知るほど深みにハマる「スプーン沼」!ライン選びに実はキモがある⁉

知るほど深みにハマる「スプーン沼」!ライン選びに実はキモがある⁉

エリアトラウトの基本中の基本で鉄板ルアーといえばスプーン。釣れる人と釣れない人の違いは、重さ? 色? レンジ? 沈め方? 軌道? 波動? とエリアトラウト用スプーンは、シンプルなフォルムに多くの『?』が詰まっている。そこでエリアトラウトの最前線で戦うトーナメンターたちは、どのように使いこなしているのかを解き明かす動画を紹介しよう。知ってるようで知らないことだらけの『スプーン沼』へアナタを誘う!

●文:ルアマガプラス編集部

エリアトラウトの基本にして奥が深いスプーンの釣り

今回紹介する動画は、YouTube XBRAIDチャンネルの『【エリアトラウト】知るほど深みにハマる スプーン沼~なら山沼漁場~』。AREA ROYALEというシリーズもののステージ5で、実釣エリアのなら山沼漁場(栃木県)に現れたのは杉山代悟さん、増田有汰さん、門澤康宏さん。

季節は冬。カメラマンが今回のロケのテーマ、「菅釣りといえばスプーン」と伝えると

増田「基本中の基本ですね」

門澤「なら山沼だけに、沼ってもらって」

とエリアトラウトゲームの基本であり、奥が深いスプーンの釣りの解説がスタート。

右から杉山さん、増田さん、門澤さん。3人ともエリアトラウトトーナメントの最前線で活躍するエキスパートだ。

カラー、ウェイト、泳ぎの質、レンジなど細かな要素の組み合わせで状況に応じた最善の釣りが構築できる

門澤さんは1投目にスウェイ1.7g(FOCUS)をセレクト。増田さんが開発したスプーンだ。

増田「ウェイトは1.7gだけで、カラーは15色あります」

開発者がすかさず解説。

増田「なら山さんみたいな中~大規模ポンドでサーチとして使えるんですけど、同じようなウェイトのスプーンよりハイピッチ、ハイアピールを意識して作ってます。

あと浮き上がりを抑えていて、強波動ハイピッチのアクションで一定レンジを長く引きやすい。低速で巻けばスライドも入ります」

増田さんの自信作、スウェイの紹介だけでもカラー、ウェイト以外にピッチや波動、スライドといったアクションの特性やレンジに関するワードが次々と。

エリアトラウトのエキスパートたちは変化するシーンに合わせて、これらの細かなファクターを当て込んで最善のスプーンの釣りを組み立てているということだ。

増田「ハイピッチ、ハイアピールで一定レンジが長く引ける」。既存のスプーンでこれを実行するのが難しいから増田さんが開発。

スプーン沼にハマるキーワード1 ノーマル・スライド・崩し

ではエリアラウトの最前線で活躍するエキスパートたちは、どのようにスプーンを使い分け、どんな使い方をしているのか? 動画にはいくつものキーワードが出てくるので、そこからひも解いてみよう。まずはスプーンのタイプについて。

門澤「スプーンには大きく分けてノーマルとスライドと崩しの3つのタイプがあって、スプーンの釣りを覚えるなら最初はノーマル。きれいに一定のウォブリングで泳ぐタイプで巻く練習をします。そこから使い分けたほうがいいです」

杉山「僕はスライドは苦手で崩しが好き。スプーンの一定の動きに自分で崩し(アクション変化)を入れる。それで喰わせるほうがイメージしやすい」

増田「スライドも奥が深い。巻きやフォール中にスッとドリフトすることによって魚が見てくれる。スライドがあると喰うキッカケが作りやすい。本バイトに持っていきやすいイメージかな」

3人に共通しているのは、水中のスプーンのアクションをしっかりイメージして使い分けていること。どんなアクションに反応が良いのか。そして自分の得意な釣りを見極めることも重要だ。

杉山さんが得意な“崩し”も、増田さんが推す“スライド”も喰うキッカケを与えるための有効な手段。それぞれに得意なスプーンがある。

スプーン沼にハマるキーワード2 ラインによってスプーンの動きが変わる

使用ラインの素材によって同じスプーンでも動きが変わるという奥の深い話だ。

増田「軽いナイロンを使えばスプーンは浮き上がりやすくなって、その分強く動きます。立ち泳ぎもします」

杉山「ラインによって(釣果が)あからさまに違う。同じサオ、リールでハリ、リングが一緒の同じスプーンでも、状況によってナイロンだとボコボコに喰うけど、エステルだとアタリだけで終わるとか」

スプーンの釣りは使用ラインによっても釣果が変わる。

門澤「エステルは感度も良いし、オールマイティに使えて優等生なんだけど、冬場のボトムべったりのときにフロロやナイロンが良いときがある。

スプーンが泳ぐ軌道で考えることが重要で、ずっと下を引きたいならフロロ。沖から上方向の軌道ならナイロンとか」

増田「エステルがベースになるけど、どうしてもやれない部分があるから」

同じスプーンでも使うラインの素材によって別物になるということだ。

このほかにもエステル+ナイロンロングリーダーのラインシステムや感度に関してなどラインに関するマニアックな話題が噴出。詳細は動画をチェックだ。

スプーンをどんな軌道で引くかによってエステル、ナイロン、フロロカーボンを使い分ける。下の一定レンジをより長く引きたいなら高比重のフロロカーボン。よりゆっくり上昇軌道で引きたいなら低比重のナイロンという選択になる。

3人が使用している主なラインは以下のとおりだ。

エステル

S-ペットクリア(XBRAID)

●カラー:クリア● 素材:エステル〈比重:1.41〉●規格:200m/0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.5号

S-ペットクリア(XRAID)の特徴

  • 硬さをいかし水中の様子を“視覚化”できる高感度仕様
  • 比重1.41で思い描くルアーのトレースコースを実現
  • 100m×2連結スプールで使いやすく経済的
  • 用途を選ばず環境に溶け込むクリアカラー
  • ノット各種に対応。90%以上の結節強力保持
  • 吸水しにくく(0.1%以下)性能が安定

D-ペットクリア(XBRAID)

●カラー:クリア● 素材:ポリエステル〈比重:1.41〉●規格:200m/0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.5号

D-ペットクリア(XBRAID)の特徴

  • 感度を保持しながら誰でも扱いやすいソフトタイプ
  • ノット各種に対応し、結節部のトラブルも少ない
  • 比重1.41で思い描くルアーのトレースコースを実現
  • ラインカラーは用途を選ばず環境に溶け込むクリア
  • 100m×2連結スプールで分割して使いやすく経済的
  • 90%以上の結節強力保持
  • 吸水しにくく(0.1%以下)性能が安定

ナイロン

エリア ナイロンハード (XBRAID)

●カラー:クリア● 素材:ナイロン〈比重:1.14〉●規格:200m/0.4、0.5、0.6、0.8号

エリア ナイロン ハード(XBRAID)の特徴

  • ナイロンの比重をいかし、ルアーを浮かせて誘うメソッドにも対応
  • リーダーなしでナイロンラインに求められる高強度を実現
  • 100m×2連結スプール採用で使いやすく経済的
  • クリアカラーでトラウトへのプレッシャー軽減
  • ナイロンならではの伸度で衝撃吸収。口切れやハリ外れを防ぐ

フロロカーボン

ハイエンドフロロ エリア(XBRAID)

●カラー:ナチュラル● 素材:フロロカーボン〈比重:1.78〉●規格:80yds/0.25、0.3、0.4、0.5、0.6号

ハイエンドフロロ エリア(XBRAID)の特徴

  • エリアフィッシングラインの中で最高比重1.78
  • 軽量スプーン、シンキングプラグ等でも水深深くのレンジキープ力に優れる
  • 特殊製法によって高感度と高い柔軟性を両立
  • 巻きグセやチヂレが極めて少なく高い操作性
  • 水に近い屈折率1.42が、クリアウォーターにおいて魚へのプレーシャーを低減
  • 極寒期でも品質を維持する低吸水0.1%以下

スプーン沼にハマるキーワード3 エキスパートのサーチの基本

トップトーナメンターたちが素早くヒットパターンを見極めるためのサーチのしかたも気になるところ。

門澤「自分は1.8gから入ることが多い。見えるところだったら魚の追いとか反応を見ます」

杉山「1.5~2gぐらいがベースになる、どこの釣り場も。1.7gから入ってそこから(ウェイトを)落とすか、上げるかで、落とすことのほうが多いですけどね。朝イチに高活性の魚を獲って、そのあと軽くしてとか」

門澤「途中でウェイトを上げるのは放流が入るか、もうひと伸び飛距離がほしいときくらい。あとサーチの仕方もとくに冬は、ボトムから巻き上げるのが魚に一番触れやすい。アタったところを狙っていける」

サーチで使うスプーンはポンドの規模にもよるが1.5~2g。反応に応じてウェイトを変えるのが基本だ。

杉山「今は1gのスプーンを使ってるけど、エステルの0.3号でやると結構浮き上がってくる。下の一定レンジを長く引きたいんでフロロで沈めて引いてるけどめっちゃアタります。

ざっくりとしたサーチはエステルで十分できるけど、エステルで補えない部分をナイロン、フロロで埋めていくイメージです」

トップトーナメンターはサーチにラインセレクトも紐づけて、再現性の高い釣りを導き出している。

効率の良いサーチの一つがボトムからの巻き上げ。アタリが出るレンジを割り出しやすい。

スプーン沼にハマるキーワード4 釣果を伸ばすロッドワークの奥義

門澤「足元でスプーンを引いて、どういう動きをしているのかを見るのもすごく大事。サオ先を上げたらどんな動きに変わるかとか。

チクチクッとアタリがあってもバイトしない。ちょっとサオ先を上げてみようと動かすとドンッと入ったりしますからね」

杉山「サオの角度はめっちゃ重要。しゃがんで釣りをするのも疲れているからじゃなくて、サオの高さで軌道を変えている。

着水後のフォールも着水と同時にサオ先を高く上げて、ベールを戻して、スプーンのフォールに合わせてサオ先を送り込めば、フリーフォールと同じように真下に落として、着底後すぐに巻きはじめることができます。シェイクしながらも落とせる」

増田「巻きはじめで喰う釣り場は、それが露骨に出るよね。底で喰わすというより、フォールで寄せて喰わせるという意識も強い」

冬の実釣で皆さん、ボトムを意識。着底後、間があると魚は見切る。トップトーナメンターたちは見切らせない。釣れる理由はロッドワークにもある。

ポンドの水深や風などの影響にもよるが、スプーンの沈下に合わせてサオ先を下げながらラインを送り込めば、糸フケを出さずに底がとれ、着底後すぐに巻き出せる。

スプーン沼にハマるキーワード5 トップトーナメンターたちのフック考

アタリがあってもかからない。かけてもすぐバレる…菅釣りのスプーンの釣りで良くあるもどかしい状況。トップトーナメンターたちはどんなハリを使い、どんな対策をしているのか?

杉山「ざっくりいうとストレートポイントでちょっと開き気味のハリと、軽くネムってるカーブポイントのハリがあれば良いと思います。

で、バイトによって変えるみたいな。ネチネチ追いかけてくるときはネムってるハリ。追わせて最後の良いバイトを拾う。カーンッと1回しかアタらないときは、(ゲイブの)広いハリでかけちゃう」

門澤「基本はカーブポイントのハリが付いてるスプーンが多い」

杉山「ストレートから派生して、もっとかけにいくときはジャッカルの35SPを使ったり。一般的なストレートポイントのハリよりもっと開いている」

門澤「浅いバイトでもかかっちゃうみたいな」

杉山「それが裏目に出てバレることもある」

ハリについての深~い話はまだまだ続く。詳細は動画を確認。

フック選びの基本は、カーブポイントとストレートポイントをアタリの出方で使い分ける。左は前者の代表例MKフックシャープ(ヤリエ)。右は後者の代表例ハニカムTフック(ロデオクラフト)。

プラクティスに密着! トップトーナメンターたちのリアルが映し出される動画は必見!

動画は3人の解説トークがメインで展開され、釣果にはあまり触れずに淡々と釣る。というのも収録は、その後に開催される試合のプラクティスを兼ねているから。

『AREA ROYALE Stage5 なら山沼漁場プラクティス編』の副題のとおり、試合前のトップトーナメンターのリアルな姿も映し出されている。

ほかにもスプーンのカラーに関してや、なら沼山漁場の攻略法など記事に書き切れないほどの役立つ情報が盛りだくさん。スプーン沼の全貌は動画をチェックだ。

プラクティス中のトップトーナメンターたちの一挙手一投足にも注目の動画だ。

アングラープロフィール

杉山代悟(すぎやま•だいご)

中学生時代にトラウトキング選手権(トラキン)で全国のエリアトラウトアングラーの頂点に立つ「マイスター」の称号を史上最年少で獲得。秀でたフィッシングセンスはソルトでも発揮され、静岡県清水港が拠点のルアー遊漁船ZESTの船長としても活動している。XBRAIDプロスタッフ。

増田有汰(ますだ•ゆうた)

トラキンなどエリアトラウトの大会で好成績をあげ続ける管釣りのエキスパート。その豊富な知識と経験をいかし、エリアトラウトルアーメーカー『FOCUS(フォーカス)』を立ち上げ、代表を務める。XBRAIDプロスタッフ。

門澤康宏(かどさわ•やすひろ)

北関東から関西まで各地の管理釣り場に足を運ぶエリアトラウトのエキスパート。探究心旺盛で基本は平日アングラーながら数々のエリアトーナメントにも参戦。腕を磨き、その経験をタックル開発等にフィードバックしている。XBRAIDプロスタッフ。


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