ルアマガプラス、クワガタとか方向性違うくない? いーえ、釣りとクワガタ採りはかなり親和性があるんです! 単純に釣り人にクワガタファンがどれだけ多いことか。そして、クワガタ採りと、釣りがどれだけ似ているか! その辺踏まえつつ、ご覧あれ〜。
先日ガチ勢と首都圏近郊の奥多摩へ
ちょっと長梅雨で、雨鬱陶しいなあ、川も増水気味でこの天気で、ソワソワするのはバスとシーバスのガチ勢くらいでしょうか。
先日、少しだけ小降りになる予報が出たタイミングで、仲間の釣り人とガサガサ仲間がウズウズしたように一声。
「ク、クワガタ採りにいきませんか?」
持ちかけてきたのは、コグ氏。コグ氏は小生のガサガサ仲間のひとりで、大手企業に勤めるエリート、社会人2年目。彼は昆虫ガチ勢。その誘いに乗ってきたのは、ルアマガプラスでもルアーマガジンリンクスの異色テスターとして記事に紹介させて頂いているフッキー氏。
そんなこんなで、待ち合わせて、夜も更けてから、いざ首都圏の奥多摩へ。今回のクワガタ採集方法は極めて簡単。街灯に集まるクワガタを狙うだけ。
クワガタを始めとした、夜間に活動する昆虫類はアジのエサになるプランクトンのように走光性がある。なので、道中の街灯や自動販売機を探していけば良いのだ。
LED電灯はダメ。オレンジ電灯はダメ。街灯の向き、場所にも良し悪しが
LED常夜灯より、白熱灯などの光のほうが集まりやすい。また、崖側に向く街灯よりも、谷側に向く街灯が狙い目とはコグ氏談。ちなみにオレンジ色の街灯は、集まらないとのこと。あと、ポツリとある自動販売機などは高ポイント。
「当然ですが、クヌギやナラ、ブナなどの広葉樹が周りに多い街灯のほうが良いです。あとはそうですね、街灯も市街地のように密集している場所より、ポツポツと道端に灯っているほうが良いです。光源が分散しにくいので」
他には?
「満月の日はダメですね〜。月に向かって飛んでいきますから」
ああ、だから月でクワガタの化石が見つかったんですね(嘘) さておき、月に駆けて行くなんて、クワガタも案外、ロマンティックすな〜。満月の夜に調子が悪くなるのはアジも一緒。理屈もほぼ一緒。
さて、いざ実釣。違った。採集!
しかし、今回の取材時は梅雨の谷間。というか雨も少しパラついている。
「基本的に雨の日にこの手の採集は向いていないんです。虫が飛べなくなりますから、集まりにくい。でも、今日は小雨で蒸し蒸しした天気。いけるかな?と。あと、、」
あと?
「釣りでも人が多いと、釣りにくくなるんですよね?クワガタ採りも同じで、首都圏近郊ともなると、人が多くなります。雨がパラついてると諦めて人も減るかな?と。これぐらいの雨なら、なんとか虫も飛ぶので、いけるんじゃないかと」
プレッシャー回避ですか。釣りと一緒だ。
しかし、ウズウズしてたのはワレワレだけでは無かった
とある奥多摩の山道に入り、街灯下のクワガタを探すも、なかなか見つからない取材時。雨は降っているが、虫が飛べないほどではない。
「おかしいな。先行者も見かけないし、これだと居ないはずは無いんですが」
出向いた奥多摩のポイントはミヤマクワガタが多く採集できる有名フィールド。ミヤマクワガタが見えなくても、コクワガタくらいは落ちていても良いとの分析だが、一向にクワガタが落ちていない。
「ん? あの明かり、、、、嫌な予感がします。あの強力な光源、ライトトラップか!?」
ライトトラップと言うのは、強力な光源を発生させ、付近の昆虫を集める昆虫ガチ勢の秘密兵器。簡単に言うと、投網みたいなもの。光源に向かうと、業者兼マニアのライトトラップであることが発覚。
「実は谷ひとつで、あれやられると、だいたい街灯採集はかなりキツくなります(笑) あの光源に集中しますから」
そのライトトラップ組に話を聞くと、雨が続いていて、なかなか野外に繰り出せずウズウズしていたとか。小雨だっが、たまらず仕掛けにきたのだそうだ。コグ氏も、小生も飼うわけでなく、ミヤマクワガタ見たさに出かけていたので、とりあえずクワガタが見えて満足。
フッキー氏は、子供のためにアカアシクワガタを探しており、丁度ライトトラップを仕掛けていた業者さんが、アカアシクワガタに関しては販売する予定がなかったらしく頂くことに。
その後、ライトトラップの影響下にあるものの、さらに山を上に上がり、1匹だけミヤマクワガタを確保して帰途につきました。
と、いうことでただいまクワガタハイシーズン! 手軽にできる街灯クワガタ採取、いかがでしょうか。子供と楽しめる遊びですよ。