ヤマメ釣りの基本【その6】「瀬」と「淵」を攻め分けろ



自ら自然と直接向き合い、自然と一体になりながら美しい魚を追い求めるのが魅力の渓流釣り。一般的にはやや敷居が高いと思われがちだが、まずチャレンジしたいと思ったら、比較的釣りやすく人気の高いヤマメ釣りから始めるのがオススメ。最終回となる「第6回目」は瀬と淵の攻め分について紹介していきます。

解説していただくのは「ヤマメのエキスパート」!

【Profile】

内藤努(ないとう・つとむ)

埼玉県熊谷市の「プロショップオオツカ」スタッフであり、トラウト全般を担当。常に尺上ヤマメを目標に、各地の渓流を釣り巡る熱血アングラー。大の猫好きでもある。



流れのある「瀬」と流れの緩い「淵」

小さな渓流のヤマメを考えてみると、”瀬”の釣りと”淵”の釣りは少し違います。

瀬の釣りでは基本的にはフルのアップで忙しい釣りをしなければならない。リトリーブとトゥイッチング中心の線の釣りです。アクションを入れながら、魚の反応を見ながら、魚を掛けるというかなり忙しい釣りになります。

淵の釣りの場合、多少開けたポイントになるので、アップクロス気味にルアーを入れ、トゥイッチングのみの釣り方だけではなく、ドリフトさせながらルアーを魚に見せてみるという余裕が出てきます。

淵の特徴は、流れの筋を探る際にも複数のトレースラインを設定できるところにある。直アップでは魚に見せられるミノーの面積が限られているが、クロス気味の攻め方ではアピールに変化を付けられるのだ。

「ヤマメは瀬の釣り」とよく言われますが、淵にも瀬のような流れの変化があり、確実にヤマメはいるはずですし、淵をアップクロスで攻めることで魚に対するルアーの見せ方を色々と勉強できるという意味で、個人的に大好きなポイントです。

ビギナー向けの渓流ヤマメ釣り入門はこれにて終了。敷居が高そうに見える渓流釣りも、最初の入り方を間違えなければすんなりフィットするものです。興味を持たれた方は、ぜひ『ルアーマガジン・リバー』を手に取って、その奥深き世界を堪能してみてください。

※この記事は2017年12月に掲載したものを再編集しております。

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