
元琵琶湖の人気ガイドにして現B.A.S.S.トーナメンター。片や日本の澄み渡る山上湖の腕利きプロガイド。一見、スタイルが真逆のアングラーが、バス釣りのラインについて対談。意外にも2人の思考は共通していた! ここではバス釣りのラインにまつわる知識がぐーんと深まる動画をダイジェストで紹介しよう! アナタのそのラインセレクト、いつものラインさばき…間違いだらけかもしれません。
●文:ルアマガプラス編集部
バス釣りに革新をもたらすPEライン。ただ高いハードルも待っている
今回紹介する動画は、YouTube XBRAIDチャンネルの『【バスのライン】パワー&フィネス次世代ライン対談 ~木村建太・渡部圭一郎~』。出演はアメリカB.A.S.S.トーナメントで活躍する木村健太さんと、桧原湖と猪苗代湖の人気プロガイド渡部圭一郎さんだ。
木村さん(右)はストロングな釣りでビッグフィッシュを獲るスタイルが得意のプロアングラー。渡部さん(左)はリピーター率抜群の釣らせるガイド。職業柄、一般アングラーの“糸”についても見識が広い。
バス釣りで使うラインといえば、ナイロンかフロロのモノフィラメントラインで、近年はPEラインの使用率も上がっている。対談はPEラインの導入の経緯を主体とした『使用ラインの変遷』というテーマでスタートを切る。
2人はバス釣りにいち早くPEラインを導入。
渡部「僕は中学生の頃からライギョのフロッグでPEには触れていました。桧原湖でPEラインというとソルトのメバル用しかない頃。表層の釣りやシャッドで使いはじめました」
木村「僕は琵琶湖でフロッグにPEという時代もあったけど、アメリカに行きだしたのが2005とか6年。
当時はアメリカもフロロ主体でスピニングにゴワゴワの8lbを巻いてるような世界だった。日本でトーナメント出てた頃はフロロの3~5lbが主体で、今考えたらようやってたなと思う」
所変われば品変わる。日本のバス釣りのライン選択は繊細だ。
木村「PEを使いはじめると良く飛ぶし、アワセは利くし、全部感じる。感動した。ただ、ノットを組む(リーダーの結節)ってことに対して、みんな抵抗があると思うんです。フロロの結び方やったら抜けちゃったりするんで」
PEラインは革新的な性能を発揮する。ただリーダーの結節がバスアングラーにとってはハードルが高いと感じているようだ。
木村さんの言うとおり、PEラインはバス釣りでも有効。ただリーダーの結節というハードルがある。
PEラインとリーダーの結節は摩擦系。リーダーが釣果を引き出す効果もある
一般アングラーのPEラインの苦手意識を指摘した木村さんは渡部さんに質問。
木村「渡部さんはどんな結び方を?」
渡部「最初は電車結びでしたけど、やっぱり抜ける。PEラインは小さなルアーを遠くに飛ばすためでもある。結び目のガイド抜けでストレスがかかって飛ばないこともあるので、今はFGみたいな摩擦系ノットです」
木村「僕もFGです。(結び方に)流派はあると思うけど、現場でできる範囲で結節強度が高くて、安定して出せる。失敗が少ないし」
渡部「フロロリーダーを組むことでルアーをちょっと下に入り込ませたり、ダート系のルアーの糸の絡みを防ぐメリットもあります」
PEラインとリーダーの結節はFGノットなどの摩擦系。ノットの作業は慣れるしかない。
そしてリーダーを結ぶことで釣果に結びつくメリットがうまれるということだ。
このパートではノットに関してだけでなくリーダーの太さや、PEラインに合わせたタックルバランスなど興味深い内容が語られているので参考にしよう。
釣れないのはラインが見えるからではなくラインの存在感
PEライン推しの2人だが、デメリットについても語られている。一般アングラーにとってノット以外にPEラインのデメリットと思われているのが“魚から見える”という点だ。
PEラインは魚から見えるという誤解を解き、釣るためのラインさばきを伝授。
木村「僕も最初は、PEは魚から見えやすいんじゃないかと気にしてた。フィネスアプローチでかつルアーを見せる釣りやったら、当然ラインは細いほうが良いというのはわかるけど」
渡部「春先にスモール(マウスバス)がサスペンドしてて、虫ルアーをピューッと投げる。後からラインが水面に落ちる。シビアな状況のときはラインが水面に落ちた瞬間、魚が全部逃げます(笑)。これはPEだろうがフロロだろうが。
糸を見て逃げるというより、ラインの波動というか水面に当てたときのラインの存在感で逃げることが多いです」
PEラインは見えるから魚が逃げるのではなく、ラインの素材に関係なくラインの存在感が魚に警戒心を与えるということだ。
この考え方に木村さんも呼応。
木村「イヴォーグゼロやバスベイトなどのただ巻き系のトップは、そもそも糸を水面に落とすもんじゃない。だから糸はいくら太くても釣れる。でも、投げた後に結構、糸を落としちゃう人が多い」
渡部「はい。水面に落としたラインでピシャッと水を切って巻き出すとか」
木村「PEは見えるじゃなく、そこを気にしてほしいよね」
ラインがいくら太くても水面につけなければ魚には警戒されにくい。
動画では水面の釣りだけでなく、ジグストやミドストで使うラインの使い分けについても解説。水中のラインの軌道やルアーのアクション、感度などでPEラインとフロロの特性を利用する2人のテクニックは動画でチェックだ。
渡部「PEは感度がえげつない(笑)」。桧原湖のスピニングの釣りはPEラインがスタンダードになっている。
アップグレードX8 100m巻きの登場でバス用PEというジャンルが確立か!?
動画では2人が現在使用しているPEラインも紹介している。
2人のエキスパートの愛用ラインを公開。
渡部「桧原湖の場合、スピニングは0.4号が基本で、オルトロスPE WX8 フィネスシャングリラやリアルデシテックスWX8。現状、スピニングはPEしか巻かなくなってます。
ベイトタックルで重量級のペンシルなどを使うときはアップグレードX8の3号を使っています」
木村「僕はアップグレードX8。2026年3月に100m巻きが出た。バスじゃ150mもいらんじゃないですか。100m巻きは0.6号から6号まであって、フィネスからカバー撃ちまで色々な釣り方に使える。0.5号以下はリアルデシテックスを使えば良い。
バス用PEラインという意味で、XBRAIDのPEはすごく選びやすいシンプルなラインナップになりました」
木村さんは愛用するアップグレードX8の特長についても熱弁。
木村「どこの釣具屋さんでも売ってて、シーバスコーナーにもあるし、ロックフィッシュコーナーにもある。汎用モデルに思われがちだけど、実はフラッグシップじゃないの? というくらい高性能。
ベイトに巻くPEは芯がないと使いにくいけれど、アップグレードX8は高密度で編み込まれているからコーティングしたかのように芯がある。というか、密に編み込まれているからコーティングが入る隙間がないそうです(笑)。
ピッチが細かく編まれているから耐摩耗性も高い。岩ズレとか色々試してみたんですけど強いです。4、5号を使っていれば、バスの通常のカバーゲームで切られることはまずないです」
2人の使用ラインはすべてXBRAIDだ。
リアルデシテックスX8(XBRAID)
●号数(MAX lb):0.2(5.1)、0.25(6.4)、0.3(7.3)、0.4(9.7)、0.5(12.1)●巻き数:90m、150m、210m(0.3~0.5号)●カラー:3色10m毎ブルー→グリーン→ホワイト1m毎マーク10cm●素材:ポリエチレン●比重:0.98●価格:オープン●発売予定:2026年3月
アップグレードX8 100m(XBRAID)
●号数(lb):0.6(14)、0.8(16)、1(22)、1.5(30)、2(40)、3(50)、4(65)、5(80)、6(93)●巻き数:100m●カラー:グリーン1m毎15cmホワイトマーク●素材:ポリエチレン●比重:0.98●価格:オープン●発売予定:2026年3月
フロロカーボンにできてPEラインにできないこともある!
飛距離が出て感度が良くてアワセが利くPEラインを重用する2人だが、ラインは適材適所での使い分けが大切とも。フロロカーボンラインの有効性についても紹介している。
バス釣りにはフロロカーボンラインの有効性が発揮されるシーンが必ずある。
渡部「岩に擦れたりとか物越しに釣りたい。あとは底に沈めて釣りたいというときはフロロが良いですね」
PEラインに勝る耐摩耗性や高い比重がフロロカーボンの特長だ。
木村「ちゃんとレンジキープさせたいとかね。あと僕は、クランクベイトはほぼ100%フロロ。PEよりディープクランクを一段深く潜らせることができる。
バイブレーションはボトムやハードカバーにゴツゴツ当てるタイプはフロロ。ソフトカバー、要はウィードだらけのところを巻くときはPEという使い分け」
ラインが沈むか、浮くかを理解して使い変えることも肝要だ。
動画では水中のラインの軌道など、実釣ですぐに役立つフロロカーボンとPEラインの特性の違いなども解説。そして使用フロロカーボンラインについても言及。
渡部「僕はオルトロスを使ってて、木村さんよりかなり細いと思う。太くて8lb。細いほうは3lbまで使います。
オルトロスは根ズレに強い。ラインがピンピンに張って根ズレしたときにパツンッと瞬間的に切れることは少ない。とはいえ、細いラインほどキズのチェックなどメンテナンスが重要です」
木村「あとオルトロスは巻きグセがつかないでしょ。扱いやすさはフロロの中でピカイチかなと思う」
オルトロス FC(XBRAID)
●号数(lb):0.6(2.5)、0.8(3)、1(4)、1.5(6)、1.75(7)、2(8)、3(12)、3.5(14)、4(16)、5(20)、6(24)、7(28)●巻き数:100m●カラー:ナチュラル●素材:フロロカーボン●比重:1.78●価格:オープン
ルアーへの最強ノットは慣れた結び方&マメな結び替え! 動画の最後には2人から重要な提言が!
動画の最終パートはフロロカーボンラインのルアーへの結び方。これはリーダーでも同じことが言える。
強いノットの秘訣が語られている。
渡部「僕は3回巻きのユニノット」
木村「僕はダブルラインにしたクリンチノット。安定した強度を出すには慣れが必要だけど」
渡部「慣れた結び方でマメに結び替えるのが一番じゃないかと思います」
強くて安定した強度を出すノットの秘訣はここにある。
そして動画の最後は新たなタックルセッティングにトライする意味と、そこから生み出されるメリットで締めくくられている。
2人からの提言は動画を確認してみよう。
木村「食わず嫌いで僕も使っていなかった」。このコメントが意味することとは…。
アングラープロフィール
木村健太(きむら•けんた)
1982年生まれ。京都府出身。『琵琶湖野郎』の異名を持つ人気プロガイドを経て、2010年からアメリカB.A.S.S.トーナメントにボーターとしてフル参戦。2023年にはバスマスタークラシックに初出場。現在も最高峰のエリートシリーズで奮闘している。シャロー×ストロングスタイルでビッグフィッシュを獲るのが十八番。XBRAIDプロスタッフ。
渡部圭一郎(わたなべ•けいいちろう)
1982年生まれ。釣り具店勤務などを経て2015年に故郷の福島県に戻り、『K-ROガイドサービス』を設立。桧原湖、猪苗代湖のバスフィッシングの魅力を伝え続けている。冬のオフシーズンはハンドメイドルアービルダーとして活動。kroスラロームdpなど数々の名作を世に送り出している。XBRAIDプロスタッフ。
この記事の動画を見る!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 1
- 2






















