バス釣りの達人が、自らのルアーセレクトを余さず公開する「俺のルアーセレクト」。「野池のバス釣り」で夏から秋にかけて本当に使えるルアーを、生まれも育ちも淡路島! 野池の釣りならおまかせ、というリューギ・オニちゃんこと山本訓弘氏が解説します。
野池で本当に釣れるルアーは?
ルアーマガジンモバイルの特命釣行で、夏に行われたリューギ・オニちゃんの淡路島野池編は、達成こそならなかったものの、フィールドのポテンシャルの高さを窺えられた。
特命釣行の詳しい記事は、ルアーマガジン・モバイルをご覧されたし。
その名のとおり、実売部数ナンバーワンの釣り雑誌「ルアー・マガジン」のモバイル版。
とはいえ、雑誌の企画を流用、そのままモバイルに落とし込んだわけではありません。ルアマガ本誌がじっくりとチェックする参考書なら、ルアマガモバイルはいわば毎日使う教科書。
あの湖では“今”、どんな場所でどんなルアーが釣れているのか? 月に一度発売される雑誌にはたくさんの情報を掲載することはできますが、残念ながらまさにこの“今”の部分をお伝えすることができません。
インターネットの速…
さて、そんな魅力ある野池が溢れる淡路島だが、今回はその淡路島野池バスの攻略を2人のアングラーに根掘り葉掘り聞いてきた!! もちろん、淡路島以外の全国の野池でもそのノウハウは活かせること間違いなしだ!
一役買ってくれたのは、もちろん特命に出てくれたこのおふたり!!
特命釣行のチャレンジャー”オニちゃん”こと山本訓弘さんと、その解説&アシストに徹してくれた”ミハラマン”こと三原直之さんだ。そして、第1回目を担当するのはオニちゃん。
オニちゃんの夏〜秋淡路野池攻略必携ルアー3選
① バックスライド系ワーム
オニちゃん「夏〜秋の野池の攻め方として僕はバックスライドを選択し、岸際の魚をあえて”落ちパク”で釣っていくことが多いんですが、そこで求められることとして”カバー奥にぶち込める”ことが何より重要なんですね。
通常のバックスライドワームは、オーバーハングの横にピッと入れて勝手に入っていってくれるのが多くて、そしてアングラーの方も、『バックスライドは勝手にスライドしてくれてカバーに入っていくメリットが大きい』と思っている方が多いと思います。ですが、実際は、カバー際のオープンウォーターよりも岸際まで入れ込んであげるほうが圧倒的に食ってきてくれます。
そこで、僕が愛用しているのがバギークローのノーシンカーリグ。高比重なので飛びやすい、スキッピングでカバーの奥の奥まで入れやすい、ハリ持ちが良いので水面やカバーに叩きつけたり、ピックアップのときでもちぎれにくい、というのが大きなメリットです。
ただ、カバーに入れるためにファットでハリ持ちが良いワームを使うと、今度はフッキングが悪くなります。それを補っているのが、貫通力もありつつ、バスの初期掛かりもスムーズなリューギのインフィニです。この組み合わせは僕の中のベストマッチですね!!
バギークロー(レイドジャパン)
流れとしては、スキッピングでぶち込む→ボトムに着底する間に食っている→食わずにボトムについた場合はパンパンッとシャクり上げてフリーフォール→食わなかったら即回収し、次のカバーへ・・・という感じです。
勝負が早い釣りなので、数多くのカバーにガンガンぶち込んでいきましょう!! ただ、キャスト精度が重要になりすね(笑)。
使える時期はアフターの時期くらいからターンオーバーが始まるくらいまでと長いこと使えます。ターンを過ぎても釣れないことはないんですが、ラバージグの釣りへとシフトしていくのがオススメです」
② ギル系ワーム
オニちゃん「ブルフラットは水平姿勢を保ちつつ水を受けてゆっくりフォールするんで、バギークローと同じ分類なんですね。
ただ、このルアーに関しては立ち木・杭であったり、レイダウンであったり、ブレイクや壁であったりと”縦ストラクチャー”が絡む少しオープンめのスポットを狙うときに用います。オープンな縦ストについているバスは、カバー奥の個体よりも警戒心が高く、ヤル気のない個体が多いんですが、そのヤル気のない個体に口を使わせるのがブルフラットの役目なんです。
ブルフラット(デプス)
ギル系ワームの大きな特徴として”スパイラルフォール”があると思うんですが、ブルフラットのキモは何といってもそこにあります。特に、スパイラルに入る曲がり始め!! このアクションをバスのいるレンジで起こしてやると、バスにスイッチを入れることができます。
また、ブルフラットは他のギル系に比べて引き抵抗が強いので、ボトムについてからシャクり上げると遠くからバスを引き寄せてくれる効果があります。
野池に関しては、フラット系ワーム、それも大きめのシルエットが圧倒的に効きます。特にギルをメインベイトとして食っている夏がいいですが、ターンオーバーが終わる11月くらいまで全然イケますね。
僕は、撃ち物に関してはバギークローとブルフラットしか基本投げないです(笑)。それで十分です」
③ チドリ系クランクベイト
オニちゃん「最後は、ハードルアーの巻き物、バトルバッツですね。
50を超えるヌシサイズっていうのは、沖の何もないような中層に浮いていたりするんですよね。そして、デカくなればなるほど時合いも短くなるし、その分ボーッとしてたり、ゆったり泳いだりしていてヤル気のない時間が多い。そういった個体をどうやって釣るかというと、中層を”リアクションをかけて食わす”巻き物ということになってくるわけです。
水深が浅い野池だとバイブレーションでも釣れるんですが、水深が深いとどのレンジにいるかを掴めないと厳しくなってくる。特に、秋などバスのレンジがある程度統一されているような時期なら良いんですが、夏はバスのレンジがまちまち。その点、クランクだと表層から1.5メートルくらいまで一気に探れるんで、夏から秋にかけて長く使える巻き物ですね。
バトルバッツ(イマカツ)
そして、ここが重要なんですがただ巻くだけやとバスにスイッチは入りません。”高速”のスピードで暴れるように巻くと、バスは突然狂ったようにルアーにチェイスし食ってきます。
バトルバッツは、速巻きすると不規則に”チドる”って暴れまくるアクションをしてくれる僕にとってナイスなクランクです。本来は、ゆっくり巻く用でチドるという風にはいっさい作っていないようですが(笑)。本当に、予想以上の高速巻きで釣れますよ!!」
淡路島はもちろん全国の野池で使えるルアー&テクニック
さてさて、いかがだっただろうか。すぐにでも、野池に行きたくてウズウズしているのではないだろうか。もちろんこのルアーチョイスとテクニックは、全国の野池でも使えるので、ぜひとも試して欲しい。
次回は淡路島野池攻略ミハラマン編!! こちらも、目からウロコな内容が満載なのでぜひともご覧いただきたい!!
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バギークロー(レイドジャパン)
ブルフラット(デプス)
バトルバッツ(イマカツ)
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釣りプラスご覧の皆さま、こんばんにちは!
さてさて、今回から勝手に始めさせていただく連載は名付けて・・・
勝手に特命釣行PLUS
僕ももう30歳になるわけで、ぶっちゃけ釣り業界高齢化が進んでます(苦笑)
そこで!
かつて僕が伊藤巧さんと運命的な出会いを果たしたように、次世代を担うアングラーを発掘しようじゃないかということで、今後はいろんなアングラーさんにプライベートで釣りをお誘いしつつ、そのポテンシャルを見定めていきたいな~と。
そう思っていた最中、
「フル…
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