国内最高峰のバストーナメント、JBTOP50/2017シリーズ第4戦「エバーグリーンCUP」が、9月8日〜10日に福島県桧原湖で開催され、混戦を制した青木大介選手が今期2勝目を達成。現地で取材した近藤圭一のレポートをもとに、激戦を振り返る。
釣れすぎる桧原湖を制したのは「職業バスプロ」青木大介
JBTOP50第4戦in桧原湖の決勝が、9月10日(日)に開催され、青木大介選手が4070グラムを持ち込み、逆転優勝を果たした。予選首位の西川慧選手は、最終日にスコアが伸び悩み、初優勝を逃がす結果となった。
大会を振り返ると、3日間を通してウエイイン率は100%、リミット達成率も90%を超えるという結果。「釣れすぎ」の試合となった。
つまり、ただ釣るだけでは優勝はおろか、上位にからむことさえ困難。3日間を通じて安定した釣果を持ち込むのは当然として、そこからどれだけ上積みしていけるのか? 単純な釣りの技術だけでなく、戦略、メンタルなどトーメンターとしての完成度が試された大会と言っていいだろう。
青木大介選手は、どのようにこの厳しい3日間を戦い抜けたのだろうか?
初日にトーナメントリーダーとなったのは、青木大介
大会初日、上位7名までが4キロ以上を持ち込み、予選通過ラインとなる30位で3525グラムという結果。トップとわずか約800グラムに30人が並ぶ、まれに見る大混戦となった。
そんな中、1日目の首位に立ったのは、青木大介選手だった。しかし、2位には40グラムの僅差で福島健選手が追走。さらに期待の若手西川慧選手やベテラン泉和摩選手、桧原湖メジャー戦3連覇を果たした五十嵐誠選手などが続く結果に。しかし、初日終了後に、インタビューにこたえてくれた青木選手の表情は、意外にも穏やかなものだった。
初日詳細は↓
連日4キロを持ち込んだ西川慧が予選トップ通過!
9日に行われた予選2日目も、初日に負けず劣らずのウエイイン率とウエイトが持ち込まれる混戦模様となった。初日3位の好位置につけていた西川選手は、この日も単日3位となる4205グラムを検量し、トップで予選を通過した。
しかし、予選2位の小森嗣彦選手、同3位の青木選手とは300グラム以下という僅差。2015シリーズ桧原湖戦では第4位に入賞している、相性のよい湖で初優勝を狙う西川選手にとっても、気を抜くことなどできるはずがない展開。まさに誰が勝ってもおかしくない、混戦のまま最終日をむかえることになった。
2日目詳細は↓
青木大介選手が逆転で今期2勝目を達成!
予選を通過した30名で競われた最終日、最後に検量した西川選手の記録が青木選手に届かなかった瞬間、青木選手の優勝が決まった。青木選手は第2戦弥栄湖に続き、今期2勝目という偉業を達成。
予選3位からの逆転勝利ながら、青木選手は勝つべくして勝った試合と言っていいだろう。それは最終日の優勝コメントからもうかがえるので、現場レポート記事をぜひとも読んでいただきたい。
この結果、年間タイトルA.O.Y争いは、青木選手が2位以下を大きく引き離す形となった。2008年、2015年以来となる年間1位に王手をかけてのぞむ最終戦は、10月20日から22日に霞ヶ浦で開催される。果たして、青木選手が余裕でタイトル奪取となるか、それとも…。
最終日詳細↓
年間暫定順位(第4戦終了時)
大会詳細はJBNBC公式サイト・NBCNEWSでご確認ください。
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