トラウト・ハンドメイドミノールアーの魅力に迫る-4 “麗’s ルアークラフト・中本哲央”



「麗しき」扁平ヒラ打ちミノー誕生の秘密…

中本哲央さんが展開する麗’sルアークラフトは、ハンドメイドルアーの販売を始めてから今年で10数年目。

中本哲央(なかもとてつお)。東京都青梅市在住。ホームグラウンドは地元の多摩川や山梨県・桂川。小さな頃から釣りが好きで、今でも足繁くフィールドに通い、“釣れる楽しいミノー“を生み出し続けている。

地元の釣り具店でひっそりと売られていたハンドメイドミノーは、口コミでじわじわと広がり今では各地の有名プロショップの店頭に並ぶようになった。

中本「地元にバサーハウスへブンっていうお店があって、最初は趣味で作っていたバスルアーを少しだけ置かせてもらっていました。お店ではトラウトルアーも扱っていて、店長さんから提案があったんです」

その提案とは、偏平なヒラ打ちミノーの製作だった。今でこそ一般的な認知度は高いが、当時は中本さんもピンとこなかったという。

中本「元々釣りはトラウトもバスもやっていたんですが、その頃からトラウトミノーの製作にのめり込んで、作っては多摩川や桂川に行ってテストを繰り返しました。出来上がったのが55Sというモデルです」

この55Sが麗’sの基本形。ここから派生して、今では10種類以上の豊富なラインアップが揃う。
アマチュアの頃はトラウトミノーと並行してバスのトップウォーター系ルアーやビッグベイトも製作していた。


美しいだけじゃない! 遊び心が生み出すこだわりのカラーリング

中本「受注生産なので、不可能な注文以外はすべて受け付けるようにしています。以前、○○○○風カラーの注文があったんですけど、これが案外よくってね(笑)。そんなお客さんたちのアイディアを形にしていくうちにレパートリーが増えました!」

麗’sのミノーは、性能のよさもさることながら塗装にもこだわる。中本さんはこれまで数々の難問にトライし、そのほとんどをこなしてきたそうだ。

オイカワやヤマメ、イワナといったリアル系塗装はもちろん、ポップなデザインも得意としている。

中本「現場でよく感じるのですが、釣れない時間って退屈。でも、ルアーを動かすだけで楽しい! って思えればそれでいい」

上から時計回りにお客さんのオーダー品○○○○風カラー、ヤマセミ、カワセミ、○ッ○ペッ○ー。
オイカワの雄と雌という左右非対称カラー。美しさの中にアイディアが光る、魚好きにはたまらない1本。

もちろん性能もピカイチ

麗’sのミノーは体高を持たせたフラットなデザインが特徴だ。ロッドワークに機敏に反応し、激しいヒラ打ちでトラウトにアピールすることを意識して設計されている。

今では10種類以上がラインアップされているが、これらは渓流・本流用が中心で、水馴染みのよさを優先したシンキング系のモデルが中心だ。

“流れを読んでドリフトさせながらトゥイッチを加えてアクションさせる”という中本さんのスタイルが、すべてのミノーに反映されている。

左が55S。右が50S。50Sはヒラをより激しく打たせるために、ボディ側面のRが削られている。

また、アップストリームにおけるトゥイッチングでアグレッシブに瀬を流すもの、深い場所まで落としこんでボトムの魚を誘い出すもの、さらにダウンでリップに水を噛ませながらじっくりアピールするものなど、攻略のバリエーションも非常に豊かである。

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