【さかにょろ軍団が教える】 さかさにょろ“活性別”使い分けメソッド

困ったときになんとな~く投げると高確率で助けてくれるルアーが、さかさにょろ。だけど、それだけではもったいない。さかさにょろの本当の魅力は、高活性から低活性まで、対応可能な幅の広さにある。状況に応じた正確な使い分け術をマスターすればエリアゲームの楽しさが格段に広がること間違いなし。

●文:ルアマガプラス編集部

さかさにょろ緊急サミット by 「さかさにょろ軍団」

鱒吉委員長さん
ねもやん(根本)さん
斉藤(組長)さん
ちわっきーさん
リエさん
エリカさん

今回は全部で14名の「さかさにょろ軍団」にお集まりいただいた。その中から「さかさにょろ」について語りたくてしょうがない6名のメンバーに、“さかさにょろLOVE”な思いの丈を存分に放出していただいた。

【セクション1】高活性×さかさにょろメソッド「高活性にはさかさにょろ35FSが最適」

さかさにょろサイズ展開[全4サイズ]

①さかさにょろ35シリーズ:【FS/ファストシンキング】1タイプのみ ②さかさにょろ45シリーズ:【FS/ファストシンキング】1タイプのみ ③さかさにょろ60シリーズ:【S/シンキング】【FS/ファストシンキング】【XS/エキストラシンキング】の3タイプ ④さかさにょろ70シリーズ:【S/シンキング】【FS/ファストシンキング】の2タイプ

斉藤:ボディが大きいと抵抗がある分、速く巻くと、浮き上がろうとする力が強くなります。

ねもやん:さかさにょろは巻くと浮上するタイプのプラグなので、使い方の理屈はスプーンに近いです。

ちわっきー:最も高速域に対応しているのが35FSです。放流絡みの高活性を狙うのであれば35FSの一択ですね。色は派手めがオススメです。

エリカ:私はチャーピンが好きです。実績も高いですしね。

ねもやん:自分は放流セカンドくらいまでスプーンで狙って、サードではスプーンを入れずに35FSを入れることが多いです。とても効率的です。

鱒吉委員長:スプーンで言うところの、1.2グラムや、0.9グラムを投げる前に、さかさにょろ35
FSを入れるイメージですね。

ねもやん:自分は1.8グラムクラスを投入して、その次に35FSを投入します。1.2グラムは省略することが多いです

斉藤:スプーンの段階で、大まかなレンジを把握できていることが多いですが、万が一レンジの迷子状態で35FSに突入しても、下まで落として巻き上げて、触りやアタリがあるレンジを探ることができるので便利です。

ちわっきー:まさにスプーンですね(笑)。

ねもやん:35FSはウエイトがあるので、飛距離が稼げます。その利点を生かして、沖のボトムも一応探りを入れることをオススメします。そうすることによって、その後の展開が大分楽になります。

鱒吉委員長:巻き速度の上限目安は、泳ぎが破綻しない速度ですね。破綻とは回転です。ボディが回転していると泳ぎが破綻しています。つまり速度が速すぎる。回転しない限界速度が、そのまま上限速度です。

ねもやん:自分は35FSを、あまりスローで巻くことはありません。

鱒吉委員長:そうですね。ロッドを立てて、タイトな動きにして誘うことはあるけど、35FSを極端な低速で使うことはあまり無いかもしれません。

斉藤:ちなみに低速の限界という視点で考えると、巻かない。カーブフォールで落とす。実はこの手法…結構アタリがありますよね。

放流絡みのステージにおいて、スプーン1.8グラムの直後に『さかさにょろ35FS』を入れることも頻繁にあるという。

【セクション2】中活性×さかさにょろメソッド「中活性にはさかさにょろ45FSが最適」

さかさにょろのポテンシャルを最も素直に引き出して、ある意味誰よりも釣り続ける、リエさんと、エリカさん。

ちわっきー:中活性には断然45FSです。

ねもやん:3.1グラムあるので、沈みも早い。

斉藤:45FSの登場で中活性の攻略が大分、楽になります。

ちわっきー:そして重要なのが、45FSを投入する段階から、カギを握るのがラインスラックになること。通常のプラグのようにラインにテンションを掛けてリトリーブしたほうがいいのか? それともラインスラックを出して、テンションを掛けずに釣った方がいいのか? 分かれ始めるのが45FSです。

リエ:35FSの段階だと高活性なので、ラインテンションを掛けた状態で釣ることが多いですよね。

ねもやん:そうですよね。だけど45FSになると、スラックを出しながら釣る状況も出てくる。スラックの出し方、スラックの程度によって、さかさにょろの動きは露骨に変わりますからね。

斉藤:そこがキモですよね。振り幅も変わりますしね。

鱒吉委員長:45 FSでラインを弛ませた方が良いようであれば、次に登場する60では、もうラインを張らないことが多いですよね。

エリカ:ラインスラックを出すと動きは弱くなりますよね。

斉藤:そうですね。手前で試してみると、露骨なまでの動きの違いが確認できます。

ねもやん:スラックはとても大切。エリアに限らず、どの釣りでもそうですよね。

ちわっきー:自分はスラックのタイプと量を正確に視認するためにカラーラインを使っています。カラーラインだとスラックの感じが分かりやすい。ラインの入水ポイントを見ていると、ラインの跳ね方の違いが、よ〜く分かります。ラインが大きく跳ねていると、その分ルアーも動いています。

ねもやん:この釣りにおいて、ラインの挙動が正確に見える意味は、とても大きいですね。

斉藤:スラックはアタリがあったときにも役に立ちます。スラックがクッションの役割を兼ねて、弾
かれにくくなります。

ちわっきー:さかさにょろに限らず、ニョロ系はフッキング後のジャンプでバレることが多いですが、バレやすいときに、気持ちスラック量を多くすることで、バラしは激減します。

さかにょろ軍団の中にはカラーライン派が多い

写真はちわっきーさんのリール。入水ポイントのラインの跳ね方を、正確に視認するために、カラーラインを愛用している。

【セクション3】低活性×さかさにょろメソッド「低活性には、
さかさにょろ60シリーズと70シリーズが最適」

さかさにょろと言えば・・・ある意味定番サイズの60と70。最もスローに引ける【さかさにょろ】らしい【さかさにょろ】。ウエイト展開も多いので、さまざまなメソッドが開拓されている。

ちわっきー:この段階になると、いよいよ60と70の出番ですね。

斉藤:低活性のボトム展開になると、露骨に小技が増えて来ます。末期すぎて通常に巻いていても喰わないときには、リアクションで喰わせることもあります。シェイクやタップなどですね。

ちわっきー:60&70はかなりの低速域でも巻けるので、一般にイメージされることが多い、さかさにょろの印象に最も近いと思います。

エリカ:このサイズはタイプ展開も豊富ですよね。

鱒吉委員長:そうだね。60にはSとFS、XSがあります。SからXSへと、次第に重たくなるので沈下速度が速くなる。70はSとFSの2タイプありますね。

ねもやん:さかさにょろというとFSがメインになりがちですが、実はSとXSも使いこなせれば、さかさにょろの世界は一気に広がります。是非ともFS以外のタイプも使っていただきたい。

リエ:SとXS、すごく釣れますよね。

ねもやん:そうなんですよ。使わないのはあまりにもったいない。さかにょろの唯一の弱点と言われている、低活性×表層レンジ。その弱点も70Sであれば、比較的対処可能ですよね。それでも限界はありますが。さかさにょろ自体が沈むルアーなので、低活性×表層というシチュエーションだと、重たいスプーンで表層をスローで攻める、ということと似たような困難さがあります。さかさにょろは、その領域けが若干、苦手ですね。その他の状況であれば、大抵はさかにょろだけで突破できます。

鱒吉委員長:その唯一苦手な、低活性×表層を狙えるニュールアーを現在開発中だったりして(笑)

釣れないときの『なぜ』にさかにょろ軍団が回答!~さかさにょろ”ギモン解消‶Q&A~

大勢の【さかにょろ軍団】が一斉に【さかさにょろ】を投げる! それでも釣れるのが【さかさにょろ】のパワー!!

Q:ジャンプによるバラシを減らすにはどうしたらいいの?
A:ラインスラックの量を調整する

あまりにもバラしが多いときには、リトリーブ中のスラック量が多く出るように調整する。その分、スピードが遅くなり、ルアーの動きも弱くなるが、これでバラしはかなり軽減される。

Q:リーダーのセッティングはどうすればいい?
A:アングラーによって好みは変わる

アングラーのスタイルによって好みが分かれるのがリーダー論。そのため、ここでは【ちわっきーさん】の例を紹介。

ちわっきー「自分はナイロンリーダー派です。長さはナイロンにしては短めの20~30センチ。さかにょろは基本、頭下がりの姿勢で泳ぎます。その姿勢を少しでも頭上がりにしたいので、浮力があるナイロンリーダーを使っています。そしてロッドをアッパーに構えて、さかさにょろの頭を極力浮かせています。頭上がりにした方が、リップに水が絡むので、動きも良くなります。結果喰いもよくなっている印象があります。ですがフロロリーダーのメリットもたくさんあるので、完璧に好みの問題です」。

Q:さかさにょろを使うにあたってのアドバイス
A:FSだけではなく、S、XSも使いこなせば世界が広がる

さかさにょろと言えばFSの印象があまりにも強すぎるが、実はSとXSも非常に使い勝手がいい。全タイプをしっかりと使いこなせるようになることによって、突破できる状況は格段に増える。

Q:さかさにょろが釣れる理由はどこにあると思いますか?
A:スプーンのように使える特殊なプラグ。唯一無二の存在

なにしろトラウトを寄せる力がケタ外れに強い。そして狙いたいレンジにカウントダウンでダイレクトに突っ込める。スプーンと同感覚で使用できるけど、波動とシルエットはスプーンとは別物。沖にフルキャストして、いきなりボトムからの巻き上げができる。こんなルアーは今までなかった。だからこそ釣れる。

【状況打破の一手】さかさにょろ45、60、70共通!困ったときの突破術は『ラインスラック』

キモはズバリ【ラインスラック】にある。高活性×速め展開で釣ることが多い35は、通常のプラグのようにラインのテンションを張った状態での釣りが多いが、中活性からの出番が多い45、60、70の釣果のカギは、ラインスラックのタイプと量が握っている、と言っても過言ではない。どのくらいの量のスラックを出して釣るか? それはそのまま、どのくらいの動きの強さで釣るか? という選択になる。当然スラック量が多いほど、動きは弱くなる。そのバランスの見極めこそが、厳しい状況下での釣果の明暗を分ける要因のひとつであることは間違いない。

取材協力◎トラウトポンドノイケ

千葉県・千葉市に位置する都市部からの交通の便も良い管理釣り場。高活性のトラウトの数釣りが楽しめる。さかさにょろのメーカー1089工房の本拠地でもある。
DATA
■住所/千葉県千葉市若葉区野呂町1591番地 ■電話/043-228-8227 ■公式HP/https://troutpond1089.com/

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