ガチ釣り人がクワガタ採集!夏休みの自由研究のために本気になったぜ!



さぁ、夏休みも本番!釣り人にはカブト、クワガタ採りが趣味の人も多い。というのは前振りで、小社LMLテスターの子供の夏休みの自由研究のリクエストが、「ライトトラップで寄ってくる虫を観察したい」だった。その要望に応えようとルアマガプラスでもお馴染みの、淡水魚捕獲チームのメンツが立ち上った!



おう、なら本気でライトトラップやるべ

LMLテスター陣、もといガチ釣り人勢は拘り過ぎるのがよくないところ。そんなリクエストに過剰に反応してガチでライトトラップに取り組むことに。

ライトトラップとは、昆虫たちの走光性を利用して、ライトの光に虫を集めて採集する方法。アジのエサとなるプランクトンが光に集まるのと同じ原理。

まず、虫取り用のライトをヤフオクで物色。とある出品者のライトに注目。注目理由は、解説がマニアックだったこと。好きさの熱量が半端なかったのだ。まずは、それをテストのため、一灯購入した。

それの購入に至るにも、虫が寄るのはおそらく5700から6500kくらいで、紫外線が照射されるライトがよいんじゃないかと検討をつけた。ただ、虫によっても、好きな色温度に差もあるだろうと。取り敢えずテストで買ったのは、やたらとそのあたりのウンチクが濃い出品者のライトだったと言うわけ。55wの専用だ。

最近増えている、LED電灯は紫外線の照射がカットされているらしく、それゆえにプランクトン含め、虫も明るいだけでは集まりにくいようだ。

三脚付き、虫取り用ライト。セットで1万9000円くらいで落札。通称ミヤマショックと言われているらしいことに、アングラー兼虫好き勢大ウケ。笑いのツボは人それぞれ。

チーフエンジニア、タカさんが、即座に改造

まず、金曜日に近くの河原でテスト照射。購入した商品は車のシガーソケットから電源を取るタイプだった。

「シガーソケットから取ると、抵抗になりすぎるな。ワニ口にしてバッテリーから直で電源とることにしよう。あとコードもダメだな。もう少し良いやつに付け直そう。それと、構造がわかったから来シーズンは自作したほうが良いの作れるよ」

そっち系のお仕事のタカさんが、すぐに改造箇所と構造を看破。さすがチームのメカニックじゃ!

近所の川、対岸の雑木林に照射テスト。
初号機のミヤマショックは改に進化。


本番の自由研究当日に向けて、大人たちで初号機のプラクティス

ということで、繰り合わせて休日の夜に奥多摩へ出撃。昆虫ガチ勢のコグ氏が、ライトトラップの設置に向いた場所を解説してくれた。

「なるべく、周囲に街灯がないこと。あと、メインで採りたいたいクワガタがミヤマクワガタとのことなので、標高が高いところがよいですね。ライトを仕掛ける場所は、スギやヒノキみたいな針葉樹ではなく、周りにクヌギやブナが多い場所であることは基本です。あと、開けている谷まわりがよいですね」

こんな感でセット

と、いうことで、取り敢えず1灯のミヤマショックとメタハラ灯でテスト

イカ釣り漁船などで使うメタハラ電灯も、近接戦闘用に設置してみようと言うことなった。これで、遠距離照射用のガチライトと、カメの飼育用に使っていたメタハラ電灯が用意された。

電源は発電機がベスト。今回は、車のバッテリーが使われた。バスアングラーならディープサイクルのバッテリーを用意するのも良いだろう。そう思ってバスボートからひっぱりだしてきたら、使ってなかったのでバッテリー死んでた!

採集用のライトは三脚に据えて、谷を越えた林に照射し(なるべく、広葉樹に向け)、メタハラ電灯はクリップで三脚に挟んで白いシートに反射。遠方を狙って広くおびき寄せ、近接用のメタハラライトを白い布に照射することで、虫たちの集まる目標になるようにした。さぁ、準備万端。

まず、蛾が集まり10分もしないうちに他の虫たちも集まりだす。それを冷んやりした空気の中、用意した椅子に座ってのんびり待つ。

「バーベキューでもしながら待ちたいね」
「ビールでも用意してオールでも良くないか?」

待ってる間が案外楽しい。

そして、クワガタも集まりだした。



ミヤマクワガタのメス
待望のオスも
アカハルゼミ。初めて見た。
ハルゼミかな。ミンミンだと一瞬思ったけど。
こちらは先行者のライトトラップに来たアカアシクワガタ。なんでも時間帯でも集まる虫が変わるのだとか。興味深い。

と言うことで、このセットを今シーズンは最低でももうひとつ、いやあと2つ用意してライトトラップを堪能するこに。さぁ、プラも終わり自由研究本番の日程は?

「今度の平日にやるよ」

小生、取材で行けないなり…..。