【A.O.Y.のT.O.Y.】前人未踏のシーズン2勝で貫禄のH-1グランプリ年間総合V! 折金一樹の選択肢!!



T.O.Y.(TACKLE OF THE YEAR=タックル・オブ・ザ・イヤー)とは、読者投票による、その年にもっとも活躍した、あるいは注目のタックルをランキング形式で発表するルアーマガジン本誌のスペシャルコンテンツ。2018年のT.O.Y.は昨年末発売の『ルアーマガジン2月号』に掲載しております。では、2018年に活躍したアングラー、A.O.Y. (ANGLER OF THE YEAR=アングラー・オブ・ザ・イヤー)にとってのT.O.Y.は? A.O.Y.が選ぶT.O.Y.をご紹介!!

■折金一樹(おりかね・かずき)

関東のローカルトーナメントで数々の実績を残している超釣りウマアングラーであり、一昨年から亀山ダムと高滝ダムのプロガイドとしても活動を開始。ガイドの詳細はホームページをチェック!!



硬軟の出しドコロをより深く理解する職人

誰もが参加できるオープン戦でありながら地元のスーパーロコはもちろん、各カテゴリーのトッププロもエントリーするなど、年を追うごとにますますヒートアップしているハードベイト限定のブラックバス・レンタルボートトーナメント『H-1グランプリ』。

2018年に第4戦と第5戦で連続優勝という偉業を成し遂げ、同シリーズ2度目となる年間総合優勝に輝いたのが、ルアーマガジン本誌隔月連載『OPEN THE ORIKIN BOX』でもお馴染みの折金一樹さんだ。

7月下旬の新利根川戦と9月初旬の相模湖戦で見事優勝。ハイプレッシャーかつハードベイトが効きづらい時期の勝利が折金さんの高いポテンシャルを物語っているというもの。

ここでは、ハードベイトのみならず、ソフトベイトも自在に操る超一流のオールラウンダー、折金さんが2018年に多用したルアー&タックルをがつッと紹介しちゃいます!!

ハードルアー部門第5位:オーバーライド[O.S.P]

臆せず撃て! ときには超シャローのカバー最奥も舞台に。

夏~冬にかけて、それこそ水深50cmのシャローから10mディープまでをも射程レンジとする。

折金「フックとボディのバランスがよく、オーバーライドは根がかりづらい。なので“バスが居さえすれば”、超シャローのカバーにも撃ち込んでいきます。リアクション要素で誘うことになるので、高水温時や逆に極端に冷え込んだときとか、いわゆるタフな状況が出番になりますね」

シャローで使う場合、引っ掛かるものがなければリフト&フォール、あれば1点シェイクとその場に応じたアクションを演出。

折金「ボートで釣りをしていることが前提ですが、引っ掛かったら取りに行けばいいだけの話なので(笑)」

折金さんがメインに使用するのは5gだ。

■OVER RIDE

ハードルアー部門第4位:ブリッツEX DR[O.S.P]

ラインの太さと素材、キャストとドラッギングの使い分けで任意のディープレンジを直撃!!
※フックはピアストレブル(リューギ)#7に換装している(フッキングを重視したい場合は#6を使用)。

ハイピッチ・タイトアクションかつしっかりと潜行深度を稼ぐ秋の定番ディープランナー。お盆を過ぎたあたりからが登板の目安で、まずは10~12ポンドラインによる通常のキャスト&リトリーブで3.5~3.8mレンジのボトムをチェック。

季節の進行に伴いバスのレンジが深くなるにつれて、8lb.フロロ(4m)→PE0.8号(5m)→PEラインによるドラッギング(最大8mまでカバー)と、潜行深度を調整していく。

折金「このルアーのすごいところは、ワンスポットから複数釣れること」

ファストムービングでありながらスレにくいのだ。

■BLITZ EX-DR

ハードルアー部門第3位:タイニーブリッツMR[O.S.P]

極めて完成度の高いスモールクランク。2018年の折金流は“ちょい速巻き”!!
※フックはピアストレブル(リューギ)#8に換装している。

折金「これ(全長44mm、6.3g)より小さいと扱いにくくなったり、釣れるバスのサイズも選べなくなってしまうと思うんですが、タイニーブリッツMRはデカい個体も含めてホントに良く釣れる、どストライクのスモールクランクだと思ってます。とくにマッディシャロー系では夏~秋に欠かせない選択肢ですね」

リトリーブ速度の対応幅も広く、スローからファストまでバスの嗜好に合わせられるが、2018折金さんが多用したのは“ちょい速巻き”とのこと。

■Tiny BLITZ MR



ソフトルアー部門第5位:ドライブクローラー 9inch[O.S.P]ノーシンカーワッキーリグ

フォールだけでバスを寄せる強烈な存在感!
フックはレギュラーガードタリズマン(リューギ)#3/0。

ボトムに到達したあと、次のフォールに移るもしくは場所を変える意味でふわふわと動かすことはあるが、誘いの基本はほったらかしのフリーフォール。

折金「いったんバンクに乗せてからポロッと落としたり、とにかくデカいバスが居そうな場所でフォールさせて使うんですが、なんと言うか……楽しい釣りです(笑)」。

9inchというサイズゆえ、ラインがどんどん走っていくバイトなら別だが、落としてコツコツと食っているようなら即アワセはしないほうが賢明。

春から夏までがこのワームの出番だ。

■DoLiveCrawler

ソフトルアー部門第4位:ドライブビーバー 3.5inch[O.S.P]ビフテキリグ

撃ってヨシ、泳がせてヨシの対カバー迎撃セレクト!
シンカーはビーンズシンカー(リューギ)5g(リューギのコンボストッパーMで固定)、フックはリミット(リューギ)#2/0。

もっともよく釣れたのは秋(9、10月)。

折金「カバーを撃ってもふつうに釣れましたけど、撃ったあとにカバーの外でフワフワとスイミングさせてバサロアクションで誘うのもよかったです」

ハナから横の動きでの使用を考慮しているため、シンカーは軽めをセット。

カバー撃ちでは第3位とかぶるが、ドライブSSギルのボリュームと水押しで誘うか、スピードのあるドライブビーバーのスイミングが効くか、両者を試していくのが折金流のローテーション術だ。

■DoLiveBeaver

ソフトルアー部門第3位:ドライブSSギル[O.S.P]+フットボールヘッドTG 7g[リューギ]

ギルがいようがいまいが、トコロ構わず釣れるギル系フラットワーム!!
フックはリミット(リューギ)#4/0。

折金「ふつうにテキサスでも使いましたけど、このセッティングもかなり釣れましたよ」

亀山湖では5~8月、ギルがいる場所もいない場所も、カバーでも立ち木周りでも、さまざまなスポットで好反応だったと言う。

可動式のフットボールヘッドを組み合わせることで、偏平ボディのイレギュラーな動きとテールのパタパタアクションによる相乗効果がさらに増強。

もっとも多用したアクションは、「バンクに投げて、ダウンヒルでふつうに落としていくだけです(笑)」とのこと。

■DoLive SS-Gill



2018 MAIN TACKLE ボートでも岸釣りでも、現場に必ず携行した信頼のセッティング!!

撃ちも巻きも高い次元でこなせるど真ん中のバーサタイルシステム!
●ロッド:ブラックレーベル+6101MFB●リール:SV LIGHT LTD-TN8.1L●ライン:モンスターブレイブZ 13lb.※すべてDAIWA製

「スピナーベイト、バズベイト、ライトテキサス、ロングワーム・ノーシンカーなどワイヤーベイトとワームの釣りを中心に、幅広く対応できるバーサタイルなタックルです。アキュラシーキャストもできるし、遠投も可能だし、遠近問わず操作性も高い。繊細な方向にも寄せられて、カバーに対してある程度の無理も利くという、ボートだけでなく岸釣りでも“これがあれば!”的な、ど真ん中のセッティングですね」。

「あれ? これでおしまい? ハードルアー部門とソフトルアー部門それぞれの2位と1位は?」と気になってしまったアナタ、『ルアーマガジン3月号』巻頭の特集「A.O.Y.のT.O.Y.」をご覧あれ。折金さんだけでなく、2018年に各カテゴリーで頂点に輝いた猛者たちのベスト・オブ・ザ・ベストを一挙公開しております。

ルアーマガジン2019年3月号はこちら