Dstyle青木大介が6630gでロケットスタート!【バストーナメントJBTOP50第2戦弥栄湖 DAY1速報】



弥栄湖単日レコード更新! 今季もDアオキが強い!!

「暫定トップ更新! 5本6630グラム!!」

弥栄湖初日ウェイイン、興奮まじりなMCのコールで場内を沸かせたのが、TOP50最強の男の一人、青木大介選手。

7キロをわずかに切る圧巻の数字で、大会初日から頭1つ抜けてのリード。開幕戦遠賀川での「不釣」を払拭して、今戦では本来の強さを魅せつけたと言ってもいいだろう。

写真を見てもわかるように、青木選手の記録的スコアを後押ししたのはプリスポーンの個体・2226グラム(=左手)。多くの選手が長さはあるもののウェイトは軽いポストスポーンに手を焼く中、1枚上手(うわて)の戦略が功を奏したに違いない。

青木大介「たまたま、ですよ。良い時もあればわるい時もある。それが釣りです(ニヤリ)」

終了直後にコメントを求めると、実にリラックスした表情でこう答えた青木選手。たとえ首位に立ったとしても常に試合モードの険しさを漂わせる印象が強いが、今戦は一転して終始含みを持たせた笑顔。何らかの手応えを感じていることは明らか。

明日以降の展開に注目してみたい。

別角度の写真でも笑顔の青木選手。なお、この地で過去2度開催された最高峰戦における単日の最高ウェイトは江口俊介選手による4470グラム(2003第3戦DAY1)。今戦では実に上位6選手が歴代の記録を更新。弥栄湖が大化けした!

6キロ台で猛追の五十嵐誠! 青木&五十嵐といえば…!?

500グラム弱の差で猛追するのは、首位青木選手と共に”現代5強”の一翼を担う五十嵐誠選手。この二人が6キロ台を稼ぎ、3位以下を大きく引き離す結果となったが、彼らが他選手より釣った要因はどこにあるのか。

過去の釣りPLUS記事を振り返ると、おぼろげながらも二人の弥栄湖戦略の真相が見えてくる。

「その場を見て感性で捕らえていく」(五十嵐誠)

「釣りをしながら、フィールドから情報を感じ取って、釣り方とルアーを探していく」(青木大介)

事前に自身で得た情報に捕らわれない”感性直結型”。今現在のフィールドと一体化することで答えを導いている、いや、『答えに導かれている』と言った方がいいのが彼らだ。

開催地の天候は明日も大きく変わらず晴れ、気温は20度台後半で推移の予報。タフさは増すのか、はたまた意に介さずハイウェイトが持ち込むのか。注目してみたいところだ。

「やせてるように撮ってください(笑)」と笑った直後にキリッとした瞬間。今季も五十嵐選手は成長を続けている。なお、本文中の”現代5強”とは、青木&五十嵐の両選手、及び北大祐、小森嗣彦、福島健の3選手を加えた上位常連選手の通称だ。


リザーバーの名手・三原直之&山岡計文が本領を発揮!

開幕戦から今戦第2戦までの中断期間に、JB生野銀山湖で2連勝を果たした三原直之選手が初日暫定3位に!昨日の釣りPLUS直前プレビューで宣言した「初日7キロ」にはやや届かないものの、5550グラムでスタートダッシュに成功!

今戦は通常とは異なり、試合オブザーバー(=同船者)を募集していない。そのためTwitter上でJB/NBC Official Site(@jwwwjbnbcjp)から各選手の釣果報告はなく、午後3時のウェイインにならなければ結果はわからない。

…にも関わらず、釣りPLUS及びルアーマガジン、そしてAbemaTVでお馴染みのトーナメント解説者・鬼形毅(おにかた・たけし)氏(レジットデザイン)は、事前予想で何と今戦をこう読み切っていた!

鬼形毅(以下鬼形)「本命は青木大介選手。対抗は三原直之(暫定3位)、山岡計文(同4位)の両選手」。

なぜ、そう読むことができたのか。熟練トーナメントウォッチャーならではのシャープな読みがそこにあった。

鬼形「この比較的クリアな水質と今の状況から考えて、おそらく全選手サイトフィッシングがベース。見えてしまうがゆえに、直前プラで将来的な釣り(=2〜3日目)を試す余裕がある選手は少なかったのではないか」。

今戦では湖上にあるブイなど全ての浮き物の10メートル以内は釣り禁止など、季節感をはかる要素が極端に少ない。となれば、他リザーバーで得た経験値が大きく作用するのではないかと読んだのだ。

鬼形「単日7キロは難しいと思う。2キロオーバーは確かにいるが、ソレで5本を揃えられるほど数は多くない。最高峰のTOP50なので、もしかしたら1〜2選手は7キロ近く持ち込むか…」。

そこまでも読み切っていた! ちなみにダークホースとして挙げたのは「野村俊介選手(暫定9位)と市村修平選手(同15位)」。彼らのオリジナリティがこの地で炸裂することも予想済みだった。

恐るべし、解説者鬼形!

暫定4位は、次戦の開催地・七色ダム(奈良県)をホームグラウンドとする山岡計文選手。「リザーバーで難しい展開になればなるほど、その濃密な経験値が活きる」(鬼形)と安定の強さを発揮。
初日暫定5位は、でかい魚が実によく似合うTOP50屈指のストロンガー・小林知寛選手。彼も旭川ダム(岡山)をホームとする手練。この1本は初日時点でのBIGFISH候補魚、2294グラムだ。

DAY2は明日6月3日(土)午前6時半〜午後3時!

駆動力限定した久々のエレキ戦ながら、驚くべきウェイトが続出した今戦初日。明日の結果も今から楽しみでならない。

スタートは6時半、ウェイインは15時。現場で臨場感のある生観戦をおすすめしたいが、来場できない皆さんのために明日も試合終了直後に現場で取材した、リアルな速報を配信する予定だ。

*試合詳細はNBCNEWS(http://www.jbnbc.jp)を参照。
※文中敬称略

<トーナメント現地取材こぼれ話>

岩国市のグルメ名所と言えば『いろり山賊(玖珂店)』。名物料理はコンガリ焼き上がった若鳥の”山賊焼”や、具だくさんかつ握りこぶし大のバルキーさが売りの”山賊むすび”。中国エリアのコンビニで売っている山賊むすびの名はコレが起源。弥栄ダムから約26キロ。観戦がてら楽しむのもいいかも。


<関連記事>


[釣りPLUS]>> HOME