釣れるので面白いですね。状況が良ければ、もっとたくさんのトロピカルフィッシュが姿を現してくれるはずでしたが残念。
場所を移して、マングローブの小型河川ではルーツS68MLを使用。3gのルアーでもストレスなく使用できます。
オニカマス
冬の南西諸島はイカも有名でリーフから2キロを超えるイカが釣れることも。
モンゴウイカ
アオリイカ
小型ですが釣ることができました。もちろん、エギングロッドに比べて操作性は落ちますが一本の竿で、魚種も釣り方も縛られることなく、その場の状況に合わせて自在にゲームを組み立てられたことが、Routesの本質だと感じました。
Routesが頼れる旅の相棒に!
いかがだったでしょうか。
冬の奄美大島は決してイージーなフィールドではありません。寒波による低水温、澄み切った水、低活性。それでも、状況に合わせてロッドを使い分けることで、確実に魚に近づくことができました。
PE0.6号で繊細に攻めるRoutesS68ML。PE1号で幅広く対応するRoutesS77M。この2本があれば、
リーフ、マングローブ、小型河川、ライトゲームからミドルクラスまで、「何が釣れるかわからない旅先」でも迷うことがありません。
強すぎず、繊細すぎない。でも、想定外にも耐えられる。それがRoutesシリーズの強さだと、今回改めて感じました。旅のロッドは、ただ強いだけ、操作できるだけでも足りない。壊れずに持って行けて、現地でちゃんと釣れること。
冬の奄美大島で、その答えをまたひとつ確かめることができました。次はどこへ行こうかな。その旅にも、きっとRoutesを連れていきます!最後まで読んでいただきありがとうございました!
釜石佑哉(かまいし・ゆうや)
トラベルナースとして働き、日本各地を釣り歩くエクストリームアングラー。現在はオーストラリアへ看護留学をしながら、合間で釣りをする日々を過ごす。ツララフィールドスタッフ。
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