江戸前の怪魚”クロアナゴ”釣りに挑戦!【安・近・短の怪魚釣り】



大都市東京の海に潜む巨大魚「クロアナゴ」は、安・近・短で狙える怪魚釣りとして、マニアだけでなく人気上昇中。メーターオーバーの大物を狙って夜の東京湾へ…。

東京湾に潜む巨大魚クロアナゴに挑む!

クロアナゴという魚を知っていますか?

名前の通りアナゴの仲間なのですが、その大きさは一般的なアナゴと比べて桁違いに大きい! メーターオーバーが当たり前という、超巨大なアナゴの一種です。

その大きさゆえの見た目と引きの強烈さで、一部の怪魚ファン達に愛されているんです。そんなクロアナゴ釣りに挑戦してきました。

横浜根岸のつり舟「KNOT ENOUGH」さんから出船!

今回は横浜根岸にあるKNOT ENOUGHさんから出船。シーバスやライトゲーム、シイラからベイシャークまで、いろいろな釣りものに対応してくれます。今回は3時間コース。3時間は短いような気もしますが、船長のアキさんいわく「大丈夫です、3時間でも飽きるほど釣れますから(笑)」。

街の中の運河を走り抜け、いざ釣場へ!

タックルはとにかく強いモノを!

狙うのはメーターオーバーの怪魚。推奨タックルは、ラインはPE5〜8号に、リーダーは100ポンド(!)、ロッドとリールはそれを扱えるものということでした。ここまでくると個人的に扱い慣れていないというともあり、今回は比較的ライトめ?なセッティングで挑みました。

使用タックル
・ロッド:7フィートエクストラヘビーパワーベイトロッド
・リール:DAIWA2000番ベイトリール
・ライン:PE3号
・リーダー:フロロ50ポンド

船を走らせることおよそ15分で釣場に到着。ボートシーバスで来るような、まさに港湾部の一角です。こんな場所にメーターオーバーのクロアナゴがいるとはとても思えないようなエリア。釣り方ですが、一般的なのはエサのぶっ込み釣り。使うエサはイカの切り身です。

アキさん「エサはイワシなどの魚でも釣れますが、イカが一番ハリ持ちが良く釣りやすいですね。活性が高いときはルアーにヒットすることもありますよ。メタルジグにイカをつけるというスタイルでも大丈夫です」。

使うエサはイカ
内蔵部のほうがニオイが出るので食いがいいのだとか。


水深20〜30メートルのゴロタ場を狙う

釣り方は簡単で、仕掛けをボトム付近に落として漂わせるだけ。まずはルアーで釣った感を少しでも味わいたいということから、僕はメタルバイブにイカをセットして投入。

メタルバイブにエサをセット。

水深は20メートルほどですが、この日は大潮で流れが速めで、なかなかボトムまで仕掛けが落ちていかない・・・。こういうときはあまり釣れないのだとか。

アキさん「流れが強いとアナゴが穴からあまり出てこないんだよね。流れはユルいほうが釣りやすいんですよ」。

そこで、仕掛けを船長オススメのリグに変更することに。ドロッパーループノットという、バス釣りでいうところの常吉リグのダブルライン版ですね。重りは20号をセットしました。

常吉リグに変更。するとボトムもとりやすくなって、アタリも出はじめました!

フッキングはフルパワー、あとはゴリ巻き!

ガツガツというバイトを感じたら、送ることなくすぐさまフルパワーでフッキング! もたもたしていると底に潜られてしまうんだとか。フッキングで浮かせたら、あとはゴリ巻き!

上がってきた魚体の大きさにびっくり。これがクロアナゴじゃー!

デカい、デカすぎる!

 アベレージは全長1メーター。130センチ、10ポンドを超えれば大物認定です。このあと、バイト連発。アベレージサイズをさらに追加して、おまちかねの10ポンドオーバー登場! 船内ではダブルヒットもあってテンヤワンヤ(汗)。

10ポンド(約4.5キロ)オーバーのビッグサイズです!
同船者が釣った普通サイズのアナゴと比べると、そのサイズは一目瞭然。

手軽に大物の引きを味わい方にオススメ!

この日は潮の関係でバイトが遠かったですが、それでも7本のクロアナゴをキャッチできました。フッキングした瞬間の、ロッドがガキッと止まる感覚はたまりません! 一度味わったらクセになりますよ。釣り方はいたって簡単だし、大物の引きを手軽に味わいたいという方はぜひオススメです!

東京湾でこんな大物に会えるなんて驚きです!

【クロアナゴ釣りのまとめ】

・釣り時期は春から冬までオールシーズン!
・狙うのは水深20〜30メートル!
・エサはイカの切り身!
・タックルはできるだけ強いものを!
・流れが強くなる大潮はNG!
・フッキングはフルパワーで!

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