軽さ・感度・ドラグ!アジングはリール性能に注目せよ!【おすすめリール5選|誰でも楽しめるハマる”アジングA to Z”#04】



アジングの魅力をお伝えする集中連載企画「誰でも楽しめるハマる”アジングA to Z”」。ここまで”ノセ”の釣り、”カケ”の釣りについて解説し、オススメロッドも合わせて紹介したが、今回取り上げるのはリール。「軽さ」「感度」「ドラグ」の3性能がアナタのアジングを飛躍させる!

ハイ! 最近、アジ釣りイベントの企画をしたり、ちょっとおもしろい釣りに関わるモノを開発していたりとハイパーでフィッシングなエディターのフカポンです(もうとっちらかり)。

道具にこだわらなくても魚が釣れるのは事実。でも、道具にこだわればもっと釣れるのもまた事実。良い道具、適切な道具を使うことで釣果は変わるのです!! 小生、腕はありませんので道具で釣りを補完しておりますが、リールに関してはそれなりのモノがあれば釣りは高いレベルで成立するという持論がございました。しかし…。

アジングはちくっといいリールがいるぜよ

アジという魚は平均20cm前後、重量もさほどありません。1mにも2mにもなるわけじゃありません。対象魚としてはトテーモ小さな部類です。まぁ、そんな魚釣るのに、諭吉様がパタパタ跳んでいくリールが必要か? と最初は思ったものです。でも、この釣りをしていると、性能の良いリールのほうが面白いし、より釣れることがわかったのであります。

リールの 軽さ・感度・ドラグ の3性能はアジングを飛躍させる!

【軽さ】リールは軽くすれば軽くするほど、基本的に剛性が失われていく関係(基本はです)ではありますが、ともあれ”軽い”という性能は、後述する感度の向上や繊細な釣りにおいて武器になります。幸い、アジングはさほど大型・大重量のターゲットを釣るわけではないので、極端な剛性は必要ありません。なので、軽いリールというのは基本、アジングにとってはプラス要素です。軽いと情報感度がアップします。つまり繊細なアジングにおいてはコレ武器になるんです。ホンマですって。

【感度】上記の軽量化に付随します…。イージーにアジが釣れている条件下ならさほど重要ではありません。が、その条件下でも「人より数を釣りたい」場合、もしくは「釣りとしての条件が悪条件になってくればなるほど」、ロッドからリールにもたらされる感度は釣果アップの武器になります。リールの場合はハンドルに伝わる情報というのが思いのほか重要になってきます。アジングのためのリールチューンパーツとして、カーボンや軽いアルミのパーツなどがサードパーティーから発売されていたりしますが、こういった情報感度や巻心地を増幅させるアイテムは、ベテランはもとよりビギナーにも大きな恩恵をもたらします。それほどまでに、アジングにおけるルアー→ロッド→リールに伝わる情報というのは重要になってきます。

小生少々軽視していたのが、リールのハンドルチューン。ハンドルなんて替えたところで対して変わんないでしょ? と思っていたら…。アクロバット・ドゲ寝しなきゃいけないくらいハンドル重要。めちゃくちゃ使用感変わります。騙されたと思って、ちょっと軽くて丈夫なヤツにグレードアップしてみてください。

【ドラグ】ドラグというのはリールに備わるブレーキ機構のことです。このドラグというブレーキ機構は様々な役割を持っています。その役割のひとつですが、魚とのやりとりにおいて、ラインが切れないようにするためのショックアブソーバー的役割を担っていたりします。ことアジングはこのブレーキが効くか効かないかぐらいに調整し、細いラインでアジとやりとりしますので、スムーズにそのブレーキが機能する性能というのは重要なのであります。で、このスムーズなドラグの機能は高級なリールになればなるほどアップしていくのです。悲しいかな。でもこれが現実。

大物釣りは、丈夫でしっかり巻ければ勝負になる! 小物釣りは、より繊細なリールの機能が飛躍的な釣果を約束するのであります! そう飛躍的に! なので、アジングを本格的にやるならリール、奮発しちゃってください。

ということで、オススメしたい5つのリール

よいリールがアジングを助ける! ということをご理解いただいた上で、オススメしたいリールを5つピックアップしました。高級機なほど良いのは当たり前ですが、廉価機でありながら高級機に匹敵する性能のものもピックしましたので、ぜひ参考にしてください!


イグジスト FC LT2000S-H[DAIWA]

泣く子も黙る「イグジスト」を挙げないわけにはいかないでしょう。2018年の新型モデルは軽くなるわ(155g)、それでいて剛性も上がるわでグウのネもでない性能向上が見られます。フィネスカスタムと呼ばれる、より繊細な釣りに向いたモデルがラインナップされており、DAIWA派なら「いっちゃんいいの欲しいねんけど?」といやぁコレが出てくるはず。1000番代スプールもいいでしょうが、少し汎用性をもたせて2000番台をオススメします。コレ、ホントにいいです。DAIWAには「月下美人」というライトソルトゲーム専用機も存在しますが、リールの性能は金で買え! おカネが許すならこっちですかね。


ストラディック CI4+2000HGS[シマノ]

シマノ派でいっちゃんいいのって言ったら「ステラ」だろ? とまぁ言いたい方も多いかと思いますが、アジングでと言うなら「ストラディックCI4+」がオススメ。2000番台、もしくは1000番台でお選びください。様々な取材を見させていただいていて、ハイギア系はとても便利ですので、ハイギアモデルをこのストラディックに限らず選ぶことをオススメしますよ。

スピニングはSHIMANO派(ベイトはDAIWA派)の小生、金銭的に許すならこの子を選びたいところです。といってもそんなに高いモデルではござんせんよ。


レボ MGXtreme 2000SH[アブガルシア]

性能的には国内メーカーになんら引けを取らない性能を持つ最近のアブ・ガルシアのリール「MGXtreme」。国内のバスフィッシング最高峰戦TOP50・カリカリで繊細な釣りを必要とするステージで、トッププロの青木大介選手が愛用しているくらいですから、極上なのです。「まぁ海外メーカーは国内メーカーに比べて…」なんてドヤ顔する人は、グーでいきますよグーで! 特にこの機種は驚くほど軽量で高感度。そして高精度! アジングというステージでも抜群の性能を発揮してくれます。


月下美人AIR 2002H[DAIWA]

上位機種に「月下美人EX」というモデルがあります。が、ちょっとデザインが神々しすぎて(完全に筆者の好みです)こちらの「月下美人AIR」をチョイス。R仕様のような赤いワンポイントが個人的には好みです。DAIWAの中でも、中価格帯でアジ・メバルなどの専用機と謳われているモデルですので、安心して使えますね。実際に現場で使ったことがあるのですが、十二分の性能です。諭吉様を5〜6人召喚する上位モデルにも匹敵するリールですよ。


カルディア LT2000S-XH[DAIWA]

筆者はスピニングはシマノ派だと申し上げましたが、実は「ナスキー」という廉価機の愛用者。で、古いモデルで「カルディア」も愛用していたりします。そのモデルは自分の釣り方に合っているのか、すこぶる調子がいいので大好きなんですよね。そのカルディアの最新型ですが、こちらも先日少し触る機会があり、その使い心地に舌を巻きました。リールはホント地味だけど確実に進化を遂げているのだなという印象です。使い込んだわけではありませんが、中堅機として十分すぎるモデルだと判断し紹介させていただいた次第。



最後にまとめ

ということで、アジングに使うなら、ちょっと背伸びして良いリールを買いましょうと提言させていただいたわけですが、ざっくり言うと

軽くて、感度が高く、ドラグが良い中堅機以上 というのがキーワードとなります。

さて、道具は自分の釣りにあったモノをオススメしたいと思います。スラックラインを多用する、ドラグに頼る釣り方をする、超軽いリールが楽だしイイ! あらゆる情報を敏感に道具から感じたい…などなど。それぞれだと思うのですよね。なので、自分の釣り方にあった道具というのが、リールに限らずですが、結果「いい道具」なのだと思いますよ。なので、この記事のような情報だけに惑わされず(笑)、良い道具をご自身が見つけてくださいませ! その一助になればこれ幸いです。

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