“フロッグ”ルアーなら夏ナマズゲームが楽しくなる【ヤンジュ森田・灼熱デイゲーム攻略理論】



現在グングンと進化を続けているナマズ釣りに関しては、1年という歳月はとつてもなく大きい。去年の夏と今年の夏…、それはナマズアングラーという視点からみたら、まるで違う夏。トップアングラー・ヤンジュ森田が最新の「夏」ナマズゲームを明かす。

2016年夏、トップアングラーたちが夏ナマズ攻略メソッドを公開

真夏の日中にナマズをトップで釣ろうなんて無謀の極み! 今まで、そう考えられていた常識の壁に、トップアングラーたちが分かりやすい大きな風穴を開けた…、2016年の夏はそんなシーズンだった。

そして2017年夏。前年トップアングラーたちが開けてくれた風穴を通り抜けて、一般アングラーの方々も、目一杯夏ナマズを満喫しよう。

では、具体的にどうすればいいのか? 安心してほしい。以前より夏ナマズの研究に没頭していたヤンジュ森田こと森田純也さんが、そのヒントをナビゲートしてくれるぞ。

もりた・じゅんや 通称/ヤンジュ森田。エリアトラウトの世界で常に革命的変革をもたらしている人気ブランド「ディスプラウト」チーフプロデューにして、人気ナマズブランド「鯰ステーションズ」のチーフプロデューサーでもある。ナマズシーンが現在ほどの盛り上がりを見せる以前から、専用タックルの開発に取り組んでいた。ナマズ業界のフロントランナーである。

夏ナマズのポイントはどこ?

ヤンジュ森田さん「巻きが主体だった春のハイシーズンから、梅雨を経て盛夏になると、ピンの釣りが主流になります。ようするにカバーやシェードなどのタイトなピン打ちです。かなりタイトにカバー際に落とさないと釣りが成立しないことが多くなるのですが、いい位置に落として反応があったとしても、そのままオープンエリアまで引っ張り出すのは難しくなります。ようするに落ちパクですね。着水の一瞬で勝負が付くことが多い季節です」。

そのためには精密なキャスト力はもちろんのこと、どれくらいの音量で着水させるか? さらにはどのタイプの着水音で着水させるか? などのように、着水の瞬間に神経を使う必要がある。

時にはロングキャストで対岸のカバーの奥に打ち込むこともある。わずか数センチのズレが釣果を分けるシビアな世界。

ヤンジュ森田さん「着水音はサミングによってもコントロール可能ですが、ルアー形状やルアー材質によるところが大きいです。最も効果的なのがフロッグ素材のルアーです。本来ライギョ用が多かったフロッグですが、今シーズンからはナマズ専用のフロッグもいくつか発売されています。それが滅法効くんですよ(笑)」。

ナマズ専用フロッグ『バフッポッパー(鯰ステーションズ)』。
ナマズ専用フロッグ『ポッカンフロッグ(鯰ステーションズ)』。
バフッポッパー、ポッカンフロッグともに定番カラーは全10色。どのカラーも激戦区である埼玉エリアで実釣テストを繰り返した結果、絞り込まれた実績カラー。

ヤンジュさんは長年の研究で、ナマズが好む着水音はハイシーズンである春と、タフシーズンである盛夏では微妙に異なる…という理論に到達した。その理論に基づいて、カバーのピン打ちを行うと盛夏のデイゲームの釣果がかなりアップするという。

フロッグ素材独特の着水音が真夏のナーバスなナマズに効果的。


どんなタックルセッティングがいいの?

乗せて喰わせることが多いナイターのナマズゲームと比較して、デイゲームは掛ける要素が多くなる。必然的に夜と昼では求められるタックルポテンシャルは異なってくる。

ヤンジャ森田さん「盛夏のデイゲームは同じデイでもハイシーズンの春よりも、さらにシビアなルアー操作や、正確なキャスト力、一瞬で掛ける強さが必要です。その上、カバーの奥の奥にルアーを打ち込むので、バッドの強さも必須です。正直、既存のナマズロッドではやりにくさを感じることがあると思います。それが真夏のデイゲームなんです」。

着水した瞬間にバイトが出ることも多い。状況がシビアになるほどにピン打ち勝負になる。

そこでヤンジュ森田さんが真夏のデイゲーム用に開発した専用ロッドこそが『サンダーバインディングカスタムTC610H(鯰ステーションズ)』。

このロッドについては、以前、紹介した記事を参照してほしい。

みなさま、来たるべき夏に向けてナマズ専用フロッグを握りしめて、お近くのフィールドへナマズを求めて出かけてみてはいかがだろうか?

フロッグで夏のナマズゲームを満喫しよう!

意外と釣れるもんですよ…とヤンジュ森田さんが語ってくれた。

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