【エリアトラウト】浮上系ミノー&浮遊系マイクロクランク最前線

【エリアトラウト】浮上系ミノー&浮遊系マイクロクランク最前線

浮上系の『浮』。そして浮遊系の『浮』。同じ『浮』でも、その本質は真逆と言っても過言ではない。【浮上系】と【浮遊系】、双方に共通しているのは、どちらも『飛びっきり個性的にして、滅法釣れる』こと。と、いうことで当企画では、個性派アングラーにして滅法釣る、おふたりのエキスパートに独自理論を展開していただきました。

●文・写真:立川宏

赤泊佳汰:「スティルエリア・シリーズのフックは状況に応じて4段階に分類して使い分けています。キャッチ率が格段にアップします」

あかどまり・けいた/スミスフィールドスタッフ。ヴァンフック・フィールドスタッフ。宅配のめがねやさんフィールドスタッフ。幼少期から独特の釣り感が開花。中学時代にエリアトラウトに出会い、瞬く間にトラウトキング選手権でトップマイスターの座を獲得。スプーンからプラグ、ボトムまで死角なきエキスパートとして人気が高い。状況に応じてフックを巧に使い分けてアジャストさせる感覚は業界随一。

岡田 篤:「レングス66のカマス、メッキ用ロッドを水中深く突っ込んで、スティルエリア48HFを深場に潜行させる手法にハマっています。コレ効きますよ(笑)」

おかだ・あつし/スミスフィールドスタッフ。全国区及びローカル系トーナメントにおいて、常に安定して表彰台に立ち続けているエキスパートアングラー。エリアトラウトにとらわれず、あらゆる釣りからヒントを得て構築するメソッド&アイデアは、常識の向こう側を定番へと変えるパワーに満ちている。独自性を帯びたスタイルだが、理論は王道を貫いている不思議なエキスパート。

【浮上系ミノー編】スティルエリア48HF×スティルエリアT2

【スティルエリア48HF】(上):●サイズ/48ミリ●ウエイト/1.6グラム 【スティルエリアT2】(下):●サイズ/40ミリ●ウエイト/1.1グラム 

赤泊佳汰×スティルエリア:「使い分けの基準はスピード感です!」

佳汰「スティルエリア48HFとT2は、マジックジャークで人気の浮上系ミノーです。両者の主な違いは“スピード感”にあります。48HFは、強い水押しと急潜行が特徴。浮上速度が速いため手返しが良く、飛距離も出るため、広範囲・広レンジをスピーディーに探る先発として適しています」

佳汰「一方のT2は、48HFの速度に魚が追いきれない時のフォローとして有効です。浮上速度がスローな分、狙ったレンジをじっくり攻めやすい強みがあります。使い分けの基準としてレンジの差も大切ですが、まずは48HFで活性を探り、反応に合わせてT2へローテーションすることで、その時の状況に素早くアジャストできます」。

赤泊佳汰の「ココが大切♪」:スティルエリア・シリーズのフックローテ

佳汰さんは最初に、すべてのフックをCW-33Fに交換。使い分けているフックは全部で4タイプあり、フックの強さを順番に整理すると強い方から順番に『1 . C W 』『2 . B C 』『3.SW21』『4.SW11』となる。

佳汰「トラウトの喰い方、バイトの性質によってフックを使い分けています。バイトの出方がスローな場合は、より繊細なフックへとローテします。最初はどのフックにローテしたらいいのか? 迷ってしまうかと思います。その場合は基準フックをBCあたりに固定して、BCを中央値として、そこから強いか? 弱いか? という判断だけでも良いかと思います。次第に感覚的に状況と適正フックのセレクトがマッチするようになります。ココがマッチすると、キャッチ率が格段にアップするので、スティルゲームがさらに楽しくなりますよ」。

岡田 篤×スティルエリア:「メッキ&カマス用ロッドでディープレンジを攻略!」

岡田さんは、トラウトのレンジに対する反応を見極め、ロッドやフックを使い分けて最適解を探っている。基本は48HFの速い動きで高活性な個体を狙うが、特筆すべきは長めのアジング・メバリング用ロッド(6フィート6インチ)を駆使した深場攻略だ。

岡田「ロッドを水中に深く突き入れ、一気に潜行させてレンジキープするこの手法は、主に48HFでの展開。もちろんT2でも同じことはできますが、個人的にはT2についてはあえて「水面系ルアー」として位置づけています。水面付近やスローな展開に特化したモデルとして重宝しており、深場狙いの48HFと、水面&スローな展開で活かせるT2という明確な使い分けで、攻略の幅を広げています」。

岡田 篤の「ココが大切♪」:海用ロッドを突っ込んでディープレンジを攻略

岡田「スミスのベイライナーM KBL-661MK/MLという海用のロッドを使用して、ロッドの大半部分をポンドに突っ込んだ状態で、48HFを深場まで急潜行させます。そしてロッドを突っ込んだ状態のままジャークさせます。そうするとディープレンジをキープした状態でマジックジャークが行えます。これが効くことが多いです。それはそうですよね、そんなことする人少ないですからね(笑)。使用ロッドは自分の好みです。他のロッドでも、もちろん同じことができると思います」。

スティルエリア48HF&T2新色×5活用術

オレンジスカッシュBTZ

チラリオレンジBTZ

シャンパーニュBTZ

サーフェスワカサギBTZ

スコールシルバーBTZ

赤泊佳汰×オレンジスカッシュBTZ

佳汰「自分のスタートカラーはオレンジスカッシュBTZです。それ以降のローテに法則性はありません。頻繁に使うカラーはサーフェスワカサギBTZとシャンパーニュBTZですね。この3色が自分の中でのキーカラーです。スコールシルバーBTZは、自分的には曇ったときや、朝夕のローライト時によく使います。チラリオレンジBTZはクリアポンドでの出番が多いです」。

岡田 篤×48HF新色「オレンジスカッシュBTZ➡サーフェスワカサギBTZ➡シャンパーニュBTZ」

岡田「48HFでは基本この順番で使います。上記3色が自分のメインカラーです。そしてスコールシルバーBTZは、やや特殊な役割です。笹濁りのときや、ボトムまで急潜行させて、長い距離浮上させるときに重宝しています」。

岡田 篤×T2新色

岡田「T2の場合、自分の中心カラーはサーフェスワカサギBTZです。フラッシングで寄ってくる個体や、表層でボサ~としている個体を狙うのに最適なカラーです」。

【一点突破の強打】スティルエリアのルアー背面に張るマーカーシールには状況突破するパワーが宿っている

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佳汰さん岡田さん、共通の習慣として、スティルエリア(48HF&T2共に)のルアー背面に張るマーカーシールがある。マーカーシールの色は蛍光オレンジか蛍光イエロー。アングラー側からの視認性がアップすることはもちろんのこと、トラウトから見えたり、見えなかったり・・・という絶妙なアピール力が釣果を上げているのでは? という憶測もある。いずれにしても、釣果が上がることは間違いないのでオススメ。

【浮遊系マイクロクランク編】団子魚-ふたりの独自理論を公開!

団子魚

赤泊佳汰×ダンゴウオ

レンジの使い分けにも言及。佳汰「シンプルに言うとHighはゆっくり浮きやすい。Lowはゆっくり沈みやすい。ですが、どちらもサスペンドに近い極限セッティング。フックやリングを変えるだけで浮力帯は変化します。それほどの極限バランスセッティングに仕上がっています。自分的なhighとLowの使い分けはレンジ感ですね」。

佳汰「ダンゴウオの食わせ能力は、現存するクランクの中で間違いなくマックス。これ以上に特化したルアーを僕は知りません。基本はデッドスローで使うルアーだと思われていますし、実際その比率も高いですが、実はスピードの許容範囲がめちゃくちゃ広い。速めに巻いてもかなり活躍してくれます。ビアな時はもちろんですが、僕はもっとパワーのあるクランクを投げるような段階から投入することもあります。例えば東山湖のような広大でマッディな場所。普通は選ばないアングラーが多いですが、これが爆発するんです。波動が弱すぎて、他のクランクとは明らかに様子が違う。その『弱さ』が逆に存在感として際立っている気がします。ちなみに、こういう攻め方をする時は強めのカラーがオススメですよ」

スティルエリア&ダンゴウオ、どちらもサイトフィッシングがオススメ!

スティルエリアもダンゴウオも、どちらもサイトゲームで行うことによって、楽しさが倍増する上に、上達も早くなる。「サイトゲームで大切なのが偏光グラスです。自分の目に合った偏光グラスはとても重要。効率面だけではなく、安全面からも偏光グラスの着用をオススメします」。佳汰さん愛用の偏光グラスは『タフポライズ(宅配のめがねやさん)』。佳汰さんの釣りを裏で支えている大切なアイテム。

岡田 篤×ダンゴウオ

「HighとLowは。どちらも素晴らしいルアーですが、特にLowはLowでないと釣れないトラウトと対峙するための、スペシャル・ルアーとしての位置づけが、自分の中では確立しています」。

岡田「ダンゴウオのHighとLowは、僕の中では完全に別物のルアーという認識です。Highの方が動きが強いので、一般論通りまずはそっちからスタートしますが、正直『Highで釣れる魚はスプーンでも獲れるんじゃないか』と迷う時もあります。でも、Lowは代わりの効かない唯一無二の存在。もはやルアーというより『浮遊物』としてトラウトに口を使わせるイメージですね。基本はラインのフケを取るくらいの極限デッドスローで使いますが、実は普通のリトリーブ速度で巻いても、いい仕事をしてくれるんです。使い込むほどに使用幅の広さに驚かされますし、シビアな状況でも常に自分を助けてくれる。本当に大好きで、信頼しているルアーですね」

ダンゴウオ新色×6活用術

①アサヒグロー ②ヤマゼミグロー ③マホガニスト ④アルマンダイト ⑤YPアヒージョ ⑥バジリスク

赤泊佳汰×新色

佳汰「自分はHigh、Low共通のカラーの考え方をしています。基本となるカラーはヤマゼミグローです。どこでも使える、外さないカラーという認識です。この色がベースとなって、マッディ系ポンドではアサヒグローの出番が増えます。アサヒグローはソリッドの透けないグローなので、マッディの中でも存在感があります。一方クリアポンドでは、アルマンダイトの出番が多いです。クリアポンド系では、やはりクリアレッド系カラーが強いです。その他の3色(マホガニスト、YPアヒージョ、バジリスク)は岡田さん同様に、水の色で使い分けています」。

岡田 篤×新色

岡田「Highではヤマゼミグローを基本カラーにしています。ベースがレッドグローでグリーングローを飛ばしたカラーです。そして活性が高かったらアサヒグローへローテして、ちょいとシブかったらアルマンダイトへローテします。その他の3色(マホガニスト、YPアヒージョ、バジリスク)は水色に応じて、随時使い分けます。Lowの場合は、Highのときの、その他の3色(マホガニスト、YPアヒージョ、バジリスク)が軸カラーになります。Lowを使う段階ではカラーも絞り込まれていることが多いのが理由です」。

【使用タックル】

赤泊佳汰

(右・ミノー用)
●ロッド/AVERRA FLA-T54ML“STILL”(スミス)
●リール/ヴァンキッシュC2000S(シマノ)
●ライン/トラウティスト 鱒ノ糸エステル ハード0.35号(サンライン)
●リーダー/フロロカーボン0.6号
(左・ダンゴウオ用)
●ロッド/ AVERRA FLA-S510ULF-TZ“ GRAND EAGLE(”スミス)
●リール/ヴァンキッシュC2000S(シマノ)
●ライン/トラウティスト 鱒ノ糸エステル ソフト0.3号(サンライン)
●リーダー/フロロカーボン0.6号

岡田 篤

(右・ミノー用1)
●ロッド/ベイライナーMK BL-661ML/ML(スミス)
●リール/ステラC2000HGS(シマノ)
●ライン/S-PET AJING0.4号(Xブレイド)
●リーダー/フロロカーボン3ポンド
(中・ミノー用2)
●ロッド/トラウティンスピン ラグレスボロンTLB-53-DT(スミス)
●リール/ステラC2000HGS(シマノ)
●ライン/S-PET AJING0.4号(Xブレイド)
●リーダー/フロロカーボン3ポンド
(左・ダンゴウオ用)
●ロッド/FLBC-S58UL(スミス)
●リール/ヴァンキッシュC2000S(シマノ)
●ライン/ S-PET AJING0.4号(Xブレイド)
●リーダー/フロロカーボン3ポンド

取材協力◎平谷湖フィッシングスポット

長野県の高冷地に位置する人気管理釣り場。抜群の水質に恵まれているため、いつでも高活性トラウトの数釣りが満喫できる。さらにエキスパートポンドでは大型トラウトの聖地としても有名。レストランが完備されているため、美味しいランチを楽しむことが可能。

■住所/長野県下伊那郡平谷村737-181 ■電話/0265-48-1127 ■公式HP/https://hirayako.com/index.php

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