“カケ”の釣りで賢いアジとガチ勝負!【おすすめロッド5選|誰でも楽しめるハマる”アジングA to Z”第3回】



アジングの魅力をお伝えする集中連載企画「誰でも楽しめるハマる”アジングA to Z”」。前回は初心者でも取り組みやすい”ノセ”の釣りを紹介したが、今回は魚に対してよりアクティブにコンタクトを仕掛ける”カケ”の釣りについて解説。カケに適したオススメロッドも合わせて紹介する。

さぁ、ビギナーでも楽しめるアジングについての連載も今回で3回目。世間を騒がせている“ノセカケ問題”に終止符を打ちましょう…。「現在、アジングにはノセの釣り、カケの釣りがありますよ〜」と言ってみましたが、こういったセグメント分けが本当はしたいわけじゃありません。でも、エキスパートやアジングを知っている方は、「ノセっしょ? カケっしょ?」とビギナーを惑わしがちなので、あえて紹介している次第。では、今回はカケのアジングについて、解説しましょう。

アジのアタリを感知し、アワセを入れるアジング。それが「カケ」スタイル。

私はゲーマーだ。私はアジングは初挑戦だが、バス釣りが好きだ。”釣れちゃった”より”釣った”がいい…、なんて人も少なからずいらっしゃるかと思います。そんな強気なアナタ。何かを極めたいというアナタ。ならばカケのスタイルがオススメです。

まぁ、数行でカケを説明すると、

1)投げたジグヘッド+ワームにアジが喰い付きました!
2)喰い付いたことを察知!
3)素早くアワセ(ロッドを煽ってフックを口に刺す動作)を入れて釣り上げろ!

という釣りです。

カケの釣りのメリット、デメリット

前回、アジングビギナーにはオートマチックにハリ掛かりしやすい「ノセ」の釣りをオススメしました。じゃあノセでいいじゃん? と思いがちなんですが、アジングはそこまで浅くはないのであります。アジはどこにでもいる、釣りの対象魚としては間口の広い魚だとは申し上げましたが、間口が広いゆえに愛好家も多いのが事実。特に首都圏や都市圏近郊の釣り場はライバルも多くなります。そういった場所のアジは超お利口さんになっているというか、警戒心が1ランク強いのですね。まぁ、簡単に言うと釣りの難易度がすこ~し上がります。

こちらはカケの釣りもノセの釣りも達人な藤原真一郎さん。達人クラスのカケのテク、半端ないですよ。

警戒心の強いアジは、落ちてくるルアーをしゅぽっと吸い込んで、「あ?これエサじゃない」と判断したときの吐き出す速さも尋常じゃなくなってくるわけです。「あ、なんか落ちてくる、とりあえず食べよう、わーい!」と泳ぎ出すおおらかなアジは勝手にフックに掛かってくれるわけですが、警戒心の強いアジはそうもいかなくなる。「えーと、コレ、エサ? エサじゃないの? 偽物なの? でも気になるからパクリ」なので最初から疑心暗鬼です。ですから「エサじゃないじゃん」という判断も速くなります。そこで、ルアーがアジに吸い込まれたアタリを感知してフッキング(カケ)してやることで、アジを釣り上げる確率が上がるわけです。

まぁ、ほとんど吸い込んで吐き出した程度では、どんな高感度のロッドでも、それを感知できないことが多いようです。でも何度も、何度も、吸い込まれて吐き出されて…とやっていると、何かの拍子に魚が少し反転したり腔内ハリ先がひっかかりアタリとして釣り人に伝わるわけですね。ハイ。

ノセの釣りはロッドの穂先が柔らかいソリッドティップのモデルがいいと前回、解説しました。それはざっくりまとめると、口に含んだルアーが偽物であるとアジに判断させる知覚を遅らせるギミックだと説明しました。でも、違和感の認知を遅らせるギミックも、(その程度では)賢いアジたちには通用しないことがあります。なので積極的にカケにいってやる必要があるんですね。

あ、じゃあ、カケの釣りの穂先はソリッドティップじゃないの? 実は、ソリッドティップの穂先でカケの釣りができないわけではありませんが、チューブラーティップと呼ばれる、穂先が中空の少し張りがある竿先が装着されることが多いのです。

上が中空の穂先「チューブラー」下が中が詰まっている「ソリッドティップ」一般的にはチューブラーのほうが張りがある半面、感度が良く釣り人に情報を伝えやすいと言われている。

チューブラーはアジがルアーを吸い込んだときに、釣り人にアタリとして情報を伝える感度が高くなります。なので、「アジのアタリだ!」と判断してカケ(フッキング)の動作に移る反応速度が上がります。なのでカケの釣りにはこういったチューブラーティップのアジングロッドをオススメしたいわけですが、同時にアジに「あれ?これはエサじゃなく偽物じゃん!(やん!)」と気づかせてしまう要因にもなりやすく、折角吸い込んだルアーをその違和感を持って吐き出してしまいます。

なのでボーっとしていると、アタリは感じるけどアジはヒットしないというコトになるのです。なので、アタリを感じたらカケる。という所作がひとつ不可欠になります。

あれ?なんか矛盾を感じました? 鋭いですね。じゃあ、ソリッドティップのメリットを活かしつつ、それで素早くカケの動作をしたほうがいいんじゃないの?と。なので、ソリッドティップでもカケの釣りはできなくはないと書いたのですが、ソリッドティップは釣り人のアワセの動作を吸収してしまうので、ちょいとテクニカルになります。



ということでカケのロッド、おすすめ5選

細かいことをいい始めると長くなるので、小生がおすすめするカケを意識したロッドを紹介します。そうですね、釣具店員さんにはこう言ってみてください。

「アジの繊細なアタリをバチっと釣ってみたいので、チューブラーティップのアジングロッドをください!」

あらやだカッコイイ。ちょっと釣りやってるなって感じですね。じゃ、独断と偏見でオススメアジングロッド紹介するよ〜。


月下美人 76L-T(DAIWA)

カケを重視しながら、ノセも少し意識しているというチューブラートップロッド。いきなりキンキンのカケロッドはちょっとという方にはコレ。担当者のDAIWA愛溢れるチョイス。


AJIST TZ 69(テイルウォーク)

激戦区エリアをホームにしているテスターの木村壮大さんも開発に関わっているだけあって、こういったカケ調子のロッドもラインナップ。5ピースとコンパクトなのもグッド。木村さん面白いしなー。こっちも愛のチョイス。


EXR-66T-Sis(ティクト)

小誌対決企画アジング王の初代王者、トミー敦さんがテスターを務めるティクト。そちらのロッドですのでまちがいなし。アジングといえば、ティクトブランドなので安心して使えますよ。

クロステージ AJI TUBULAR MODEL CRX-T692AJI(メジャークラフト)

どこでも買えるてリーズナブル! やはりメジャクラは外せません。ちゃんとチューブラーモデルとしてラインナップされていますし、安心して使えますよ。おっちゃん薦めとくからコレ買っとき!


MOBILE “5”AJING-ROD(ルアーマガジンリンクス)

さぁ、そろそろお店に入荷してるかな? 製品版が届いたので写真を掲載。宣伝だけど宣伝じゃない。ほんとにいいんだ!ノセのソリッドティップとカケのチューブラーティップの両方がついた一挙両得なウチのブランドのアジングロッドでい!コレ買っとけばどっちの釣りもできるよー。

ほらほら見て! ティップが2つ付いてっしょ!? すごいっしょ!? めっちゃ便利よ。あけすけですいません! 全国釣具店にて29,800円。え?売ってない? 今すぐ注文して!

ということで、次回は買うべきリールとラインについて

正直HFEのフカポンこと私、リールは最低限の機能があればサカナは釣れる派閥に属しております。しかぁし、ことアジングに関してだけは! こいつだけは! あぁ選んで買わなきゃななぁとシミジミ思った魚種でもありますので、そのへんの理由含めてオススメリールをご紹介しようかと思います。お楽しみ〜。

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