近年、ショアジギが全国的に人気を博しているが、ここではよりエキサイティングなプラッギングゲームへのステップアップ術をご紹介。地磯よりも釣りやすく釣果にも期待が高まる沖磯が舞台となるが、カギを握るのは渡船を利用することで、お手軽に大型青物を狙うことができる! マリアの青物マスター・SHUNに解説してもらった!
●文:ルアーマガジンソルト編集部
青物ゲームをメインに全国で釣りをするエキスパートSHUNさん
薄暗いうちは磯際をミノーで攻め、明るくなったらダイペン!
沖磯への渡船は、船宿によって差はあるが朝のまだ暗いうちに磯へ渡ることもある。
SHUN「暗いうちは沖へキャストしてプレッシャーを掛けるより、手前の磯際を狙います」
ーーそのときに使うルアーとは?
SHUN「まだ暗いと水面まで喰ってこない場合が多いので、ミノーで水面下を狙います。それから明るくなってきたらダイビングペンシルですね」
ーーダイペンというとトップ系?
SHUN「水面と潜らせますので水面直下。沖磯プラッギングゲームの基本となるルアーと思っています」
ーーこのダイペンを基準に使っていくという。
SHUN「トップ系とはいっても浮かせたり潜らせたり立体的に攻めることが可能で、追わせて喰わすナチュラルな誘い出しの釣りが得意です」
ーーナチュラルというとアピール的には弱い?
SHUN「強すぎない感じですね。水面直下に波動を出して誘います。もっと陽が上って日中になってくるとポッパーへと移行していきます」
暗いうちはミノー! サラシも狙い目!
薄暗い時間帯だけじゃなく波が高いときにも有効
薄暗い時間帯のおすすめルアー
『ボアーSS195(マリア)』
スローシンキングで、ゆっくりとただ巻きをするスローリトリーブが基本。時々ジャーキングをして左右へ飛ばして止めるのも効果的。磯際、サラシ、沖の潮目などを狙い、カマスやダツといった細長いベイトのときは特に有効なルアー。
明るくなったらダイビングペンシル
明るくなったタイミングのおすすめルアー
レガートF190(マリア)
水平浮きのダイビングペンシルで、ダイブから浮かせての一連の動作がスムーズなナチュラル系。また、リールでグリグリ巻きながら誘っていけばリアクションバイトも誘発できる。
ローデッドF140(マリア)
浮き姿勢は垂直で、ファットなボディと大きめのシルエットでアピール力に優れる。朝マヅメや活性が高いとき、また波っ気がある場合に効果的なダイペンだ。
ラピードF190(マリア)
垂直浮きで、沈んでから浮きまでしっかりとアピールできるためベースとなるダイビングペンシル。あらゆる状況で扱いやすく、誘い出しのパワーも高いモデル。
参考タックルデータ
SHUNさんは、魚のサイズでPE4号用、6号用で使い分けている。シンキングプラグを使用する際は水切れも良く、伝達感度の高いフロロカーボンラインの60lb〜100lbをメインに使用。
【PE6号タックル】
- ロッド:レイジングブルRB98XS-2(MCワークス)
- リール:ステラSW14000XG(シマノ)
- ライン:ウルトラキャストマンWX8フルドラグ6号300m(YGKよつあみ)
- リーダー:ナノダックス キャスティング ショックリーダー 170lb 5m(プロセレ)
【PE4号タックル】
- ロッド:ワイルドブレーカーWB104HSX(MCワークス)
- リール:ステラSW8000HG(シマノ)
- ライン:ウルトラキャストマンWX8フルドラグ4号300m(YGKよつあみ)
- リーダー:ナノダックス キャスティング ショックリーダー 100lb 5m(プロセレ)
沖磯で必須レベルの安全装備
沖磯で身を守ってくれるのが安全装備。浮力体タイプのライフジャケットは必須レベルだが、それ以外にもスパイクシューズやハット、偏光グラスもあると良い。また、救助用のロープもいざというときのために準備しておきたい。
SHUNさんの「磯からの青物入門」動画もチェック!
#1 初めてのロックショアゲーム – ”魅力・対象魚・装備・タックル”解説編
#2 初めてのロックショアゲーム – ”プラグ・キャスト・アクション”解説編
#3 初めてのロックショアゲーム ”瀬渡し(渡船)の予約~渡礁方法”解説編
#4 初めてのロックショアゲーム ”狙うべきポイント・タイミング&ルアーローテーション”解説編
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