[JBTOP50第4戦桧原湖 現場レポート]“青木大介”逆転優勝で今季2勝の偉業!! 最終戦を残しダントツの年間暫定1位に!!



本日、最終日となったJBTOP50第4戦桧原湖は、青木大介選手が4070グラムを持ち込み、予選首位の西川慧選手を逆転して今期2勝目を達成。これで青木選手は年間成績で大きなリードを獲得し、A.O.Yタイトル奪取に向けて王手となった。<レポート近藤圭一>

またしても”青大”将が栄冠! 今の彼には誰も追いつけない!?

青木大介選手が”また”勝った。

最高峰トーナメントにおいて、優勝カップはコンペティターの誰もが望む頂点の証し。かつて「勝ちたい。でも、なかなか勝たせてくれない」と青木選手は語った。「勝つ時は劇的なことが起こる」とも。優勝者には科学的には証明できない何らかの力が働き、導かれるかのようにビクトリーロードを歩んでいくものだ。

ところが、今戦の青木選手にはそれがなかった。まるで勝つことが当然であるかのように、淡々と仕事をこなした末の頂点だった。

青木大介選手「いつか勝てそうだなと思っていた釣り方で、ようやく勝つことができた」。

青木選手のいつも通りのスモールマウスの釣り方。そこに派手な話題性はない。日々積み重ねてきた自身の武器が熟成を重ね、このタイミングでいよいよ昇華したに過ぎない。おそらく自身でも勝てるとは思っていなかったのではないだろうか。

僅差の攻防で、予選暫定首位の西川聡選手が自滅した隙をついての勝利だったのかもしれない。しかし、結果こそ全て。誤解を恐れずに言うならば、今現在の青木選手のポテンシャルに、他選手は誰も追いつけていないという考え方もできる。

青木選手「最終戦は、年間3勝目を獲る勢いで挑む」。

試合終了後、今戦の勝利でA.O.Y.レースで暫定首位に立ったにも関わらず、貪欲なまでの勝利への渇望。現状維持を良しとしない彼だからこそ、その結果を導いたとも言えそうだ。

最終日決勝、予選暫定順位の順で進行するトレーラー・ウェイインショー。壇上のチャンピオンシートで青木選手は、前日までの首位西川慧選手にその差、230グラムで逃げ切り。勝利を逃した西川選手は激しく落胆。対して、青木選手は小さくガッツポーズを決めただけだった。

JBTOP50第4戦桧原湖<総合成績>



勝利を決めた”いつもの釣り”。ダウンショットのマイクロピッチシェイク

勝利を決めた”いつもの釣り”とは、1.3グラムのダウンショットリグ。セットしたワームは2インチベビーサーディンと2インチピンテールワーム。

青木選手「水深8〜9メートルをキープして、シンカーをボトムに付けたまま激しくシェイク。ドリフト気味」。

いわゆるマイクロピッチシェイク。戦略のキモは「半シューティング」。魚探映像に映るディープの個体を狙い撃つシューティングに、”半”が付くとはどんな釣りなのか。

青木選手「その場へリグを投下するのではなく、魚が逃げる方向を魚探映像でイメージしてキャスト」。

3日間を通して、エリアはこたかもり沖を主軸に、時に無名島南側。ウェイインした魚、5本×3日間の全15本のうち、1本のみ「イガジグスピン」で獲ったというが、他は全てが上記のリグと釣り方だった。

ベビーサディンは自身がプロデュースした「コンフィデンスのある」カラー。残念ながら現在は廃盤。

次点に27点差リードで今季ラストマッチへ。はたして…

今戦の勝利で青木選手は暫定首位に躍進。最終戦を残して、次点に控える今江克隆選手に27点のリード。以下、52点差で13位の江口俊介選手まで、逆転の可能性は残している。ただし、それは単純計算上の話。詳細は省くが、現実的には37点差で5位の野村俊介選手までと見ていい。

とはいえ、これまでに大量得点差で最終戦を迎え、大逆転を果たした例は数少ない。最終戦・霞ヶ浦は今から約1ヶ月半後、10月20日から22日に開催。

青木選手の独走か。それとも…。

大量リードの年間暫定首位で最終戦へと向かう青木選手。一戦を残して既に「決まった」との声も上がっているが、はたして。

*大会詳細はJBNBC公式サイトでご確認ください。

*今戦の詳細は、9月26日発売のルアーマガジン11月号で掲載予定。

<関連記事>


[釣りPLUS]>> HOME