ルアマガプライム

「ヤバい!ヤバい!」「無理だ、進まない」離岸流の恐ろしさを体験。流されたときの脱出方法と対策とは。「海上保安庁から呼び出されました」

宮古島で盛り上がっている釣りやマリンレジャー。楽しい半面、危険も伴う遊びだ。今回紹介する動画は、ハイサイ探偵団が離岸流の危険性にについて啓発していく内容だ。この動画を上げた半年後、海上保安庁から呼び出された内容についてもレポートしていく。

●文:ルアマガプラス編集部

マリンレジャーに潜む危険

パンチさん「もーりーさん。離岸流に流されてみたくないですか?」

もーりーさん「体験はしてみたいかな」

唐突な問いかけから始まる動画。どうやら離岸流を体験させてくれる、とっておきの人たちが居るらしい。その人達に体験できないかと聞いてみる。

「離岸流に直接乗ることは出来ないですけど、似たような体験だったら出来ると思います」

そんな感じでスタートした動画。ハイサイ探偵団のパンチさん、もーりーさん、つーばーさんの3人で宮古島に来ているとのこと。

パンチさん「今からの時期、海難事故っていうんですかね、海での事故がとても多く、こういうのを啓発できたらと思ったんですよ」

今回は、いい機会を頂いたので離岸流の危険性を動画にしていくとのことだ。もちろん、自分たちだけでは危険なので強力な助っ人も登場。

宮古島で素潜り漁師をしているタカタさんだ。この動画を撮ろうと思ったきっかけが、タカタさんがインスタグラムで宮古島の危険海域を載せていて、それを動画にしようと話していた所、宮古島海上保安部の方々とコンタクトをとり、本企画実行にいたった。

これ以上ない助っ人の宮古島海上保安部のメンバー達と一緒に「離岸流に流されてみた」企画、スタート!

離岸流とは

まず、離岸流とは、沖合の方から対岸に向かって打ち寄せられた波が、沖合に戻ろうとする時に発生する強い流れのことを言う。離岸流が原因で事故に遭われた方は気づかないうちに沖合へ流されてしまい、戻れなくなってしまうケースがほとんどだという。

さらにサンゴ礁に囲まれた沖縄では「リーフカレント」というものも。リーフカレントとは、リーフ内の海水が外洋に出ていく際にリーフの切れ目に発生する強い流れのこと。

実際に自分が沖に流されていると感じたら、離岸流の幅は10メーター~30メーターと言われているので、流れから抜け出すように岸と平行に泳いで抜け出すのが良いとのこと。

擬似的離岸流の体験

現場に到着し、今から流されるエリアを見てみることに。動画内でも伝わってくる潮と潮のぶつかり。流れが激流なのは一目瞭然だ。

パンチさん「ここ潜ったことあるんですよ。岩を掴んで進まないと無理なくらい流れが速い」

このポイントは宮古島で一番流れが強烈なポイントだそうだ。

まず、シーマーカーと呼ばれる海面着色材を海に流し込む。シーマーカーは、海面に色を付けることで海流を視認できるようになるアイテムだ。自然に対して無毒なので、緊急時の捜索や海流の観察などに使用されている。

流し込むと海面が鮮やかな緑色に。この緑色のおかげで海流を視認しやすくなった。そして、シーマーカーを投入してから数分足らずでこの流され具合。

この流れの速さはぜひ動画で確認してほしい。

[写真タップで拡大]

[写真タップで拡大]

ここで実際にもーりーさんが海に入ってみる。今回のライフジャケットはいつも釣りに使用しているゲームベストだ。

比較的流れが緩い場所から泳いでみるもーりーさん。ここではまだうまく泳げている様子。それでもしっかりと抵抗がかかっているのがわかる。

しばらく進んでいると

もーりーさん「あー!ヤバイヤバイヤバイ!」

一気に身体が流され始める。

もーりーさん「ちょっと抵抗して良い?」

抵抗してみるも・・・

もーりーさん「ムリムリムリ!進まん進まん!」

抵抗を辞めるとあっという間に10メートル程一気に沖へ流された。潮の流れの恐ろしさを実感させられる。

ここでもーりーさんを回収。あの激流の中抵抗したせいなのか、顔には疲労の色が。

[写真タップで拡大]

[写真タップで拡大]

今度はパンチさんと交代。パンチさんも体験してみることに。泳ぎが得意なパンチさんは流れが緩い場所は軽快に泳いでいるが…。

しかし、流れに当たると一気に身体が横に流される。泳ぎの上手いパンチさんでも抵抗することも出来ない流れらしい。

「絶対勝てない」そう悟って流れに身を任すと一気に流されていく。ここでパンチさんも回収。

[写真タップで拡大]

[写真タップで拡大]

パンチさん「絶対に流れに勝てないです。流されるって分かって行ってるじゃないですか。知らないでいったらパニック起こすと思いますよ。入った瞬間わかります。身体がすごく圧受けて浮く感じがします」

パンチさん「速い流れに捕まるとすべてが終わる気がしましたね」

素潜り漁師が魅せる離岸流からの逃げ方

ここで、素潜り漁師のタカタさんが足ヒレを付けて、離岸流からの逃げ方を見せてくれた。海上保安庁のメンバーと一緒に入水。海流の本筋へ向かって泳いでいく。

そして、本筋に入ると足ヒレを付けたタカタさんと海上保安庁のメンバーでも進むことができず、流されてしまう。海を職場にするプロですら、真っ向からだと無力だ。

次に、流れに対して真っ直ぐに泳ぐのをやめて、離岸流からの脱出に有効な斜め横へ向かって泳ぐ。すると瞬く間に本流から脱出できた。

[写真タップで拡大]

[写真タップで拡大]

全員が無事に陸に上がったところで、素潜り漁師のタカタさんと、海上保安庁の潜水士であるキシダさんにインタビューをしてみることに。

もし離岸流に入ってしまった場合どうすれば良いのか?と質問。

タカタさん「いちばん大事なのが、まずはパニックにならないこと。一回平常心に戻る。そこでとにかく流れに対して斜めに泳いでいくというのがセオリー。ですが、分かっていても出来ないので、流れに向かって正面から泳いで、体力が尽きて溺れてしまうというケースが多い」

いちばん大事なことは如何にパニックにならないことが重要だという。この動画を通じて正しい対策を知っていれば、少しは冷静になれる可能性も高くなるはず。

パンチさん「キシダさんも危険だなって思うことはありましたか?」

キシダさん「海面を見てここなら行けると思っても、水面と海中の流れが違い、下が凄い激流で水深も深くなっていた…。なんていう経験もしましたね」

見た目で判断できない状況もあるという。続きのインタビューは是非本編を見ていただきたい。

流されたときの最後の命綱、ライフジャケット

やはりここでも、ライフジャケットは最後の命綱になるという。もし、流れから脱出できずに沖に流されてしまったとしても、ライフジャケットを着用しているとパニックになる可能性を抑えられる。

パンチさん「やっぱりライフジャケットを着けていると安心感はありますね」

さらに、ライフジャケットの浮力で体力の消耗を抑えながら、救助を待つことができる。

釣りやマリンスポーツなど、水に近いアクテビティをする際はライフジャケットの着用は徹底してほしい。

半年後、海上保安庁から呼び出しを食らうハイサイ探偵団

この動画公開から半年後、ハイサイ探偵団が海上保安庁から呼び出しが。なんと前回の動画の反響が良かったことで表彰されることに。

離岸流の危険性、ライフジャケットの有用性に焦点を当て、多くの方々に見てもらう工夫や、実際に潮流を体験することで、啓蒙活動を促進したハイサイ探偵団。

コメント欄だけでなく、さまざまなところから多くの反響があったという。

そして表彰式が終わり、最後に記念撮影をしてこの動画は終了。釣りやマリンレジャーなどは、楽しさだけでなく、危険性も伴う遊びだ。

ハイサイ探偵団の動画を通じて、離岸流に流されたときの対策法、ライフジャケットの着用を忘れずにしてほしい。

ハイサイ探偵団(はいさい・たんていだん)

視聴者からの依頼を調査するというコンセプトでチャンネルをスタートさせるが、釣りやアウトドア、料理などメンバーが楽しめる企画を中心に沖縄で活躍。ハイサイ探偵団の詳細は、下記アイコンからチェック!

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。