『ルアーマガジン2月号(2018年12月26日発売)』の巻頭特集は『青木大介』。そのなかのいち企画として『艇王番外編』と題し、来季からアメリカ/B.A.S.S.オープンへの参戦を予定している青木さん、北さん、伊藤さんを集めて利根川で壮行試合を行なった。ここでは、終了後に実施した彼らのクロスインタビュー導入部(本誌未掲載)の会話をさらっとお届けいたします。
11月30日、利根川にて。
ルアーマガジン(以下、LM):(結果発表を終えて)まずは今日の展開を振り返っていただけますか?
伊藤:北さん、何なんですか? この釣果…こんな流れのない状況のなかで…どこにいたんですか?
北:朝は、佐原の消波ブロック。
伊藤:何を使ったんですか?
北:メインはレインズホッグ(レイン)のリーダーレスダウンショット。最初に51号の消波ブロックを釣って、そのあと津宮に移動して3尾。
それから51号の真下の消波ブロックに入り直して入れ替えて、あ、その魚はエスケープツインのリーダーレスダウンショットで釣ったよ。
そこから上流に行って、巧君とすれ違った若草大橋上流千葉県側のストレッチでミノーで釣って、あとはカバーでファットイカ。
あとはバラシと、消波ブロックでブレイクもあったな…。
伊藤:若草の上流は岩盤上のカバーですか?
北:ファットイカはね。ミノーは浅い側に投げて、ブレイクの上でジャークしてピタ、ピタと止める感じ。暖かくなってから上流に行って、バスがサスペンドしそうなところを狙っていった。
結局、いいサイズは下流で釣った3尾だったけど。たぶん、タイミングなんじゃないかな。
伊藤:青木さんは?
青木:俺も釣ったのは下流。若草大橋の消波ブロックをちょっと触ってから下ったら、やろうと思った場所に北がいて(笑)、ダメだと思って横利根合流の消波ブロックをやって、でも流れがほとんどない。それから北がいなくなったあとに51号の上流側に入ったらポンポンと釣れた。
北:でっかい水門の上流側?
青木:そう。
伊藤:ルアーは何ですか?
青木:2.9inchレッグワームの5gダウンショット。
北:リアクション系かぁ。
伊藤:流れ、ずっとなかったですよね?
青木:あそこはじんわり流れてた。その流れがちょうど当たるカバーで食ってきたね。消波ブロックそのものじゃなくて、流木が引っ掛かってて、そこにラインを持たせて誘ったら食ってきた。
あとは、ブロックが途切れたところにある乱グイの先端側。
かすかだけど流れが感じられて、ここで食うだろうなと思ったら、そのとおりに食ってくれたよ。
伊藤:バイトは何回あったんですか?
青木:4回だね。
伊藤:いいですねぇ…。
北:そう言う巧君は?
伊藤:朝イチに将監川やってダメで、小貝川のほう行ってもダメで、とにかく流れがないから木下の千葉県側にあるでっかい水門に入って。
あそこはいつも水を吸ってるんで、流れがない状態でも水が動いている。そこの浅い消波ブロックをエスケープチビツインのヘビダンで狙って。バイトは3回でした。
LM:みなさん、消波ブロック絡みなんですね。でも、冬寄りという感じでもない?(当日の水温は13度、日中の最高気温は15度だった)
全員:ないですね。
伊藤:僕の魚も浮いてましたし…。
LM:いやしかし、この難しい時期に、しかもほぼ流れがない状況のなか、3人ともぶっつけ本番できっちり自分の魚を手にしているのはサスガです。おつかれさまでした。
このあと、「なぜいま、アメリカなのか」を語ってもらったわけですが…来季、もっとも注目すべきアングラー3名が火花を散らした利根川でのエキシビジョンマッチの詳細、そして彼らのアメリカにかける思いの丈を、ぜひ『ルアーマガジン2月号』でチェックしてみてくださいませ。