
DAIWAフィールドテスターの渡邉長士さんの連載企画「今日もいいチョーシ」。ここ最近の渡邉さんはメインターゲットのほかにも驚きのゲストフィッシュをキャッチしている。しかもライトゲームタックルで、大物をだ。そこにはどういった秘密があるのだろうか?
●写真、文:渡邉長士
ビッグなゲストフィッシュをいかにキャッチするのか
こんにちは。ダイワフィールドテスターの渡邉長士(たけし)です。いつも「今日もいいチョーシ」を読んでいただきありがとうございます。
この原稿は3月末に書いているところですが、周辺の桜も咲き始め関東では満開になっているところもあるほど季節があっという間に進んでいます。
今年に入ってからは横浜・大阪のフィッシングショーに参加させていただき、他にもテレビ・雑誌のロケ、そして初めてのコロナ感染、スポーツでは冬季オリンピックや野球のWBCなど、早くも様々なイベントがありました。4月4~5日には宮城県でおこなわれる東北フィッシングショーにもお邪魔するので今から東北のアングラーの方たちとお話しできるのが楽しみです。
さて、今回のテーマですが、「ゲストフィッシュ」の話と、後半は最近気になっているルアーを紹介したいと思います。
今年は年始から様々なゲストフィッシュに恵まれ、サーフアジング中には88cmのヒラメ、メバリング中には70cm近いマダイ、そして先日は外房でアジング中に1.7㎏のアオリイカ、他にも40cmオーバーのメジナやイサキなど今年に入ってからだけでも様々なゲストフィッシュがアジングやメバリング中にヒットしました。
これらをSNSで投稿すると、「よくライトなタックルでそんな大物獲れますね!」などの反響をいただきますが、正直、自分にとって獲れるのは“当たり前”だと思っています。
なぜ「ライトタックルで大物が獲れるのか」を皆様にお伝えしたいと思い今回はこのようなテーマにしました。
『チョーシ流、大物の獲り方』を最後までチェックして下さい。
チョーシ流、大物の獲り方
アジングやメバリングで使うタックルはソルトルアーフィッシングでは最上級にライトなタックルになると思います。ことアジングに関しては淡水も含めてもっともライトといえるかもしれないほどです。
ジグヘッド単体で使う場合だとエステルやフロロなどのモノフィラメント系ラインだとメインラインは1~1.5lb、PEだと0.15~0.2号ほどの細いラインを使います。
キャロやフロートの場合はメインラインがPE0.3~0.4号にリーダーはフロロ6lb前後が標準で、これだけだとメチャメチャライトなラインとはいえませんが、地元の房総で20cm前後のアジを狙う場合はシンカーやフロートの下にハリスとしてフロロの3~4lbほどを結ぶため、かなりライトなラインシステムといえるでしょう。
このようなライトラインを使う時にまず重要になるのがドラグの設定。
ドラグはライン強度の1/3~1/4にするのが基本で、具体的な数字をあげると、例えば4lbのラインの場合、1ポンドは約453gなので、ライン強度は1812gほどあり、その1/3~1/4は453~604gなので、ドラグの設定は500gほどが基本という感じです。
ただ、これはあくまでも基本であって、実際はあらゆる場面で調整しなくてはいけません。
そもそも、ドラグはラインブレイクや口切れを防いで魚をバラさないための機構なので、口の弱いアジを狙う時や急激なショックに弱いエステルラインを使う時は基本よりもドラグを緩めることが多いです。
ヒット後に根に入ろうとする根魚やストラクチャーをタイトに狙う時、または混雑する釣り場などでは逆に基本よりもドラグを締めることもあり、状況に合わせてドラグを調整することが“魚を獲る”ために重要なのです。
以上のようにドラグさえ適正に設定していれば、これだけでも大きな魚をラインブレイクせずキャッチできる可能性が高くなります。
基本は設定したドラグに任せたファイトをしますが、大きな魚とのファイトでやりがちなのが無理にドラグを止めてしまうこと。
大きな魚がヒットすると勢いよくラインが出ていくので焦って手でスプールを押さえてしまいがちですが、そうするとラインブレイクにつながります。また、長時間のファイトでは後半になると集中力も切れてついつい雑になったり強引になってしまいがちですが、ラインにかける負荷は常にライン強度以下になるように注意します。
大きな魚とのファイトで怖いのが根ズレですが、サーフや水深のある堤防のように障害物のない場所や根に突っ込まない魚なら根ズレのリスクも低いため、時間をかければ獲れます。大きな魚はどうしても長時間のファイトになるので、焦らずにプレッシャーをかけ続けましょう。
また、ロッドの角度によってもラインかかる負荷が変わります。
ロッドを立てればガイドの抵抗が加わって強い負荷がかかり、ロッドをラインと直線にすればガイド抵抗がなくドラグの負荷だけになります。
このガイド抵抗を使ってファイトするのがポンピングで、ロッドを曲げて魚を寄せたあと、ロッドを戻しながらリールを巻くことでラインを簡単に巻きとることができます。
ロッドの角度によってラインの負荷が変わるため、この特性をつかって「少し緩めのドラグ+ロッドを曲げる」ファイトや、「少し締めたドラグ+走ったらロッドをまっすぐにする」ファイトなど、ドラグをターゲットや状況に合わせれば様々な戦略が立てられます。
ドラグはラインブレイクや魚の口切れを防ぐために、弱い方に合わせるのが基本ですが、もう1つ忘れてならないのがフックです。
アジングでは細軸のフックを使うことが多いため、使っているフックの強度も考慮してドラグ設定やファイトをしなければいけません。
特にキャロやフロートリグで狙う場合、強めのキャロ用タックルなのにフックが細軸になることがあり、それを考慮してハリスで部分的に細いラインを使うときもあります。ロッドが強く、メインラインも太いですが、ファイト中は最弱の部分を常に意識することが大事です。
実際どんなことを考えていたのか?
では、ケーススタディとして、私が88cmのヒラメをキャッチした時、ファイト中になにを考えていたかを紹介したいと思います。
状況ですが、今年の1月3日の深夜に神奈川県の西湘エリアでサーフアジングをしていた時のことです。
タックルはロッドが「月下美人MX 83M-T」にリールは「ルビアス LT2500S-XH」、ラインは「UVF月下美人デュラセンサー+Si2 0.4号」にリーダーは「エメラルダス フロロリーダーX’LINK 3号」。
リグはフロートリグで、ハリスは「月下美人フロロリーダー」の8lb+6lbで、ジグヘッド は「月下美人ジグヘッドSS 2g#6」でした。
釣りを始めて1時間ほど経った頃、37.5cmのアジがヒットしたので群れが回ってきたと感じ、集中してリトリーブしていると30mほど沖でコツンというアタリ。
軽くアワセを入れると猛烈な勢いで走り出したため、50cmクラスの特大アジ?と思いましたが、どうやらアジの引きではなさそう。
重量感的に70~80cmほどのシーバスかと思ったため、脳内で改めて使っているラインやフックを確認。
最弱なのは6lbのハリスか#6フックなので、6lbがメインラインのつもりでファイトします。
6lbは約2.7㎏なのと、シーバスにしたら弱い#6フックなので安全マージンを含めて1.5㎏ほどの負荷をかけ続けるイメージでテンションをかけていきます。
また、ヒットしている魚が仮にシーバスだった場合、サーフということもあり根ズレの心配はないため長期戦になることを覚悟。
しばらく寄せては出され、出されては寄せるのを繰り返していると、どうやらシーバスでもなさそう。時折ボトムに張り付くように止まるため、エイやカスザメだろうと推測。
となればバレてもいいかと少し強引にファイトしようかとも思いましたが、せっかくだから正体は見たいと丁寧なファイトを継続。
すると20分ほどで波打ち際まで寄り、正体がヒラメと判明。その時、フックがポロリと外れたので尾びれをつかんでハンドランディングしました。
フックは伸びていたため、かなりギリギリのファイトだったことがわかります。あと少しテンションを強めていればフックが伸びてバレていたはずです。
この9㎏ほどの大ビラメが6lbのラインでキャッチできた要因は終始タックルのもっとも弱い部分を意識していたため。フックは伸びてしまいましたが、強度ギリギリの負荷をかけ続けることで20分という比較的短い時間でフックアウトする前にランディングできたと思います。
2月にメバリング中にヒットしたマダイもファイト中は常に最弱な部分を考えてのやりとりでした。
ただ、この場合はPE0.4号にフロロ3号、フックは#5と強度のあるタックルだったのでコチラの難易度は低め。
そして先日の1.7㎏のアオリイカもハリスが4lbでしたが、常にライン強度を意識したファイトで難なくキャッチできました。
こんな感じで、使っているタックルの最も弱い部分に合わせてドラグ設定やファイトをすれば大きな魚もライトタックルでキャッチできるので、皆さんもライトゲームで大きな魚がヒットした時には最弱の部分を意識してファイトしてみて下さい。
さて、今年に入ってからアジングやメバリングでヒラメやマダイなどの様々なゲストフィッシュをキャッチしてきましたが、先日は房総半島で本命で自己記録タイ?となる34cmのデカメバルもキャッチしました。(メバルの自己記録は忘れましたが…)
その時のロッドも、今年のゲストフィッシュたちもほとんどが昨年リニューアルした「月下美人MX」でキャッチしました。
「月下美人MX」シリーズはメバルモデルが8機種、アジングモデルが7機種あり、グレードとしては中間的なミドルクラスではあるものの、上位機種に肉薄する性能があります。
最大の特徴は、新しく搭載した「カーボンモノコックリアグリップ」。
反響感度が向上し、ガイドも前モデルより小型化しているため操作性、感度がアップしています。
最近は磯やゴロタ場でのデカメバル狙いが多かったためメバルモデルの83M-Tを使うことが多かったですが、アジングでの軽めのジグ単は48L-Sが近距離戦、やや重ためのジグ単での中距離戦は66L-S、キャロやフロートリグの遠距離戦では711ML-Sを使っています。
どの機種も感度、操作性、軽量感が高いのでオススメのシリーズです。
何でも釣れる注目のルアー『MGリトルスピン』
オススメといえば2026年3月にリリースされた「MGリトルスピン」も要チェックです。
小粒のジグヘッド+ワーム+ブレードで基本アクションは投げて巻くだけ。
ターゲットを選ばない何でもOKなルアーです。
バイトが集中するボディ部分はワーム素材なので違和感なく口を使わせ、ジグヘッドは比重の低い亜鉛素材なので平行姿勢が保ちやすくなっています。
基本はノーマルの状態でのただ巻きや、カーブフォール、フリーフォールでもブレードが回転するので全アクションでアピールしますが、フックをワームに刺してブレードを外せばワインド系のパニックアクションも可能です。
スペアボディが1つ付属しているので、ワームがちぎれてしまった場合でもワンタッチで簡単にセットすることができます。
ラインナップは5g(40㎜)、7g(45㎜)、10g(51㎜)の3サイズでカラーは各8色。
愛用中の83M-Tや711ML-Sのロッドにもベストマッチなルアーなので、まだ暗くなる前のアジングやメバリングで使ってみると色んな魚種が狙えてオモシロいと思いますよ!
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