クランクベイトは春や秋に活躍するイメージが強い。しかし日本を代表するクランクマスターは、夏の高水温なフィールドで『必然のボトムクランキング』を展開する・・・・!真夏にボトムクランキングをするその理由とは?3名のクランクマスターによる真夏のクランキングシチュエーションをご紹介!!
夏にクランクでボトムを攻めるべき状況とは?
ブレイクや岬の周辺。 一段下のレンジで 一発勝負!
夏に水温が上昇すると、バスは表層付近よりも水温 の低い下のレンジを好むようになる。
塚本さん「いわゆるサー モクライン(水温躍層)を意識します。バスにとって の適水温は24度前後まで。それを超えると溶存酸素濃度が下がるため、より安定した一段下のレンジへ落ちる傾向がありますね。
リザーバーであれば水 通しの良い岬の周辺、河川であればブレイクのショ ルダーあたりが典型的なスポット。ハードボトムで変 化があり、ベイトも絡んでいるのが理想です」。
水流の効いたハードボトムで 〝ややヤル気〞な個体を狙います!
北さんのホーム、琵琶湖 ではウィードエリアが夏の 代表的なポイントだが…。
北さん「水温の高い夏場、ウィー ドの奥に入っているバス の活性は決して高くありません。それ らを無理やり攻めるよりも、少しでも 食い気のある個体を狙っていくのが おもしろいと思います」。
重視するの は、水通しの良さとハードボトムだ。 レンジは、表層よりも安定して水温が 低めな水深3~10メートルの底付近。
北さん 「流れと地形変化のあるボトムは、バ スにとって過ごしやすいはず」.
鍵は水中の障害物に できるシェード。 カレントも必須です!
岸際のカバーにはシェード(日陰)が生まれるが、そ れは水中でも同じ。
伊藤さん「目視できないボトムの障害物に も実は日陰ができていますからね。陸上で目視でき る岸際のシェードと同じように、水中のシェードを意識することが大切です。
晴れた真夏の日中、霞ヶ浦 水系では表層の水温が30度以上になることも多い。 そうなると、バスは水通しが良く少しでも水温の低 いボトム付近へ避難します。そこにオダやリップラッ プ、沈船があれば、より居心地の良いシェード側に身を寄せます」。
なぜクランクベイトなのか?
伊藤さん「 シェード にいるとは言え、高水温のため基本的に低活性。フィネスな食わせよりも、緩急を織り交ぜた横の動きでリアクション的に口を使わせるアプローチが有効になります」。