誰得? フルカワの釣行備忘録-3″霞ヶ浦”:朗報!土浦・新川に駐車場ができた!【自称・編集部釣行日数No.1!】



冬のお助け場に新たなる救世主あらわる!

寒い寒~い冬がついにやってきましたね~。

徐々に釣りする場所と釣り方が狭まって、少ない時合いを狙っていかないといけない時期になりました。

冬に重宝されるエリアといえば、ある程度水深があったり、消波ブロックが敷き詰められていたり、北風をブロックしてくれてるようなエリアなどが挙げられますが、中でもひと際スペシャルなエリアといえば、そう「温排水」です。

温排水とは?
一般的には工場などの冷却水が熱によって温められ、そのまま河川や海に排出される水のこと。

寒~い冬に温かい水が排出される…。

どんなに初心者の方でもおわかりですね?

そう、温排水は水中の魚たちにとって、まさにファンヒーターのようなもの! 温かい水が排出されるそこにはもちろん 魚が集まります!(ドーーン!)

今回、僕が訪れた新川も霞ヶ浦水系の温排水エリアとして超メジャー場。しかし、温排水があれば釣ったも同然かというとそう簡単なものではなく、魚影は確かに濃いのですが、当然それを狙ってやってくるアングラーも多いのでプレッシャーが高いことがほとんどです。

そして、アングラーが多いということで浮き彫りになるのが駐車問題。実際、新川はこれまで路上駐車による近隣住民からの苦情やトラブルが絶えないという話もあり、ルアーマガジンを含む、その他メディアでも取材を自粛しておりました。

釣果が厳しくなる冬、プロアングラーだってできれば絶対魚がいるエリアで釣りしたいし、そんなハイプレッシャーエリアの攻略法をお見せしたい、なにより読者のみなさまが一番気になるはず!

しかし、それも叶わぬ夢…、とあきらめかけたその時!

今回そんな冬のお助け場に救世主が現れたのです。



一日たったの300円! 快適に気持ちよく釣りができる!

今回そんな新川に駐車場ができた!という話を耳にし、休日ちょい釣りがてらロケハンに行ってまいりました!
場所は新川の目の前! 土浦新港内です!

駐車場は約24台くらいのクルマを停められるスペース!
駐車場の入口には立て看板とボックスがあり、
看板にはルールが明記されています。利用料金は一日たったの300円!利用時間は午前5時から~午後18時まで!夏場はちょっと物足りないですが、新川はなんといっても冬場所ですからね。冬場は明るくなるのが6時くらいだし、5時には暗くなってますので準備片付けも含めてかなり優良な時間設定だと思います。
ポストは上下に2つ配置されており、ひとつ(上段)は駐車場を利用するための受け付け用紙が入っており、もうひとつ(下段)は利用するための料金箱となっております。
上段の「受け付け用紙入れ」をパカッと開けるとこんな感じ。受け付け用紙と鉛筆が入っています。
領収書に車のナンバー、日付を記入。簡単なアンケートにも答えましょう!ちかくにサイクリングロードができたことで、アンケートの利用目的の項目にサイクリングや買い物などありますが、一番最初に「釣り」という項目がきています。これが意味することを、そしてこういう場を設けてくれたことにホントに感謝しかありません。ゆえに、ありがたく利用させていただくのみ!!※追記:アンケートの年齢…、指摘されて気づいたけど10代に〇ついてますね…。釣りするときの気持ちは10代のままだったでしょう…。正しくはギリギリ20代です、失礼いたしました。
「センキューラクスマリーナベイベー!」と心の中で叫びながら、領収書の控えとアンケート、そして利用料金の300円を料金箱へシュート‼‼(両替機などはありませんので、事前にコンビニ等で小銭に崩してくることをおすすめします。僕は対岸の自販機までダッシュしました・・・)

そんな自販機まで走った時に目に映った光景。

現在の新川周辺。左側にガードレールが設置され、いくらか路上駐車が減りましたがまだまだ多いです。以前はこれが両サイドに列を形成していましたから、クルマ同士のすれ違いも難しく、純粋にこの道を使いたい人にとっては迷惑そのもの。せっかく、釣りやマリンスポーツへの理解があるラクスマリーナさんが、駐禁、釣り禁にならないためにもオープンしてくれた駐車場をありがたく使いましょうよ!
領収書は複写式なので、複写のモノを(控えは料金箱の中ですからね)車のフロントガラスのわかりやすい位置に置きましょう。※無断駐車とみなされてしまった場合、罰金となってしまいますので!

駐車、受付が完了したら、釣り場へGO!

さぁこれで気持ちよく釣りができますね!

さすが、新川。釣り人でにぎわってます!
昨年は工事中だった下流側の道もきれいに舗装されて、サイクリングロードになっていました。
以前より下流側に新しく作られた水門から温排水が流れ出ています。水温計を忘れたため、水温は測れませんでしたが、以前は水門の真下で17度近くあったと思います。
水門の真下にはコイが群れており、沖にはボラの群れ、そしてカワウやカイツブリなどの水鳥もたくさんで生命感はMAX!

以上、今回の備忘録これにて終幕!

え、釣果ですか?

だって、これはロケハンだもん…。

という冗談はさておき、今回駐車場ができたということで、久しぶりに新川で釣りさせてもらうことができました。

釣り人も大手を振って使える駐車場をつくってもらえるなんて、なかなかありませんからね!そういった善意があるからこそ、釣りをさせてもらえるということを忘れてはいけません。

余談ですが、僕が駐車料金を支払おうとしたとき、「お兄ちゃん、別に駐車場代払わなくても大丈夫そうだよ~」とエサ釣りのおじさんが声かけてくれました。おじさんからしてみれば、親切のつもりだったでしょう。でも僕は「せっかく、こんな駐車場を作ってもらっているのに、そんなことはできませんよ。おじさんは払っていないんですか?」と言いました。「そ、そうだよな~」とおじさんは言葉を濁していましたが、確かにこの駐車場は領収書だけポストに入れたりとズルすることは可能です。わざわざこの場で書くことでもないのですが、そこはアングラーというより人としてのモラル。この駐車場ができたことで、僕もしばらく来ていなかった新川で気持ちよく釣りをすることができましたし、今後は取材なんかもあるでしょう。その際は、しっかりこの駐車場ができたこと、マナーを守ることそれを伝えるのが我々メディアに携わる人間の使命でもあります。

「みんなでマナーを守って、楽しく釣りを」
これはいつの時代も同じです。


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