“ヒラメキジグ”は青物&ヒラメ狙いの新作メタルジグルアー〈その3〉カラーの選び方編



ルアマガファミリーが釣具の商品開発販売に挑戦する『LML(ルアーマガジンリンクス)』。その第一弾「ヒラメキジグ」が紆余曲折を経てついに発売された。全国的に品薄状態でご迷惑をおかけしている中、LML担当フカポンHFE(ハイパーフィッシングエディターなんたらw)が、お詫びがてらこのルアーのカラー選びについてアドバイスさせていただく。カラーのちょっとしたウンチク込みなんでタメになる、ハズ。


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まず最初にお詫びからm(_ _)m

ルアーマガジンファミリーが展開するPB(プライベートブランド)商品第一弾、しかも、あの人気メーカー・ジャンプライズとのコラボOEMということもあって、十分に数量を用意したつもりでした…。製品に関する自信もありましたしね…。で、す、が、予想以上のご注文を小売店様よりいただき、現在完全欠品中(30g)…。増産態勢を整えているところですが、工場側のキャパもあり少しだけお待ちいただくことに。引き続き生産を続けますので、もうしばらくお時間くださいませ。

で、ただいま釣具店で絶賛発売中「ヒラメキジグ」、どのカラーを買うべきか?

「ヒラメキジグ」の商品カラーリングを決める際、製造元ジャンプライズの井上友樹さんと綿密な打ち合わせを重ね、井上さんの海のルアーに関するカラー理論を存分に盛り込んだラインナップを作り上げました。

海の魚は「反射」と「膨張色」と「膨張反射」この3つのカラーカテゴリーを意識せよ!

色のギミック的には「反射」と「膨張」をの2つを内包したブルピンイワシ。ベリーのオレンジは膨張色だが、濁りなどのシチュエーションに強い。

「反射」は文字通り、ホログラムやアルミなどの金属系カラーによる光の反射を意識したカテゴリー。

さて、澄んだ水の中でイチバン目立つ色って何?? 実はHFEのフカポン、何度か実験でプールに潜ってルアーを見たり、水中でルアーを観察したことがあるのですが、水中で特に目立ったのが「水泡」なんですよね。では水泡の正体は? 頓知でもなく、要は空気の泡なわけですが、この水泡がなぜ目立つかというと、光を反射しやすい性質を持つのであります。井上さんが「海の魚へのアピールを考えると光の反射による明滅は最重要項目」とおっしゃったのに全力同意した理由でもあります。

イワシなどほとんどのベイトは、光を反射する性質を持つ体表を持ちます。ワザワザ目立つ反射なんてさせて…と思うかもしれませんが、自然界ではおそらくコレ、保護色になってるんですよね。風が強い日、波立つ日、晴天の表層…。海は空気を含んでキラめいたりします。そこに紛れて移動すれば、目立ちにくい…というのが解なのじゃなかろーかと思うわけですが、見破りにくくなる半面、それが保護機能として働かない条件下や、群れから外れた状況の場合、ターゲットになりやすい側面を持ちます(あ、ヤバい長くなりそうなので、これ以上はまたの機会に…)。

ということでほぼすべてのラインナップについて、反射を意識したホロやアルミカラーを内包しております。そこに、光度が落ちてきたマヅメ時や斜光条件を考慮して膨張色となる黄色やオレンジやパール、そして膨張する色の中に反射という要素が内包した 膨張反射色ゴールドなどをラインナップすることで、あらゆるシーンをカバーすることを想定しております。


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ということで、選ぶべきカラーの解説を!

晴れ・澄み潮で最も目立つ色はコイツだ! アピール力重視!

#10 フルシルバー:アピール力ではプラグに劣りがちなメタルジグ。そのアピール力を晴れ・澄み潮という条件下で最も補完してくれるのがこのカラー。お天道様がキラメク昼間のタイミング、オフショアのキャスティングゲームにおいて、コイツで熱い魚を誘い出せ! 一見すると買いにくい色ですが、編集部的にはオススメ!
#6 シロギス:ちょっと光量のピークが落ちてきたり、少し表層より水深を深く探りたい…なんてことになってきたらコイツ。シロギスと名付けたのは、あるマッチ・ザ・ベイト的な意味合いもあるけどそれは一部は方便。実の狙いは、フルシルバーの補完カラーだったりします。いい仕事しますよ。だから井上さんも推してるんですね!

オールマイティ。困ったらこれをチョイス!

#2 ブルピンイワシ:ボディは反射色のシルバーホロ。そして、膨張色のピンク(ヘッド)&オレンジ(ベリー)を内包。このジグのカラーリングはアクションを強く意識しており、大きなローリングを見せることから、側面・ベリー(お腹)・バック(背中)すべての要素が複雑な明滅変化を演出します。リアルカラーのイワシを強く意識しつつ、全ての要素を内包していることからパイロットカラーとして選びやすいのがコレ。
#1 レンズキャンディーグローベリー:定番のキャンディーカラーは自然界では良く出現する色!? というのも、太陽光が屈折してイワシなどの体表に反射した場合、角度によっては虹よろしく体表が七色に輝くのをご存知でしょうか。つまり、一見派手に見えるキャンディーカラーも、実に自然な色かつ魚の食欲トリガーを刺激する反射色の集大成! これをフカポンは勝手にベイトのスペクトル反射と呼んでます(超絶どうでもいい)。パイロットカラーとしてオススメでございます。
#5 バナナフラッシュレインボー:レンズキャンディの膨張色&膨張反射強化型。購入色に迷ったら、これを含めた3つがオススメ。万能型3カラーのなかでも、応用範囲が広いのがおそらくこれ。曇りか晴れかと聞かれたら曇りの日に採用したい万能型。レンズキャンディは晴れの日に使いたい万能型。

膨張反射系は、パイロットカラーの次に用意しておきたい武器

#4 アカキン:みんな大好きアカキンは膨張反射色の代表格。公約数的にフィールド条件は常に何らかの要因でいくらか濁っているもの。そういう条件下で高いアピール力を発揮するのが、このゴールドとレッドなのであります。光量が落ちた夕マヅメのタイミングなどもベスト。カチリと音を立ててハマるカラーのひとつとして、海水、淡水問わず愛されている色でもあります。
#3 ピンクウェーブ:膨張色どド定番。光量がより落ちてきたタイミングや日中ながら濁りが目立つ状況のときはこのカラーが威力を発揮する。イワシは水中ではピンクに見えるとか見えないとかでで、漁師なども愛用している定番色ですね! 何気に活躍する色なんで、やっぱり用意しておきたいですね。
#7 ゴールドチャート:全体的にゴールドが主体ですので、膨張反射色としてはアカキンより機能は上。ベリーには一段濃い膨張色のオレンジをあしらってるあたり、やはり井上さん当たり前ですがこのジグの動きをしっかり見据えて超ノウハウ込めてこのカラーを作ってくださったんだなと実感。膨張色主体で反射の弱いオレンジを挟み、ローリング時の明滅効果を高めています。なおかつヘッドのピンクもアクセントになって、曇り澄み潮。晴れ濁り。水深すこし深め…。そういった状況にピシャリとハマります。

日が落ちたり、光量が極端に低かったり、サラシを撃ちたかったり! コイツの出番!

#8 ゼブラシルバー:ルアマガソルト編集部ネコ人間がぜひラインナップしてくれとねじ込んだコイツ。日が暮れてからの逢瀬時、ナイトゲーム、その下は真っ暗だと言うサラシ内を撃つ時に抜群に目立つパールグロー! そして反射するホロもあしらっているのでアピール力抜群。特殊に見えるけど、実はパイロット的に使えるスペシャリティさがウリです(スペシャリティ系で言うと、今回ラインナップできなかったんですけどね、売れないんですけどね…、実はマットブラックってめっちゃ釣れる色なんですよ。内緒ですよ。ラインナップしたいなー)。

究極のマッチ・ザ・ベイト対応はやはりこれ

#9 リアルイワシ:イワシ、キビナゴ系の小型ベイトを偏食しはじめて、なおかつスレてきたら(激戦区なら)、このリアル系の配色がグッド。反射は若干抑えてマットな仕上げ。控えめなアピールで直撃していくスナイパー的立ち位置か。ボイル撃ちなどにも使っていきたい抑えめカラーの代表格。

…ということで、こだわりすぎて熱く語っちゃいました。

ルアーカラーのお話としても、なかなかの読み応えがあったのではないでしょうか。井上友樹さんは釣り人として凄いのは当たり前ですが…。LMLの私めフカポンもネコ人間も20年近い釣りの編集歴の持ち主であります。ただの編集者じゃないんすよ。変態編集者なんすよ!。このこだわりをご理解の上、ぜひLMLのアイテムを愛でてやってください、使ってやってくださいませ!!

【小売店様向け情報】問い合わせを多数受けておりますが、本商品は(株)ツネミより受注が可能な商品となっております。大変申し訳ありませんが、取次元にお問い合わせくださいませ。なお、初回生産分枠はすべてご注文をいただき欠品状態です。生産体制が整い次第デリバリーさせていただきますので、ご理解くだされば幸いです。
【お客様へ】本商品は、釣具店にて発売予定です。最寄りの釣具店に取り扱いについてお問い合わせください。なお、当社eコマースなどによる販売は現在予定しておりません。ご了承くださいませ。

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