初ガツオを豪快に炊き込んだ漁師メシ”いおめし”を作ってみよう【釣り師のレシピ】



春本番、これから旬の初ガツオを美味しくいただこう。今回紹介するのは「カツオめし」!! 刺身をのっけた丼ものではなくて、ヅケにしたカツオの炊き込みご飯だ。カツオの旨味と香り、タマネギの甘み、そしてショウガがピリッとアクセントとなって最高!簡単豪快な釣り師のレシピを紹介する。

カツオ、タマネギ、ショウガのハーモニー

このままタタキにして食べたい材料ですが、それを我慢する価値があります

材量……カツオ、タマネギ、ショウガ、青ネギ(薬味&いろどり。大葉も美味しい)
調味料……醤油、酒。

「炊き込みごはん」だけは厳密に作る俺ちゃん

炊き込みご飯は途中で炊飯器あけて味見しながら調整、なんてことはできません。日ごろは味付けはアバウトな俺ちゃんですが、炊き込みごはんに関しては手順もこみで厳密に調理します。

1・カツオのヅケを作る

カツオをサイコロっぽくカットして、タマネギとショウガのみじん切りとともに、酒・醤油に漬けます。30分くらいあれば十分です。

味つけもさることながら身のパサつきを抑える意味もあります。夕飯の刺身の残りを漬けておいて、翌日調理というのもアリです。

2・炊飯器のスイッチを入れる前に――ハイ、ここからが大事

調味料の塩分や具の脂が入ると米が水分を吸収しにくくなります。そのまま炊くと芯が残ったり、べちょっとしてまう可能性が高くなります。

炊飯機のスイッチを入れる30分ほど前に、米と水を入れて,、「米に水を吸収」させておきましょう。

その後、調味料と具を入れて炊いてください。

味付けは米1合に対して醤油・酒それぞれ大さじ1が目安です。

調味料の分だけ水を減らすこともお忘れなく。「ちょっと薄いかな?」と思っても大丈夫。カツオもヅケにしてますし、炊き上がりはちょうどいい味になってます。

3・炊飯器のスイッチを入れる

当たり前のことなんですが、ごくたまに忘れてたりします。オカズが完成したのに米が炊けてないとホントにヘコみますよね。

カレーの時なんかもう、この世の終わりくらいの勢いですから。

気をつけてください。

炊き上がりですがもうひと我慢

4・炊き上がったらサックリと混ぜて10分ほど蒸らす。

それでも具の水分量の影響で、べちょっとしたり、芯が残ったりということもあるものです。

炊き上がったら「蒸らす」こと。これで余熱で火が通り水分も飛んで美味しく炊き上がります。
炊きたてを食べたいでしょうが少し我慢。

ゴロっとしたカツオ、カツオの味が染みた甘いタマネギ、そしてショウガ。口いっぱいにほお張るとヘヴン!!

茶碗によそって薬味の青ネギをパラリで完成~。ゴロっとしたカツオの旨味と香りがたまらんですよ。

冷めるとよりカツオの旨味、タマネギの甘み、ショウガのピリリ、味の輪郭がはっきりとしてきて、これまた美味しい。お弁当にもピッタリ。オニギリもいいですね。カツオをほぐしてもよし、カツオのサイコロを芯にしてもいいし。



というわけで残りを弁当に入れました

ちなみにオカズは
・青ネギ入りのダシ巻き玉子
・ほうれん草のおひたし
・切り干し大根、刻み昆布、冷凍アサリ、チクワの煮物
・ウインナー星人

高知では「いおめし」

故郷の高知県の年配の方、特に漁師町では、魚のことを「いお(うお)」と言う人がけっこういます。
「いおめし」と言って、いろんな魚の炊き込みご飯を食べますが、なかでも俺ちゃんはカツオの炊き込みごはんが大好きです。

刺身が余った時にでも、ぜひお試しください。


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