天才?奇才?”松本幸雄”さんとバス釣りに行ったら50アップがいっぱい釣れたハナシはしたっけ?【前編】



ルアーマガジン本誌「陸王2017」の舞台で、「初代陸王」川村光大郎さんと激闘を演じて大きなインパクトをもたらした松本幸雄氏。ルアーマガジンムービープロデューサー「マシモ」が、その松本幸雄さんとの釣行秘話を公開する。その前編。

松本幸雄というアングラー

皆様、オハコンバンチハ。くっそ暑いですね!

さてタイトルの件、陸王2017の第一戦で川村光大郎さんと対戦した松本幸雄さん。惜しくも破れはしたものの、そのオリジナリティ溢れる釣法と、両日ともビッグフィッシュを仕留める釣果で、同行した我々編集部にも鮮烈な印象を残してくれました。

その後、Facebookで繋がったりしたマシモですが、ある日、幸雄さんから「一緒に釣りに行きません?」とメッセージが届きます。

今のヤングメンの皆様はご存知無いかも知れませんが、松本幸雄さんと言えばかれこれ20年程前のバスブーム全盛時に釣具店専門で発刊されていた名雑誌「タックルボックス」で活躍されていた方で、当時は釣り業界に身を置いて居なかったマシモにとっては、愛読誌のスター! そう、昔からの憧れの方であるのですよ! その後、幸雄さんはバス釣りから離れ、管釣りをメインに海釣り方面でも活躍しながら今に至るのですが、陸王で光大郎さんに敗れた事により、再びブラックバスブーム到来! バスの動きをカラダに叩き込むべく、房総リザーバーに通いこんでいる、との事。

これは女房を質に入れてでも行かねばなるまいて

と、言うわけで仕事を全てほっぽり出し、やってきました房総リザーバー。幸雄さんのジョンボートで出船です。このリザーバーはかつてマシモもフローターで何回か訪れたフィールドですが、最近人気の豊英ダムと同様のイメージで、ハメれば爆発するけど、ハズした事をやってるとボウズも有るというカンジの場所です。

幸雄さんから必ず持ってきてくださいねー、と言われていたのはブルフラット3.8インチと03ハンツ3.5グラム。まぁ、何を血迷ったか耳が遠くなったかボケたのか3/8オンスを買ってってしまたマシモ。結局は幸雄さんから分けていただく事になるのですが…。



サイズ、それとも数釣り?

幸雄さん(以下敬称略)『たぶん数を狙うならいくらでも釣れますけど、どうします? それともビッグサイズを狙います?』

と朝イチに問われたマシモの関東マックスサイズは野池にて02ビートで釣った53センチ。できればそのサイズを超えたい! 釣りたいぜマンスター!! って事で、

マシモ「数は出なくてもいいからマックス狙いでお願いします!」

とリクエスト。全く実力は無いクセに欲張りさんです。

幸雄『わかりました、じゃぁ先ずは川筋を上がりながらブルフラットのライトテキサスで釣って行きましょう』

と言うことで釣り始めます。いやー、頼もしいッス。

セッティングはこんなカンジ。「ブルフラット3.8インチは神ルアーです!」 と幸雄さん。

と、狙い始めた最初のストレッチでドーン!

ウェーイ! ブラックバスだー!

いやナイスサイズ。あれ、ココこんな簡単に釣れる場所だったっけか…!?

幸雄『いや本当に光大郎さんに負けたのが悔しかったので、バス釣りに通って練習してるんですよ。ココも三日目ですから、ある程度パターンは掴みました。この川筋はギルを食べるんでブルフラットが効きます。』

お、おう…、なんか簡単そうに仰りますNE…。そしてマシモに一尾を釣らせた幸雄さんはとりあえず肩の荷(重荷)が降りたのか、40センチ中盤から後半のナイスブラックを連発。そしてバックシートのマシモも順調に45クラスを追加していくのです。

しかしあまり写真は有りません。なぜか!? それはこの動画の通り…。

そう、幸雄さんったら50アップ以下は魚体に触りもせずにクィックリリース! 曰く『昨今のブラックバスは貴重な資源ですから。やっぱり人が持って空気中に上げたらバスにとってはダメージです。必要がなければなるべく魚には触りません。』と。

管理釣り場でインストラクターの経験も長かった幸雄さんは、きっと人が釣り上げて魚に与えるダメージも知り尽くしているのでしょう…。

そして針も全てバーブレスフックを使用。 「バレやすくならないんですか?」とマシモが聞いたトコロ、『魚がバレるのはほとんどが身切れが原因です。バーブが有ることで、刺さりも弱くなるし針穴も大きくなります。ちゃんと竿が使えれていればバレませんよ。魚を何万匹も釣ってきて、その結論にたどり着きました。』と…。

ホントかな? とニワカに信じられない言葉なのですが、なんと幸雄さんは、驚くべきことに勝負である陸王中も全てバーブレスで通していたのです…。真剣勝負の場でもバーブレス。これはその言葉を信じざるを得ません。

と、言うことでマシモもバーブレス! イェーイ! 調子に乗ってバラしまくったりしないのでしょうか、このお馬鹿さん。しかし幸雄さんは、『ちゃんと糸にテンションがかかっていて、竿を曲げていればバレませんよ。竿を立ててテンション抜けばバレます。逆に言えばバラす方法を知っていれば、ソレさえしなければバレないんです。あ、僕の竿を使ってみてください。』と言って自身がプロデュースしたホワイトウルフシリーズを手渡してくれたのでした…。

いつも安い竿ばっかり使ってるマシモはキンチョーします。

そんなこんなしているウチに日も上がり、暑さが強くなって来た頃に幸雄さんが言いました。『よし、そろそろイイですかね。メインにしてるビッグフィッシュパターンを狙いに行きましょう!』と。ウッヒョー! ついに来たぜタイムハズカム!

残念ながら、このメインパターンの詳細は書く訳には行かないのですが、場所も大場所だし外から見たら「あんな場所で何やってんだ? 素人かあの船」って思うようなトコで、皆が見て知っているけど、盲点だったモノに着いてるバスを狙う釣りでした。マシモも聞いて「あぁ、なるほど!」とは思ったものの、通って数日でそこに着眼してビッグフィッシュを釣りまくる幸雄さんは、まぁなんというか恐ろしい人だなぁ…としか言えないですね。あ、ルアーは次回で公開します。勘の良い方ならコレだけで気づいちゃうかなー。

って事でメインパターンを始めた直後に答えは返ってきました!

ドーン! 幸雄さんに(涙

ぎゃーす! なんたるビッグ!

堂々たる55.5センチ!

なんて立派なノーザン!

さぁ、否が応でも高まる期待!

さぁ、ここでアンケート

結果は? 後編をまて!

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