ルアーマガジンmobile『OPEN MIND』川村光大郎オリジナル連載11月ダイジェスト!



ルアーマガジン』誌がお送りしている、人気アングラーによる釣り場の実釣速報や独自連載が満載な『ルアーマガジンmobile』。有料課金サイトならではの「リアル」な姿が見えてくる連載陣から、川村光大郎さんの『OPEN MIND』を1部抜粋してご紹介します!

■川村光大郎(かわむら・こうたろう)
業界を代表する岸釣りのスペシャリスト。初代陸王として名を馳せ、オカッパリの新時代を築き上げた立役者。バス釣りにかける熱き情熱とエネルギーは底知れず、卓越したスキルは今もなお進化し続ける。



陸王チャンピオンカーニバルの勝負ルアーをちょっと詳しく……

先週末は3連休を過ごされた方も多いのでは?

僕は当然ながら釣りへ・・・といいたいところですが、珍しく行きませんでした。

というのも、毎週ロケが続いての合間だったことで、体制を整える準備期間に充てたのです。

釣具屋さんで買い物したり、タックルの整理をしたり、ハードプラグのフック交換をしたり、ラバージグを巻いたり・・・

今月号(1月号)のルアーマガジンでは、『陸王チャンピオンカーニバル』の模様が掲載されています。

まだご覧になっておらずとも楽しみにされている方もいるかと思いますので、結果は伏せさせていただきますが、僕の勝負ルアーは、ちょっと手を加えたラバージグでした。

今回は、その“ちょっと手を加えた”内容を詳しくご紹介します。

ショートバイト対策

ベースは、パワーフィネスジグSS(DAIWA)の4.7g。

プレッシャー対策として超コンパクトなカバージグが欲しいと思案したときに、目に留まったのがこのジグでした。

パワーフィネス用に設計されているので、フックは超ショートシャンクながらもワイドゲイプで太い(強い)。

このフックがキモで、チョン掛けが基本のポークをセットしたときに、シャンクが長いとシルエットが大きくなってしまう。

霞水系のオカッパリは常にハイプレッシャー状態ゆえ疑い食いが多く、ショートバイトや吸い込みが弱くバレやすいのです。

実際、フックにキャップをかぶせてのプラクティスでは、バイト数こそ多かったものの、ラインテンションを張ると危険を察してか、呆気なく離すバイトが多発しました。

超ショートシャンクでスモラバばりのスモールシルエット。

それでいてポークをセットできるゲイプ幅と、強めのタックルでも伸びない高強度なフックであること。

2日間/10本のリミット達成にも向くバイト数が稼げながら、グッドサイズも食ってくるジグ・・・

パワーフィネスジグSSには元々、かなり張りの強いシリコンスカートが球体シルエットで短く巻かれています。

これはテールレスなイモ的なトレーラーをセットし、中層でクルクル回転させるような誘いでは良いのですが、普通に使うには硬くて短いスカートは動かな過ぎます。

そこでスカートを巻き換える!

シリコンスカートでもいいですが、僕は昔ながらのファインラバーが好き!

(特にポークと合わせるなら)色合いではシリコン素材のほうが遥かに勝るけど、生きているようなフレア感はこっちかな~(*^^)

問題は・・・需要がないのか、ファインラバーってもう売っていないんですよね~”(-“”-)”

会社にあった、草深さんの私物を巻かせてもらいましたm(__)m

で、巻いたらソーク!

ソークってなんぞや? って方も多いかと思いますが、昔ちょっと流行りました。

ソーク専用のオイルなんかも発売されていましたね。

ファインラバーって、最初は白く粉っぽい(使っているうちに落ちますが)。

これをソークオイルに浸すと、色合い鮮やかに、フレアのレスポンスも良くなって、おまけに匂いまで着くという。

ゴムの匂いよりは、エサの匂いがしたほうがいいに決まってるでしょ(^^)

僕は昔からワーム用のフォーミュラーでソークしていました。

とくに『BANG』は、仕上がりがサラッとしていて好きでしたね。

今はノリーズの『バイトバスリキッド(エビ)』!

匂いが強烈なので!(^^)!

注意点としては、ラバーの寿命は短くなります。

特に、ソーク時間を長くしすぎるともろくなりやすいです。

バイトバスリキッドであれば、15~20分ほどで十分鮮やかに、エビ臭くなります。

ワームパケなどにジグとオイルを入れたらシェイクしてスカート全体に浸透させ、取り出したあとは中性洗剤で洗って乾かします。

色合いもだいぶ変わります。

あと、おそらくシリコンスカートには浸透しないかな。





ジグのチューニング

で、ジグのチューニング的にはもうひとつ、ラインアイをプライヤーで挟んで角度を立てました。

微妙ですが右側のほうが立っています。

これは、元々スリ抜けを重視した角度ゆえ、チョンチョン誘いながらのスイミングにおいてちょっと手前に寄りやすい・・・

ラインアイを立ててやることで、移動距離を抑えた“タテS字アクション”を出しやすくするのが狙いです。

こうしてありそうでなかった、超コンパクトカバージグの完成です!

この連休中は、その補充と、シリコンスカートVer.も巻いてみました。

これはこれでいい感じ!

ハリーシュリンプの3inchに合いそう!!

試しにセットしてみると・・・

うん、エビっぽい感じはシリコンだな~・・・なんて(*^^)

たまにはこんな休日も有意義なものです(#^.^#)

ちなみに陸王では、さらなるショートバイト対策として、ポークのセッティングにも一工夫いれました。

その辺は誌面にてm(__)m

スイミングではジグ&ポーク。

1点誘いでは、スモラバSS(こちらスカートはレインの「細」に巻き換え)&M.P.Sという、2タイプのジグを使い分けました。

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お楽しみに!


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