おもしろそーなアイテムねが〜、探しにいぐべ〜。と、釣具メーカーの展示会に侵入。OSMOポケットと、iPhone片手に調査に行ってきました。うぅん、やっぱり釣具は見てるだけで楽しい。展示場を練り歩いていると、バスプロの藤木淳さんが! 藤木さん!藤木さんに教わった、蚊に噛まれた時の簡易対処法「セロテープを貼る」で各所で救われました!と、意味不明な感謝を伝えていたら、気になるルアーが。あれ? そのフルメタルソニックのカラーとサイズ、もしかして管釣り用ですか??
蚊に噛まれたらセロテープを貼れの話はいいから、これ見ていきや
フルメタルソニックと言えば、天才ルアーデザイナーの藤木さんが数年前に開発したメタルバイブレーション。特殊な金属ボディで、そりゃもう、ボディをうっすく仕上げて、え?メタルバイブレーションなのにそんな立ち上がりの速さありなの!? そして、超速バイブで、ぶっちゃけ反則!と話題をさらった名ルアーです。
メタルルアーは形状や素材の関係もあり、個性を出しにくいルアーなのですが、そこは藤木さん。ちょっと異次元ですねこのフルメタルソニック。と、ライバルメーカーも顔が引きつったであろうポテンシャルに仕上げてきました。まさに藤木イズムが内包されたメタルバイブとして人気を博したのであります!
「蚊のセロテープの話はええから、とりあえず、これ見て行って3.5gのフルメタルソニック、管釣り用のカラーなんやけどな」
おっ? 藤木さん、トラウト好きなのは知ってたんですけど、エリアトラウト用ですか??
実は発売当初から一部の人に狙い撃ちされていた3.5gサイズ。華麗な転身??
実は現在、フルメタルソニックには6種類のウエイト展開がされており、最小のgサイズが3.5gなのですが、どうもこの3.5g、特にチェックすべきらしく….。
うちの編集部でもリサーチしていたら、編集部員のひとりが「どのサイズも立ち上がりの速さも含めて、メタルバイブレーションとしては、間違いないんですが、特に3.5gの評判はやばかったですよ。当時(発売当初)、僕も探していましたが、結局手に入れられませんでした」と熱く語ってくれたりしました。
その評判の良い3.5gが、管釣りトラウト用カラー。もともとブラックバス用ルアーだったと思ったんですが、なんでですか、藤木さん。
「いや、実はフィッシングパーク龍華池って言う管理釣り場があってな。
そこの管理人さんが、ちょっとフルメタルソニックを販売用に置かせてくださいって言ってきてくれて。でこのトラウト用のカラーを渡したんやけど、なんか、めちゃくちゃ釣れるって評判になったんよ(笑) スローリトリーブ(トロ巻き)でもしっかりと動くメタルバイブレーションって、実は無いやろ? この手のアクション、低活性下で、めっちゃ効くみたいでね。そうしたら、噂を聞きつけて周辺の釣具屋さんも置いてくれるようになってね」
なるほど、3.5gサイズで、エリアトラウトのマスたちにもドンピシャですもんね。シビアなバスフィッシングの世界で磨かれた逸品、効かない道理はないですね。
「そんな流れもあって、シングルフックのバーブレスで、なおかつエリアトラウトカラーをラインナップしようかということになったんよね」
なるほど! ある意味、ちょっと狙ってた方向ではないところからのフィードバックがあったということですね。
「管釣りでそんな感じやし、ルアーとしてはやっぱりちゃんと作ってるという自負もあるから、エリアだけじゃなくて自然渓流のトラウト相手でも効くと思っててね。ちょっと個人的にやってみようと思ってるんよ」
そ、そういえば藤木さんて知る人ぞ知るフライフィッシングの達人!
「まぁ、渓流のルアーは自分はしてないんやけど、これなら釣れるやろうと思っててね」
(あ、あのバス釣りのテクニックがあって渓流ルアー釣りが下手な訳ないっ)
では、そっちの方で釣果が上がったら、ぜひ取り上げさせてください!
ルアーマガジン連載『藤木淳のユニオン岸釣りシーズナル』にて圧倒的な人気を誇った藤木さん。奇をてらわず気取らず実直な性格で、驚くほど釣りの引き出しが多く、簡易な言葉で釣りをレクチャーしてくれる…コレで人気が出ないワケがない! しかもゼロからルアーを設計、生産できるだけあって、ルアーの裏側まで詳しく、ルアーごとにある「芯」を捉えて語ってくれるのです。
ふじき・じゅん JB/TOP50に参戦するトーナメンター。…