3万円台のおすすめスピニングリール:ルビアス(DAIWA)・ストラディックCI4+(シマノ)・レボMGX(アブ・ガルシア)を一気にチェック!



「買得なスピニングリール」が欲しいなら「3万円」のモデルに注目

現在発売されているスピニングリールの中から「性能と価格のバランスがとれていて、自分にあった1台」を探すなら、まず「3万円台」のアイテムを基準とすることをオススメしたい!

DAIWA、シマノ、ピュア・フィッシング・ジャパン(アブ・ガルシア)というリール大手メーカーのスピニングリールラインナップの中でも、定価2万円台から3万円台は中核と言える価格帯。市場では熾烈な競争が繰り広げられている。

それだけに各社の自慢のテクノロジーがふんだんに搭載された、高性能モデルなのにも関わらず、価格設定はおさえめ。実際今回紹介する3モデルはいずれも3万円半ばの価格で、実売では2万円台となる場合も多い。

ルビアス2506(DAIWA)3万2400円(税別)

SPEC●自重:200グラム●ギヤ比:4.8●巻き取り長さ:72センチ●最大ドラグ力:3キロ●糸巻量:6ポンド‐100メートル●ボール/ローラーベアリング数:8/1●価格(税抜き):3万2400円。

ストラディックCI4+2500HGS(シマノ)3万1000円(税別)

SPEC●自重:185グラム●ギア比: 6.0●最大巻上長:88センチ●最大ドラグ力:4.0キロ●糸巻量:フロロ6ポンド-80メートル●ベアリング数(S A-RB/ローラー):6/1●価格:3万1000円(税抜き)


レボMGX2500SH(アブ・ガルシア)3万6000円(税別)

SPEC●自重:185グラム●ギア比:6.2●最大ライン巻取り長:87センチ●最大ドラグ力:5.2キロ●糸巻量:6ポンド-100メートル●ボール/ローラーベアリング数:11/1●価格:3万6000円(税抜き)

実釣インプレッション取材でもその高性能を実感!

「バスタックル3Gインプレッション」は、同一メーカーのロッドやリールのラインナップから、3つのグレードをピックアップして実釣テストを行う人気企画。担当ライターは「横沢鉄平」

ルアーマガジン本誌の実釣インプレッション企画「バスタックル3Gインプレッション」では、DAIWA、シマノ、アブ・ガルシアそれぞれ同一メーカーの3グレードでスピニングリールをテストし記事にしたが、あらためて企画を振り返ってみれば、どのメーカーともに「3万円台」のスピニングリールの完成度の高さを実感させられた結果となった。

たしかに4〜5万円台のハイエンドクラスのリールと比較すれば、機能や搭載テクノロジーに差は存在する。しかし3万円台のリールは実釣レベルではほぼ不満はなかった。むしろ自分の釣りのレベル程度では大満足! 価格のことを考えればコストパフォーマンスの高さは、大きなアドバンテージと言い切れる。

3モデルのテクノロジーをチェック!

価格をおさえつつ、ハイエンド譲りのテクノロジーを随所に落とし込んだ「オススメなリール」という点で、立ち位置の近い「ルビアス」「ストラディックCI4+」「レボMGX」。主要なその搭載テクノロジーをパーツごとに見ていこう。

<ボディ&ローター>

【ルビアス】ボディ:ZAION ローター:DS5

ボディに搭載されているZAIONはDAIWAが開発した高密度カーボン素材。ハイエンドのイグジストにも採用
ローター部素材はリール専用ファイバー強化特殊プラスチックであるDS5

【ストラディックCI4+】ボディ:CI4+ ローター:Ci4+

ボディとローターには軽量ながら高剛性と耐久性を持つCi4+を採用
CI4+素材のNEWマグナムライトローターを搭載し、回転慣性の低減化に成功

【レボMGX】ボディ:C6カーボン/ワンピースX-Magギアボックス ローター:C6カーボン

ボディは軽量マグネシウム合金とカーボンのハイブリッド構造という独自の設計。ローターもボディと同じC6カーボン採用。

<ドラグ・ベール・ラインローラー>

【ルビアス】ドラグ:ATD ベール:エアベール ラインローラー:CRBB/ツイストバスターⅡ

DAIWAの最新鋭ドラグシステム「ATD」はハイエンドのイグジスト譲り。ラインローラーのABSとエアベールはDAIWAスピニングの標準装備ともいえるベーシックかつ熟成されたテクノロジー

【ストラディックCI4+】ドラグ:ウォータープルーフドラグ ベール:ワンピースベール(チタン) ラインローラー:S A-RB/コアプロテクト

ドラグは安定感とメンテナンス性に優れたウォータープルーフドラグ搭載。ベールはハイエンドモデルと同様にチタン製。ラインローラーは高い撥水性を持つコアプロテクト仕様になっている

【レボMGX】ドラグ:ウォーターシールドカーボンマトリックスドラグ ベール:ユニフローベール ラインローラー:HPCR

ドラグは独自のカーボンワッシャーの効果で高いドラグ力をキープしつつ、ラインの太さにあわせた幅広いレンジで細かく設定可能。ラインローラーには高い耐食性を有するHPCRを搭載

<スプール・ラインマネジメント(対ライントラブル仕様)>

【ルビアス】スプール:アルミ ラインマネジメント:ABSⅡ

スプールに逆テーパー設定を施した「ABSⅡ」によりスピニングリールでの「バックラッシュ」を軽減

【ストラディックCI4+】スプール(リング):アルミ ラインマネジメント:AR-Cスプール

キャスト時にラインの整流効果を持つAR-Cスプールを搭載。トラブル回避と飛距離アップを両立

【レボMGX】スプール:ー ラインマネジメント:ロケットラインマネジメントシステム

独自の角度をもたせたロケットスプールリップは、キャスト時にスムーズなライン放出を実現。新たに設定されたベール開放角度の効果でラインのバタつきをおさえ、トラブルを大幅に軽減させた

<防水防錆機構>

【ルビアス】CRBB/マグシールド

DAIWAが誇るオリジナルテクノロジーである「マグシールド」が、メインシャフト部を守る。快適な使用感をより長続きさせてくれる

【ストラディックCI4+】S A-RB/コアプロテクト

ボディ機関部やラインローラーへの水や異物の侵入を抑制するために施された、撥水処理と特殊グリスのシーリング処理がコアプロテクト。

【レボMGX】HPCR/ソルトシールド

ボールベアリングの内外に撥水処理したソルトシールドをピニオンギア部に採用。ソルトゲームで発生する塩ガミのトラブルの激減に成功している

買物上手なアングラーなら「3万円クラススピニングリール」で決まり!

それぞれのモデルに搭載されたテクノロジーをみても、各社が持つ最高の技術、またはそれに準ずる高機能がふんだんに盛り込まれていることが分かってもらえただろうか。

もちろん、タックルにかけられる予算がふんだんにあるならば、フラッグシップモデルを買うことも大いに正解だ。

しかし、一般アングラーの多くが、限られた資金でいかにコストパフォーマンスの高いタックルを手に入れるかに、頭を悩ませているはず。

ハイエンド1台分の予算で、「3万円クラス」スピニングリールなら2台買うことも難しくない。誤解を恐れずに言えば、きっと買物上手なアングラーほど、この価格帯のリールを使いこなしてているはずだ。

次にスピニングリールを購入する時は、ぜひとも「3万円クラス」に注目して、ショップで実際に触って見ることをオススメする!


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