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「もう試した?」グラスルーツの新作ルアーで実釣解説。関東河川を攻略するための3モデルの実力は?

ハンドメイドのバルサクランクブランド「モンキーブレインベイツ」の主宰であり、新鋭ブランド「グラスルーツ」のルアーデザインを手掛ける井佐知之が、注目の最新作3モデルを携えて実釣解説。

●文:ルアマガプラス編集部

井佐知之(いさ・ともゆき)は、ハンドメイドバルサクランクブランド「モンキーブレインベイツ」の主宰としてコアなアングラーから絶大な支持を集めるルアーデザイナーである。その卓越したノウハウとエッセンスを注ぎ込む活動の場として、新鋭ブランド「グラスルーツ」のルアーデザインも手掛けている

台風直撃直後の長門川・将監川とタフコンディションの打破

実釣テストの舞台となったのは、プレッシャーと濁りが交錯する長門川・将監川エリアである。取材当日は台風が直撃した翌日であり、激しい増水や濁流が懸念される状況であった。しかし現場の水深や濁りは想定ほど悪化しておらず、むしろ水温が20度から21度前後まで大幅に下がる冷え込みがバスの活性に影響を与えていた。

水面まで勢いよく躍り出るほどの高活性は期待できないものの、水面直下の浅いレンジであれば回復傾向にあるバスが食い上げてくると井佐は見抜いた。この繊細な状況に対し、グラスルーツが満を持して放つ3つのNEWルアーを適材適所で投入する攻略法が展開された。

プレッシャーをスピードで置き去りにするタイニークランク「リルビット」

1つ目の刺客である「リルビット」は、名作アメリカンルアー「ディープタイニーN」が持つ小ささとカバー回避性能を、現代の日本フィールドに合わせてアップデートしたタイニークランクである。H-1グランプリなどの超ハイプレッシャー下でも確実に出しどころがあるボリューム感に設定されている。

濁り水の中でも存在感を放つ強めのウォブルアクションを備え、基盤リップをABSボディ上下から強固に挟み込んでロックする構造を採用しているため、カバーへ直接当てていく強気なアプローチが可能である。

ラウンド形状の基盤リップはコンタクト時にも跳ね上がらず、ボディを横倒しにしながらカバーに張り付くようにすり抜ける特性を持つ。

プレッシャーが高いと感じた場面ではリトリーブスピードを少し上げて高速アクションさせ、バスに見切らせずスムーズにバイトへ持ち込むことが攻略の鍵となる。

ロッドには低弾性カーボンを採用した「EKC 65L/LMG」を合わせることで、タイニークランク特有のキャストの難しさを解消し、オーバーハングのわずかな隙間へ正確に撃ち込むキャスタビリティを実現している。全9色が予定されており、価格は税込2,090円で展開される。

変幻自在のロールと首振りを魅せるダーター「Tansan」

2つ目のルアー「Tansan(タンサン)」は、ヘドンの名作「ヘッドプラグ」からインスピレーションを受け、その強烈なロールアクションをより扱いやすくチューニングした先進的ダーターである。大きく湾曲した独自ボディと絶妙なウェイト配置により、従来のストレートボディでは不可能な極めて細かい首振りアクションを可能にしている。

ただ巻きでは水面直下で艶めかしくロールして泳ぎ、カバー際では移動距離を抑えたピンスポットの首振りでネチネチと誘い出すことができる。ヘッド部に搭載された金属製の「チンガード」とカップ状の口により、ロッドワーク次第で軽いスプラッシュから重低音のポップ音まで自在に調整できる点も大きな特徴である。さらにチンガードを取り外して使用すると立ち姿勢になり、より細かくネチネチと動かせる隠し技も備えている。

使用ロッドには中型トップウォータープラグを動かしやすい「EKC 66ML」を選択する。自重は1/2オンスクラスで、予定価格は税込3,190円となっている。

カバーをかわす「ロデオバック115F」のシミーライズと実釣成果

3つ目の「ロデオバック115F」は、マディシャローのカバー周りに潜むバスを引き出すために開発されたハイフローティングミノーである。フックアイにボディ外壁ギリギリで固定できる「オーム環」を採用することで低重心化を追求し、ジャーク直後の絶妙なゆらぎと、身を震わせながら浮上する「シミーライズ」アクションを実現している。

大きめのリップでワンジャークさせてレンジを入れ、障害物の手前でピタッと止めて浮かせる「ジャーク&ストップ」のリズムを刻むことで、根掛かりを自動的に回避しながらカバー際の見えバスを魅了する。

当日は水温低下によりバスのレンジが下がっていたが、10時過ぎに日が生すと水温上昇を見越し、直径1.5メートルほどのポケット奥へロデオバック115Fを送り込んだ。ジャーク後に浮かせるタイミングで、水面直下まで食い上げてくるバスを見事に捉えてキャッチに成功した。

使用ロッドには超低弾性カーボン採用の「EKC 510L/LMG」を組み合わせてキレのあるアクションを引き出している。自重は14グラム、予定価格は税込2,585円である。

なお、グラスルーツでは現在、250ミリサイズの大型グライドベイト「キャニオンエッジ」の開発も進行しており、V字型の縦伸びテールによって横方向のグライドアクションにおける圧倒的な安定性を追求している。

※本記事はWEB向けのダイジェスト版です。フルバージョンは『ルアーマガジン2026年8月号』に掲載されています。

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