さぁ、離島に行こう! 甑島(こしきじま)/鹿児島県【釣り場として、旅先として楽しむ離島探訪記】



ルアマガプラスの編集部員は、取材先として離島に訪れることもしばしば。そこで、釣り場としての魅力はもちろん。旅先として…。少しづつですが、そんな離島をご紹介できればと思います。メジャーな離島からマイナーな離島まで…。ということで、第一回目は鹿児島県の南西にある甑島(こしきじま)についてご紹介しますよ!

首都圏から甑島へ遠征するなら2泊3日は欲しい!

甑島。鹿児島県の薩摩川内市に属する離島です。公共機関でアクセスする方法は2つ。薩摩川内市から発着している高速船と、いちき串木野市からのフェリーで渡ることが出来ます。

首都圏から出発して、その日の昼に到着したいならば羽田空港発6時台の早朝便を利用する必要があります。いちき串木野の午前便を逃すと、午後便が夕方着になるフェリーなので、時間を有効に使いたいならば、なるべくはやく首都圏を出立して余裕をもったほうがいいでしょう。九州内からアクセスする場合は、新幹線なんて手もありますね!(川内駅、串木野駅)

※フェリーのスケジュールは季節によって異なるので確認のこと。

釣りにせよ、観光にせよ首都圏からこの島に訪れるならば、最低2泊3日のスケジュール感でないと、かなり忙しないものになります。というのも鹿児島発、東京行きの飛行機最終便スケジュールがだいたい甑島発の高速船最終便で九州本土に戻っても、間に合うか間に合わないか…ですので、余裕をもって昼過ぎの便でこの島を後にするとなると1泊2日ではこの島を堪能できないと思います。



上甑島・中甑島・下甑島の3島

今回、梅雨時期にこの島に出向いたルアマガ+取材班は、上甑島に上陸。そこからレンタカーを利用して上甑島と中甑島の釣り場をめぐりました。上甑島と中甑島には橋が掛かっており、行き来が可能ですが、下甑島にはフェリーで渡る必要があります。ただ、下甑島に掛かる橋も建築中で、2020年度完成を目指しているとのことですので、3島間の交通の便は飛躍的にあがるはずです!

中甑島と下甑島を結ぶ橋はただいま建設中。

レンタカーの他に、小型の電動自動車も数台スタンバイしているので、これで島を回るのも楽しいかもしれない。電動バイク、自転車などもありますよ!

上甑島の観光案内所はフェリーを降りたらすぐにあります。

宿は民宿を含めていくつかありますので、選ぶことが出来ると思います。今回の釣行取材で利用したのは民家一棟貸しになる「こしきの宿」さんでした。選んだ後に気がついたのですが、民放TV番組で有名になった宿みたいですね。

民家をTV番組の企画でリフォームして宿に再生したようですね!
部屋は2部屋と囲炉裏部屋。釣り合宿なども楽しそう。雑魚寝なら7〜8人は余裕でしょう。
囲炉裏部屋。
自炊道具が揃っています。
なかなか個性的な路地。武家屋敷跡。

食事処は宿以外にも数件あるようですが、閉店時間は早め。夜討ち朝駆けの多い釣り師は、開店時間をしっかり把握して食事をする必要があると思います。上甑島にはスーパーもあります。クロネコヤマトの営業所もありますので営業所止めで釣り道具を送ることも可能でしょう。

何が釣れるの?

特に注目を集めているのは、ハタ類でしょうか。フェリーで到着した直近の防波堤で、比較的イージーに狙えるようです(取材時は不発に終わりましたが)。水深があり潮あたりの良い防波堤が多いですので、タイミングさえ合えば、青物の釣果も大いに期待できます。

港周りの防波堤はアクセスが非常にしやすい。

他にはアオリイカも非常に有名で、春先だけでなく年間通してキロオーバーが狙える夢のフィールドでもあります。東岸には広いサーフもあり、そこでの釣果も期待できそうです。

どちらにせよ黒潮の影響を色濃く受ける離島ということもあり、海の釣り物は相当のポテンシャルを持っているといえるでしょう。ぜひ、機会があれば訪れてみてくださいね!

取材で秋丸美帆さんが釣った1.5kg級のアオリイカ。